[diary] 2018年お年賀

明けましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いいたします。

今年の抱負は笑門来福です。元日に年賀状を書いて投函する得意技。

[Zuka] 月組バウ公演『Arkadia -アルカディア-』

ありちゃん(暁千星)の初バウ単独主演作品。千秋楽(12/12)おめでとうございます。観劇したのは前楽でした。

作・演出の樫畑 亜依子氏は琴ちゃん(礼真琴)主演の『鈴蘭』に次ぐバウホール公演2作目。若手の座付き作家が月組の若手のために書き下ろした作品で、主要キャストはばっちり当て書きになっていました。

ありちゃんは、たまきさんの月組で大らかに育っているなと月組観劇のたびに思うわけですが、博多座公演『長崎しぐれ坂』では轟理事の伊佐次と共に、らしゃ(暁 千星)として登場し、そのスターオーラが確実に大きくなっているのが見て取れました。美園さくらちゃんも大きいソロ(精霊流し)があったし、たまきさんとちゃぴのお芝居はすきだし、博多座公演は楽しかった。

さてと、『アルカディア』。

メモ的に。

  • 設定に無理があって、それがストーリーをややこしくしているけれど、最もややこしい部分を、光月るう・白雪さち花・夏月 都という芝居巧者達に負わせていて、その配置が効き、彼らが判りづらい部分をものにしてドラマを創り上げていた。
  • 伏線というかギミック的な符牒(椿姫や”仔猫”、愛人契的なもの)は入れなかったほうが良かった気がする。物語の方向性を混乱させた。
  • 案内兼整理役として第三者視点の探偵を配置したのは良かった。大人グループ(光月るう・白雪さち花・夏月 都)、アルカディアグループを繋ぐ役目を果たしていた。
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[Zuka] 星組『OSO』楽曲が配信されました

8月7日(月)に千秋楽を迎えた星組 梅田芸術劇場「オーム・シャンティ・オーム -恋する輪廻-」。アンコールのフィナーレがマサラナイトもあって楽しくて、2017年の夏を満喫しました。

楽曲が配信されました。(iTunes

星組 梅田芸術劇場「オーム・シャンティ・オーム -恋する輪廻-」
宝塚歌劇団・紅ゆずる、綺咲愛里、七海ひろき
J-Pop Nov 28, 2017
\2,000

紅さんの『不思議な気持ち』の歌声が優しくて、とても聞いていて心地よかったのを思い出します。オーム(紅さん)とシャンティ(あーちゃん)のデュエット『もし例えるなら』、二人にムケーシュ(七海)が入った『空虚な場所で』も音だけで聞くとドラマティック!

そしてムケーシュ役のかいちゃんの『バラ色の人生』は声に艶が増している。スカピンから続いて難曲でしたが、一曲丸々歌わせて貰えるとぐっと上手くなるね。ただね(「ミュージカル」である以上、ある程度の上手さは必要だと思いますが)、かいちゃんの芝居歌が好きなんですよ、わたし。解釈が深いからこそ出てくる味わいです。

  • 覚書メモが出てきたので、一緒においておきます。

169分の映画版を短縮するのは難しかったと思われ、2幕はダイジェストで、ラストシーンだけはさすがに小柳作品の長所が活かされていました。

映画版においてシャンティの亡霊は、オームのほうを振り向いて、彼への恋心を告白して笑顔で涙をこぼして去る。オームはそんな彼女に手を振って、サンディに向きなおる。

宝塚版のシャンティは後ろ姿のまま振り向かない。彼女はムケーシュを連れて来てくれたオームに礼を言い、ムケーシュを一緒に連れて行く。

オームは、「あなたならあの星が掴めるわ」とシャンティと同じ事を言ってくれた田舎娘サンディに惹かれ始めていて、成就した復讐で過去に区切りをつけ、サンディと映画を作ろうと前をむく。

