[diary] COVID-19パンデミック雑記(54)今の感染状況を止める必要がある

【国会中継】参院内閣委 新型コロナ対策など質疑(2021年8月19日)

【国会中継】参院内閣委 新型コロナ対策など質疑(2021年8月19日)


『打つ手がない』といった瞬間にさらに悪化する

新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長の答弁に感銘を受けました。

なかなか難しい状況になってきている。『打つ手がない』といった瞬間にさらに悪化するので、なんとかして今の感染状況を止める必要がある。と同時に医療の提供体制ですよね、宿泊施設の増設や臨時医療施設の増設ですよね。これは是非、やって頂きたいと思います」(2021年8月19日)

(参院内閣委員会閉会中審査、立憲民主党の杉尾秀哉氏への答弁)

尾身先生の答弁は聞き応えがあります。言葉を慎重に選び、言わなければいけないところは言う。含蓄がある。感染状況は、災害レベルの事態に陥っており、医療ひっ迫、災害医療だという危機感が伝わって来ます。

  • 「政府や自治体がリーダーシップを取って」
  • 今の感染状況を止める必要がある
  • 宿泊施設や臨時医療施設の増設をやって頂きたい

感染状況は、ハイペースで全国的に悪化しており、感染状況の4段階は、47都道府県のうち、43都道府県がステージ4(感染爆発段階)、残りの4県もステージ3(感染急増段階)です。

全国知事会からは、緊急事態宣言の全国一律発出や私権制限を伴うロックダウン(都市封鎖)による人流抑制策の検討を求める声も出ています。

私権制限を伴う抑制策については尾身会長も「感染リスクの高い行動を避けてもらうことを可能にするような新たな法的な仕組み、検討を」(新型コロナウイルス感染症に関する菅内閣総理大臣記者会見8月17日)と言及しています。

先行きが読めなくなってきた

20日から、新潟県湯沢町苗場スキー場では、野外音楽フェスティバル 「FUJI ROCK FESTIVAL ’21 」、さいたまスーパーアリーナでは、アニソンイベント 「Animelo Summer Live (アニサマ)」が開催されています。

それから兵庫県西宮市 阪神甲子園球場では、第103回全国高等学校野球選手権大会(高校野球は3日間ほど雨天順延が続き、20日は試合を行ったようです)。

20日から緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が拡大になって、いくつかの音楽フェスティバル中止の報も耳にしました。苦渋の決断だったと察します。

いずれも厳重・厳格な感染対策を講じていると報道されていますが、全国から人が動き、あちこちで飲み食いし、あちこちで接触しています。大規模イベント開催の影響がどのように出てくるのか。先行きが読めなくなってきています。欧米の状況のようになるかもしれません。西浦先生のシミュレーション8月18日アドバイザリーボード資料)がこわい

そして、まだまだ夏は終わらない状況で、東京パラリンピックがやってきます。

今の感染状況をどうやって止めるのか

政府は国内をどうやって守るのか、真剣に考えて頂きたい。国民の安全を守るということは、重大な危機的状況の発生を未然に防ぐことです。本来はそれが最も望ましいのです。

「打つ手」はまだあります。


感染状況の4段階は、全国ほぼ真っ赤

47都道府県のうち、43都道府県がステージ4(感染爆発段階)、残りの4県もステージ3(感染急増段階)です。

各地の感染状況 5つの指標 新型コロナ|NHK 

直近1週間の人口10万人あたりの感染者数

※政府の分科会が示している指標では、直近1週間の人口10万人あたりの感染者数が「25人以上」になると、感染状況が最も深刻な「ステージ4」に相当するとしています。また、「15人以上」になると、感染者が急増している段階である「ステージ3」に相当するとしています。


現在患者数 / 対策病床数235%

対策病床数 79,351床に対して、現在患者数186,483人

COVID-19 Japan
新型コロナウイルス対策ダッシュボード

COVID-19 Japan / 新型コロナウイルス対策ダッシュボード】より、現在患者数 更新日: 2021-08-19(速報 2021-08-20T20:15)