2013年のヅカライフは月組公演(ベルばら)で始まり、月組公演(月雲の皇子)で終わりました。
ベストスリーとか考えたのですが難しいぃいいいいいいいいいいいいので、Facebook宝塚歌劇公式でやっていた※、2013年に 「印象に残っている宝塚歌劇の作品」アンケートを考えてみました。※もう終わっています。
スカステなどで過去作品も見ているのですが、同じ演出家の作品を続けてみると、その人なりの型というか、得意な演出方法や好きな見せ方が判ってきますね。宝塚歌劇の良いところはたくさんありますが、ひとつに座付き作家(脚本・演出)制度があるところだと思います。大事にして欲しいです。
2013年前半 ※宝塚大劇場および東京宝塚劇場で上演した作品の中から選択
- 『ベルサイユのばら』-オスカルとアンドレ編-【→感想】
- 『オーシャンズ11』【→感想】
- 『モンテ・クリスト伯』【→感想】
- 『Amour de 99!!-99年の愛-』【→感想】
- 『ロミオとジュリエット』【→感想(A)】
- 『ベルサイユのばら』-フェルゼン編-【→感想】
前半のベスト印象賞レビューは『Amour de 99!!-99年の愛-』(宙組)。シャンゴと青い稲妻が大好きですね。ミュージカルはどれもこれも印象に残ってますが、特に一つというと『オーシャンズ11』(花組)。蘭寿さん率いるオーシャンズ11とベネディクトチームの対決が素敵すぎる作品でした。
『ベルサイユのばら』-オスカルとアンドレ編-(月組)と『ベルサイユのばら』-フェルゼン編-(雪組)。宝塚歌劇のターニングポイントとなった『ベルサイユのばら』という演目はものすごいポテンシャルを秘めていて、役者魂を引き出す作品だという印象を持ちました。スカステなどでもタカラジェンヌ達は自分の組で演じる番が回ってくるのを楽しみにしているのが判ります。2014年も宙組(本公演)と雪組(全国ツアー)がベルばら公演なので、楽しみです。『モンテ・クリスト伯』と『ロミオとジュリエット』は、宝塚歌劇の魅力、組の個性をよく把握した構成で、ベテランの座付き作家の力を、私が思い知った作品です。
2013年後半 ※宝塚大劇場および東京宝塚劇場で上演した作品の中から選択
- 『ルパン -ARSÈNE LUPIN-』【→感想】
- 『Fantastic Energy!』【→感想】
- 『愛と革命の詩(うた)-アンドレア・シェニエ-』【→感想】
- 『Mr. Swing!』【→感想】
- 『風と共に去りぬ』【→感想】
- 『Shall we ダンス?』【→感想】
- 『CONGRATULATIONS 宝塚!!』【→感想】
後半のベスト印象賞レビューは、『Mr. Swing!』(花組)。シリアスあり、コメディあり、おしゃれあり、キザありで、「エンターテイメントの花組」と私的認定した作品です。ミュージカルはやっぱりどれもこれも面白かったけれど、『風と共に去りぬ』(宙組)。凰稀さんの率いる宙組の魅力がトータルに活かされていたと思います。
『ルパン -ARSÈNE LUPIN-』小説を舞台化することの難しさを考え、『Fantastic Energy!』はとにかく楽しくてエネルギッシュでパワーを分けてもらいました。『愛と革命の詩(うた)-アンドレア・シェニエ-』は、作品としての質は疑問を持っているのですが、エンターテインメント花組の力で素晴らしい舞台になっていました。『Shall we ダンス?』と『CONGRATULATIONS 宝塚!!』の2本立ては、この組み合わせが良いですね。日常世界を描き、派手ではけれどまとまりのある『Shall we ダンス?』と、どんちゃん騒ぎお祭り騒ぎの『CONGRATULATIONS 宝塚!!』で文句のないタカラヅカ。組み合わせ技が使えるのが2本立ての良いところです。
