[Zuka] 宙組『不滅の棘』@DC

1月29日に日本青年館で好評の大千秋楽を迎えた『不滅の棘』ですが、ドラマシティ上演時点での感想を書いておきます。

遅まきながら、愛月ひかる様、東上付き公演初主演おめでとうございます。

2017年は金沢貫一(王妃の館)、ラスプーチン(神々の土地)と怪役が続き、演出家の皆様は、宙組生え抜きの貴公子をどこに連れて行こうとしているのであろうと一抹の不安を覚えつつも、まぁ様(朝夏まなと)の退団公演における愛ちゃん(愛月ひかる)のラスプーチンの演じっぷりにはただ感嘆するしかなかった。

そして年明けの愛月ひかる単独主演第2作目は、2003年におささん(春野寿美礼)が主演した『不滅の棘』の再演でした。本作で見事に宙組の白い貴公子にカムバック。「スターは必ず蘇る」を地で行った。

ロマンス『不滅の棘』
原作/カレル・チャペック
翻訳/田才 益夫(八月舎刊「マクロプロス事件」より)
脚本・演出/木村 信司

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[Zuka] ときめきの方程式 七海ひろきさん

間違いなく、リアル男子とは違う、男役だからこその美しさをもった人なのだけれど、「ライバルは現実の男性たち」と言う彼女。カップルで劇場を訪れた男性に「敵わない!」と思わせられたらというぐらいなのですが、確かにそのときめかせ力はそんじょそこらの男性にはないものです。さてその源は?彼女をリアル男子よりも魅力的にしているものとは…。

「スターが見せるやさしさについて」ということで、かいちゃんが自分の優しさについて自己分析しています。男役への拘りを語っていて、男役愛が強くて相変わらずハングリーだなと思いましたが、中身はめっちゃかわいいアザラシなひとです。

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戦国の物語の最後を締めくくるのは美しい椿
【星組】七海ひろきさん

お衣装がテーマで、かいちゃんが選んだのは、『燃ゆる風』竹中半兵衛様の白地に青、椿が描かれた裃。”日本物の衣装は好きだというが、経験が多いわけではない”。そう、実は半兵衛様の開幕前はちょっと心配していた。開いてみたら、美しかった。劇中での踊りも日舞ではなく、いつもの振付(若央りさ、桜木涼介)だったのも良かったのだろうね。

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[Zuka] 星組『ベルリン、わが愛』(2)

[Zuka] 星組『ベルリン、わが愛』(1)

くどくど書くのも自分で鬱陶しいんですが、史実の時系列というのは観る側にはあまり必要ではない情報です。舞台上の時系列と舞台上の世界観や思考の流れが一致していれば、舞台作品の理解は可能だと思う。

ただナチス・ドイツがホロコーストを行ったことは、よく知られている事実で、そこに至るまでにユダヤ人排斥の長い歴史がある。それが本作の土台となっているか、共通認識なのか、その土台が改変歴史物だと崩れることがある。


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[Zuka] 星組『ベルリン、わが愛』(1)

原田 諒作・演出の星組公演『ベルリン、わが愛』(公式)。1920年代~30年代のベルリンを舞台に、ドイツ映画、ナチス、プロパガンダという三題噺のような作品で、作り手も舞台に生きている人達も、映画を愛しているし、人を愛する事が好きなのだという事が伝わる舞台でした。ただ、本作は演出も脚本も首をかしげる箇所がそこかしこにあった。

注:今回はお堅いです。

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[Zuka] 星組『Bouquet de TAKARAZUKA』

2017年12月24日に大千秋楽を迎えた星組公演。※今日は2018年1月6日(土)です。ぼちぼち書き足していこうかな。

星組の皆様、スタッフの皆様、おめでとうございました。お疲れ様でした。

壱城あずさ様、夏樹れい様、愛水せれな様、ご卒業おめでとうございました。幸せと楽しさをありがとう。また、どこかでお目にかかれますように。第2の人生が実り多きものになる事をお祈りしています。

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