タイミングを逃した。宙組の太陽が11月19日(日)に退団した東京宝塚劇場では星組公演が始まりました。止まることなく走り続けるのが宝塚というところで、それは重々承知のはずでしたが、今回ばかりはめっちゃ寂しくて、心に穴があいたような気分になっています。
宙組も 『WEST SIDE STORY』の集合日が25日(土)で、既に宙組トップスターは真風涼帆さん、新トップ娘役に星風まどか嬢が就任しています。花組から組替えの芹香斗亜さんも2番手として集合日に集まっているはず。
真風さん、まどかちゃん、おめでとうございます!!
あ、今日(11/28)は宙組DC/日本青年館公演『不滅の棘』の集合日らしいです。愛ちゃん(愛月 ひかる)主演おめでとうございます。ヒロインはららちゃん。おめでとう!!
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私が宝塚歌劇にはまったのは、宙組の銀河英雄伝説@TAKARAZUKA(2012年8月31日~10月8日)で、それ以後、かいちゃん(七海ひろき)の組替えがあるまで宙担だったのです。
はまったばかりの私に、2013年にCSで放送された、まぁ様の「Brilliant Dreams+NEXT」は貴重な作品でした。まぁ様が宙組の組子達と一緒に映像を見ながら振り起こして練習する光景が、それまで宝塚歌劇はおろかダンスやショーというものに関して全くの門外漢だった私には、踊っている姿が美しくて、ものすごく新鮮で楽しかった。花組から宙組に組替えしたて(当時はそれも意味をよく判っていなかった)のまぁ様がチョイスした宙組子達の和気あいあいとしたお稽古を見ながら、顔と名前を覚えていったことを思い出します。いまも大好きなシリーズで退団特集で再放送されて嬉しかった。
宙組トップスター就任後、「宙組の太陽になりたい」と語り、自他共に認める朗らかさや明るさでファンを魅了し続けた人ですが、私が彼女が演じた役を思い出すときは、優しさを基板とする強さと誇りを持ち、苦悩し、孤独の陰りを有する役が多いです(花組時代はCSでしか見てないので置いておく)。
厳選した。
- ジークフリード・キルヒアイス(『銀河英雄伝説@TAKARAZUKA』)
- ヨハネス・ブラームス(『翼ある人びと』)
- ラダメス(『王家に捧ぐ歌』)
- ドミトリー(『神々の土地』)
好きな作品はと言われれば、『TOP HAT』『メランコリック・ジゴロ』。軽妙洒脱で快活な作品で、『TOP HAT』のまぁ様とみりおん(+かいちゃんとせーこちゃん+愛ちゃん)、まぁ様とみりおんと真風さん(+愛ちゃんとゆうり嬢)、という配役が明るくて闊達なムードを盛り上げていました。(『Shakespeare』『王妃の館』は宙組群像劇として見事な作品になっているし、『エリザベート』は宙組全体がものすごく鍛えられた作品だと思います)。
好きなショーは、『HOT EYES!!』、DS『LAST EYES!!』、コンサート『A Motion』。ダンサーで、ショーが好きだったまぁ様のショーはどこれも楽しかった。退団が決まってからの『LAST EYES!!』と『A Motion』はまぁ様のやりたかった事、やってみたかった事に溢れていて、それを宙組子ががっちり支えていた。千秋楽で芸達者な宙組子を自慢したくて、気持を抑えきれずに舞台を走り回るまぁ様が素敵すぎました。デレるまぁ様最高。
(ちなみに好きな場面は、よさこいソーランとりくちゃんの牛とまぁ様のソロダンス+黒燕尾群舞)
その彼女を思い出すときに笑顔とともに必ず苦悩と孤独の陰りを思い出すのは、彼女が身の内に双方を宿しているからなのか、そういう役が多かったからなのか。
お披露目公演でのラダメスは、「この身を捧げて、この地上に輝きを,この地上に喜びを」と歌い、退団公演のドミトリーは「帰らぬ大地にわが思いを残す」と歌った。犠牲的で献身的な愛。
トップとして宙組のために、宙組ファンのために、全ての人達のためにと、走り続けた日々。音校生から花組時代をふくめ悪戦苦闘したであろう17年間。ほんとうに、おつかれさまでした!幸せと楽しさと深い愛をありがとう!!
DS『LAST EYES!!』で、男役の表情をガラリと変えて『ME AND MY GIRL』のジャッキーの『あなたは私に夢を見させる』を歌い出した。そのキュートなコケティッシュさに射貫かれました。これからもきっとどこかの舞台で会えるでしょう。楽しみにしています。