[Zuka] 花組『ポーの一族』(2)宝塚化とは

いったろう、不死身だって。年もとらない。病気も大ケガもしない。わたしたちが生きていくためには、すこしばかりの…

人間の血(エナジイ)がいるだけだよ。
老ハンナ / メリーベルと銀のばら / ポーの一族(小学館)萩尾望都

「永遠のこども」というアイディアを書くために萩尾望都氏が選んだのが、吸血鬼という存在である。バンパネラはマンイーター、人間のエナジィと赤いバラを食用にする。エナジイは、「血」であり「生気」である。

花組版では、バンパネラになったばかりのエドガー(明日海りお)は、コベントガーデンで花売り娘のディリー(音くり寿)のエナジイを吸う。音くりちゃんのディリー(ソロがあって印象的だった)のその後は判らないが、原作でエドガーに最初にエナジイを吸われた少女ディリーは死んでしまう。

騒ぎになり、エドガー達は町を出る。人間からバンパネラに変化すると意識も変わるらしい。

人ひとり殺しても後悔もないなんて。
まるで、この手と同じように冷たい。
エドガー(前掲書)

ポーツネル男爵は、エドガーを叱り飛ばして、言う。

みのった麦を刈って、人間が生命をつなぐなら、われわれは人間を刈って、生命をつないでいる。ただ、われわれの麦は知恵を持っている。あなどるとこちらがやられる。
ポーツネル男爵(前掲書)

吸血鬼のイメージを一変させた幽玄で繊細、美しく残酷な世界『ポーの一族』。

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[Zuka] 花組『ポーの一族』(1)

萩尾望都氏の傑作漫画『ポーの一族』。公式の公演解説(下に引用)にあるように、小池修一郎氏が舞台化の夢を30年かけて実現させた舞台が花組公演『ポーの一族』です。宝塚大劇場公演が元旦から始まり、東宝千秋楽は3月25日(日)でした。

ミュージカル・ゴシック『ポーの一族』
原作/萩尾 望都「ポーの一族」(小学館フラワーコミックス)
脚本・演出/小池 修一郎

1972年に「別冊少女コミック」に第1作目を発表以来、少女まんがの枠を超えて幅広い読者を獲得してきた、漫画史上の傑作・萩尾望都の「ポーの一族」が宝塚歌劇に登場する。
永遠に年を取らず生き永らえていくバンパネラ“ポーの一族”。その一族に加わったエドガーが、アランやメリーベルを仲間に加え、哀しみをたたえつつ時空を超えて旅を続けるゴシック・ロマン。同作品をミュージカル化したいと夢見て宝塚歌劇団に入団した小池修一郎が、1985年に「いつか劇化させて欲しい」と申し出て以来30年余り、萩尾望都があらゆる上演希望を断り続けた幻の舞台が遂に実現する。
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[Zuka] 花組『邪馬台国の風』『Santé!!』大千秋楽@東宝

8月27日(日)花組『邪馬台国の風』『Santé!!』東京宝塚劇場が大千秋楽を迎えました。明日海りおと仙名彩世の花組新トップコンビのお披露目公演でした。花組の皆様、スタッフの皆様、おめでとうございました。お疲れ様でした。

夕霧らい様、梅咲衣舞様、お二人ともご卒業おめでとうございます!!らいらいもイブ氏も花組公演を観劇すると探してしまう人でありました。おひげをつけたジャスパー・トリング卿を演じているときでさえ、ひそかに色気を隠し持つらいらいと、ちゃきちゃきと動き回る働き者のイブ氏。『Santé!!』で二人が豪奢なお衣装を着て銀橋を渡る場面は大いなる喜びでした。千秋楽にはお揃いの赤い花のコサージュをつけ、最後の銀橋に向かうらいらいとイブ氏の幸せそうな笑顔をライブビューイングで見ながら、内心で藤井大介先生にお礼を言いました。

幸せと楽しさをありがとう。これからの人生にも幸多きことを、お祈り申し上げます。

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[ZUKA] 花組『金色の砂漠』(2)この罪の終る場所

花組大千秋楽から、10日近く経ちました。花組は全国ツアーの集合日(2/13)を迎えています。

遅まきながら、冴華 りおな様、桜花 りな様、ご卒業おめでとうございます。幸せと楽しさをありがとう。これからの人生にも幸多きことを、お祈り申し上げます。

花乃ちゃん、花乃 まりあ様はしばらくゆっくりして、タカラジェンヌとして身につけた娘役の美しさと品を持って、また舞台に戻ってきてくれることを祈っています。

2017年2月5日(花組 東京宝塚劇場公演千秋楽)付で退団

原田諒先生、「For the people-リンカーン 自由を求めた男-」優秀作品賞、優秀演出家賞の受賞おめでとうございます。玉麻尚一先生が同作品でスタッフ賞(作曲・編曲)、轟悠理事が同じく同作品で女優賞。良い作品が評価されるのは素晴らしいことです。原田先生の脚本・演出は従来の宝塚歌劇の枠を広げるものとなっているような気がします。『雪華抄』はすてきなショーでしたが、お芝居のほうも期待しております。

さて、『金色の砂漠』。もうネタバレ書いて良いですよね!

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[Zuka] 花組『金色の砂漠』(1)・花乃まりあ退団

花組東京宝塚劇場公演、千秋楽おめでとうございます。

上田久美子氏の大劇場作品第2弾は、花組トップ娘役花乃まりあの退団公演となるトラジェディ・アラベスク『金色の砂漠』 。『金色の砂漠』は、古代の中東の砂漠にある王国を舞台に、設定に趣向を凝らして濃密な愛憎の世界を描くもの。攻めていきたいという上田氏の言の通り、トップスター明日海りお、二番手・芹香斗亜に王女付きの奴隷の役を配した、複雑性と芸術性を備えたアラベスク。

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[Zuka] 2016年振り返りと花組東京公演開幕

花組 東京公演開幕、おめでとうございます

上田久美子氏の大劇場作品第2弾。トップ娘役花乃まりあ退団公演である。大劇場で5回観劇したが、観る度に方向性が微妙に変わっていた。こんな作品も珍しい。東京公演もどこかで行きたい。

上田久美子氏の作品は、複雑な愛憎が交錯し、人間性が際立つ。明日海りおが出演してみたいと望んでいたというのも判る。宝塚大劇場公演中、毎日のように上田氏からダメだしやセリフの変更等があったそうだが、上田氏自身が、「走りながら直す」人であるので、みりおさんには良かったのではないか(大変だろうけれど)。

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