[Zuka] 月組『BADDY-悪党は月からやって来る-』(1)

さて、『カンパニー』と2本立てになっているのは、上田久美子氏の初のショー作品。初日に見た時は、お芝居2本立てかよ!と思うくらい設定がしっかり錬られた芝居仕立てのショーですが、ショー仕立ての芝居とも言ってもいいくらい設定の精度が高いです。

180度違う善悪両極こなす10年目/珠城りょう  @nikkansports

トップになってから、伸び伸びしているよね、たまきさん。『月雲の皇子』で見た向こうっ気の強さも抜けたのかなと思って観ていましたが、歌劇2018年3月号のインタビューで「トート役は大変だと思いますが、”この役を珠城がやるのは想像が付かないな”と言っていただく方が、役者としては燃えるので(笑)、頑張りたいですね」とあって、向こうっ気の強さは素なのが判りましたよ!そんなたまきさんの率いる月組に、『月雲の皇子』に続く、上田オリジナル作品がやって来た!!

ショー・テント・タカラヅカ
『BADDY(バッディ)-悪党(ヤツ)は月からやって来る-』

作・演出/上田 久美子

英辞郎 on the WEB」に載っていたのは、「テントショー」なのですが、ショー・テントも同じ意味あいでしょうね。芝居「小屋」で掛けられている大衆演劇のイメージかな。

テントショー
tentshow〔野外に設営したテントで行うショー(見世物)〕

ぷしゅ

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[Zuka] 星秀☆煌紅の衝撃-星組台湾公演

2018年10月~11月の星組台湾公演に向けて、現地時間の3月2日(金)、台湾台北市で制作発表記者会見が行われた模様です。宝塚歌劇団側の出演者は紅ゆずる、綺咲愛里、礼真琴。同行者は宝塚歌劇団理事長:小川 友次氏、演出家の小柳 奈穂子先生、齋藤 吉正先生。

演目はお芝居とショーの2本立て。これはふりがなを取るとシンプルなタイトルになるけれど、なんて読むの?とクエスチョンマークが並ぶやつですね。

  • 異次元武侠ミュージカル(脚本・演出/小柳 奈穂子)
    『Thunderbolt Fantasy(サンダーボルト ファンタジー)東離劍遊紀(とうりけんゆうき)』
    虚淵玄 原案・脚本・総監修「Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀」より~(c)2016-2018 Thunderbolt Fantasy Project
  • タカラヅカ・ワンダーステージ(作・演出/齋藤 吉正)
    『Killer Rouge(キラー ルージュ)/星秀☆煌紅(アメイジングスター☆キラールージュ)』

公式:『第三回 宝塚歌劇 台湾公演』記者会見(2018/03/09)

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[Zuka] 月組『カンパニー』(2)

『カンパニー』は、日本国内には約1万のバレエ教室があり、習い事、学習塾と同じ分類であるなどと国内のバレエを取り巻く状況なども語られるバックヤード・ストーリー。

有明製薬のCMに出ている世界的プリンシパルが出演するバレエ公演となれば、チケットはすぐに売れるだろうというのは素人考えなのか、夏祭りでフラッシュモブをやって、公演の宣伝をするアイディアが実現化される。フラッシュモブ動画をいくつか見たけれど、1人がパフォーマンスを始め、五月雨式に広がっていくイメージ。これなんか素敵。イメージはこれに近くて、私も渋谷とか新宿とか雑踏のストリートで勃発するイメージがある。フラッシュモブをイメージ通りに演劇の狭い舞台で実現するのは難しい気がしたのと、パフォーマンスが、バーバリアン、バレエ、チアリーディング、空手と種類が多くてバレエ公演の宣伝という本来の焦点がぼやけた印象を受けた。

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[Zuka] 星組『うたかたの恋』(3) 瞳の強さ

[Zuka] 星組『うたかたの恋』(2)
続きをどこから書こうと考えたのですが、やっぱりご贔屓から書いておきます。

柴田侑宏先生がパンフレットに「ジャンの七海もまた出色で嬉しい」と書いてくださって、スチール写真は出てないけれど、このお言葉ひとつで機嫌が良くなりました。(※舞台写真を、ショーと2人映りもふくめて9種類+パレード1も出して頂いたのでありがたいと思っておりますYo)。

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[Zuka] 星組『うたかたの恋』(2)

『うたかたの恋』はオーストリア皇太子ルドルフと男爵令嬢マリー・ヴェッツェラとの短く激しい恋とその結末を描いたもの。原作は史実を元に描かれたクロード・アネの小説『うたかたの恋』。今回は9回目の再演です。

ミュージカル・ロマン 
『うたかたの恋』
原作/クロード・アネ
脚本/柴田 侑宏 演出/中村 暁
19世紀末、オーストリアで実際に起こった悲恋を描いたクロード・アネの小説「マイヤーリンク」をもとに、オーストリア皇帝の嫡子ルドルフと、男爵令嬢マリー・ヴェッツェラとの許されざる恋をドラマティックに描いた傑作ミュージカル。1983年の初演以降、再演を重ねてきた、儚くも美しい愛の物語です。

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[Zuka] 月組『カンパニー』(1)

フルタイトルは、『カンパニー -努力(レッスン)、情熱(パッション)、そして仲間たち(カンパニー)-』。原作は、単に『カンパニー』なんですが、サブタイトルに石田先生の思いが詰まっているんだろうなぁ、という長いタイトル。ブログタイトルではサブタイは省略しました。

石田先生の作品は合う合わないがあるらしいのですが、私は基本的には合う方で、2017年は担当作がなかったのでお久しぶり的な感じがありました。本作は偶然に初日(2/9)に観劇することが出来て、その翌々日(2/11)にも観劇して、楽しくてハートフルな佳作だと思ったりしたわけです。

ミュージカル・プレイ
『カンパニー -努力(レッスン)、情熱(パッション)、そして仲間たち(カンパニー)-』
脚本・演出/石田 昌也

~原作 伊吹 有喜『カンパニー』(新潮社刊)~

カンパニー  

カンパニー(伊吹 有喜)
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