以下は梅芸、DC、バウ等の公演です。
もっとも印象というか、もっとも好きな作品は、『ME AND MY GIRL』(月組)。龍ビルとちゃぴサリーのコンビがぴったりで、憧花マリア公爵夫人が素晴らしく頼もしかったです。越 リュウ・ジョン卿はなんだか頼りなさそーな感じが妙に魅力的でした。DC公演とバウ公演は良作が多かった。一番嬉しかったのは、『the WILD Meets the WILD』-W.M.W.-(宙組)ですが、どれもこれも印象に残っています。
最下段に「もっとがんばりま賞」を書きました。ガマンデキナカッタ(´・ω・`)ショボーン
梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ公演
- 『逆転裁判3 検事マイルズ・エッジワース』(宙組)
- 『ブラック・ジャック 許されざる者への挽歌』(雪組)
- 『南太平洋』(星組)
- 『THE MERRY WIDOW』(月組)
梅田芸術劇場メインホール公演
- 『ME AND MY GIRL』(月組)
バウホール
- 『月雲(つきぐも)の皇子(みこ)』-衣通姫(そとおりひめ)伝説より-(月組)
- 『フォーエバー・ガーシュイン』-五線譜に描く夢-(花組)
- 『the WILD Meets the WILD』-W.M.W.-(宙組)
- 『春雷』(雪組)
- 『第二章』-CHAPTER TWO by Neil Simon-(専科)
- 『日のあたる方(ほう)へ ―私という名の他者―』(星組)
- 『New Wave! -花-』(花組)
中日劇場公演
- 『若き日の唄は忘れじ』『Shining Rhythm!』(雪組)
- 『宝塚ジャポニズム~序破急~』『怪盗楚留香(そりゅうこう)外伝-花盗人(はなぬすびと)-』『Etoile de TAKARAZUKA(エトワール ド タカラヅカ)』(星組)←中継
全国ツアー
- 『JIN-仁-』『Fantastic Energy!』(月組)
- 『うたかたの恋』『Amour de 99!!-99年の愛-』(宙組)
その他
- 『銀河英雄伝説@TAKARAZUKA』(博多座公演 宙組)←未見
- 『宝塚ジャポニズム~序破急~』『怪盗楚留香(そりゅうこう)外伝-花盗人(はなぬすびと)-』『Etoile de TAKARAZUKA(エトワール ド タカラヅカ)』(台北国家戯劇院公演 星組)←未見
- 『戦国BASARA』-真田幸村編-(東急シアターオーブ公演 花組)
- 『REON!!II』(東京国際フォーラムホールC公演/博多座公演 星組)←未見
- 『宝塚舞踊会』(宝塚大劇場)←未見
見た公演の中で、私的「もっとがんばりま賞」は全国ツアー『JIN-仁-』(月組)。脚本・演出の齋藤 吉正氏が、村上もとか氏の漫画『仁』をたいそうリスペクトしているのは、伝わってきましたが、エピソードのふくらみがないのでテーマがピンと来ず、エピソードも詰め込みすぎで感情移入のポイントが絞れませんでした。歴史改変の整合性も良くわからず、”結命”という女性が死なずに済んだのは良いですが、主人公仁の立場があやふやになり、ホームレス状態に。ツッコミどころ満載です。はい、「もっとがんばりま賞」です。
真咲さんやちゃぴ、みやるりに、沙央 やるうくん、としちゃんが個々の演技を磨こうとしている気概を感じましたが、全ツでメンバーが半分になっており演技だけでは限界がありました。雪組版も1回見たのですが、あれは雪組前トップ音月桂・舞羽美海コンビの退団公演だったのもあり、雪組生+専科の力業でねじ伏せたんですね。
今年、齋藤氏が最初に担当するレビュー『TAKARAZUKA ∞ 夢眩』は蘭寿さんの退団公演ですので、必ず観に行きます。がんばってください。(^^)/