小柳先生の作品は、そういうところが美しい。
幕末太陽傳もそうだったけれど、ちゃんと収めるところに収まる。

ちなみに、ノベライズ版は、「いつかまた魂がこの身体を離れたら、『僕』はまた『彼女』を探しにいかなければならない」で終わっていて、魔の永久探索かよ!と思いました。

[Zuka] 宙組の太陽~朝夏まなと退団に寄せて

タイミングを逃した。宙組の太陽が11月19日(日)に退団した東京宝塚劇場では星組公演が始まりました。止まることなく走り続けるのが宝塚というところで、それは重々承知のはずでしたが、今回ばかりはめっちゃ寂しくて、心に穴があいたような気分になっています。

宙組も 『WEST SIDE STORY』の集合日が25日(土)で、既に宙組トップスターは真風涼帆さん、新トップ娘役に星風まどか嬢が就任しています。花組から組替えの芹香斗亜さんも2番手として集合日に集まっているはず。

真風さん、まどかちゃん、おめでとうございます!!

あ、今日(11/28)は宙組DC/日本青年館公演『不滅の棘』の集合日らしいです。愛ちゃん(愛月 ひかる)主演おめでとうございます。ヒロインはららちゃん。おめでとう!!

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[Zuka] 麗しのイレーネ~伶美うらら退団に寄せて

自己流解釈を書き連ねたブログ記事

『神々の土地』『クラシカル・ビジュー』についてはまだ書きたいこともあるんですが、ちょっとだけ、伶美うらら嬢について。歌劇11月号に上田久美子氏による「伶美うららを送る言葉」が掲載されていて、話題を呼んでいます。まぁ様こと朝夏まなとさん、ありさ(瀬音)、しーちゃん(彩花)、まやちゃん(涼華)も11月19日付けで退団されました。皆様、ご卒業おめでとうございます。

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[Zuka] 宙組『神々の土地~ロマノフたちの黄昏~』

東宝千秋楽(11/19)が明日に迫りました。東京遠征もしましたが、宙組トップスター朝夏まなと様退団公演の『神々の土地~ロマノフたちの黄昏~』『クラシカル ビジュー』。12月1日発売の宝塚イズム36に原稿を書いたら、満足しちゃってました。

ロシア帝政末期に起きた怪僧ラスプーチン暗殺事件を題材に、暗殺の実行者であるドミトリー・パブロヴィチ・ロマノフを主人公にし、ロマノフ家の終焉とロシア帝国の滅亡の史実に創作と改変を交えて書き下ろした上田久美子氏のオリジナル大劇場作品第三弾。

美しい物語だった。救われるものはおらず、悲劇性の高い物語だけれども、歴史の歯車とはこういうものかと思わせてくれた。そこに描かれていたのは、自分の生きる道を考え、自分に出来ることを成そうとした数多の人々の姿であり、大地に刻み込まれた人々の愛の姿であった。

上田せんせい。公演中もセリフや小道具など細部の改善を続け、美の追究に余念がなかったらしいですが、作品の緻密な構成と登場人物像の丁寧な造形が冴え渡り、まぁ様を中心に宙組が一丸となって取り組んでいる姿に観劇の度に感動していました。

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[Zuka] 花組『邪馬台国の風』『Santé!!』大千秋楽@東宝

8月27日(日)花組『邪馬台国の風』『Santé!!』東京宝塚劇場が大千秋楽を迎えました。明日海りおと仙名彩世の花組新トップコンビのお披露目公演でした。花組の皆様、スタッフの皆様、おめでとうございました。お疲れ様でした。

夕霧らい様、梅咲衣舞様、お二人ともご卒業おめでとうございます!!らいらいもイブ氏も花組公演を観劇すると探してしまう人でありました。おひげをつけたジャスパー・トリング卿を演じているときでさえ、ひそかに色気を隠し持つらいらいと、ちゃきちゃきと動き回る働き者のイブ氏。『Santé!!』で二人が豪奢なお衣装を着て銀橋を渡る場面は大いなる喜びでした。千秋楽にはお揃いの赤い花のコサージュをつけ、最後の銀橋に向かうらいらいとイブ氏の幸せそうな笑顔をライブビューイングで見ながら、内心で藤井大介先生にお礼を言いました。

幸せと楽しさをありがとう。これからの人生にも幸多きことを、お祈り申し上げます。

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