[Zuka] 雪組バウ『義経妖狐夢幻桜』(2)終

[Zuka] 雪組バウ『義経妖狐夢幻桜』(1)

夢か現(うつつ)か幻か、という義経妖狐夢幻桜。千秋楽映像を見て記憶が繋がってきた。

  • 桜吹雪の下に立つヨシツネ装束のあーさ(朝美絢)。
  • 白い地に赤いラインが入った着物にキツネのツネ扮装のりさちゃん(星南のぞみ)。
  • ヨリトモ装束(黒地に金や赤で龍が刺繍された長いマント)の髭のひとこさん(永久輝せあ)。

それに雪組の芸達者二人、ベンケイ役のまなはる(真那春人)とエイサイ役のあすくん(久城あす)。雪組の歌姫、トキワ役のヒメ(舞咲りん)。強力助っ人の専科じゅんこさん(英真なおき)と組長のみとさん(梨花ますみ)が率いる雪組子。みんな毎回アドリブを変えたり、芝居を変えたりして工夫を凝らしていたそうで、良いカンパニーで良い公演でした。あーさ、おめでとう(2度目)。

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[Zuka] 雪組バウ『義経妖狐夢幻桜』(1)

夢と現(うつつ)の間(あわい)の物語か、と思って観ていたら、どんでん返しが仕掛けてあり、最後には夢とうつつが違う道に別れたような、いや志は同じでも望みが違うと別れざるを得ないのか。キツネに化かされたような終演後の心持ちでした。

あーさ(朝美絢)、バウ単独主演、おめでとう。雪組の皆様、スタッフの皆様、千秋楽おめでとうございます。

小劇場向けで宛書きの演目でした。谷貴矢先生のバウ2作目ですが、バウだからこういうキツネが化かす芸風で挑戦してみたのか、大劇場向けの一般化した作品はそれはそれで作るのか、と興味が湧きました。前作『アイラブアインシュタイン』(感想)より、すっきりまとまっていました。アングラ演劇っぽいけれどね!それが計算の上なのかどうなのか、次回作が楽しみです。

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[Zuka] 雪組『ひかりふる路〜革命家、マクシミリアン・ロベスピエール〜』

本日は、花組『ポーの一族』大千秋楽でした。おめでとうございます(書く気はあるんですよちょっとイカry)。

そして雪組全国ツアー公演『誠の群像』『SUPER VOYAGER!』の梅芸千秋楽ですが、今更ながら『ひかりふる路』。

だいもん(望海風斗)ときーちゃん(真彩希帆)のお披露目公演でマクシミリアン・ロベスピエールを取り上げる意味を考えていた。ロベスピエールは、フランス革命を主導した革命家の一人であり、フランス国王ルイ16世の処刑を断行し、膨大な数の貴族、反革命派、対抗勢力などを粛正する恐怖政治を行い、史上初のテロリストと呼ばれた人物である。

宝塚歌劇のフランス革命を題材にした作品では、ロベスピエールが登場することが多いが、あくまで脇役であり、(史上初のテロリストは)主役には成り得ない、自分の中にそういう思い込みがあったらしく、演目が発表された時に衝撃を受けた。発表時は、星組『THE SCARLET PIMPERNEL』上演期間中で、かいちゃん(七海ひろき)の演じる冷酷なロベスピエールを見ていたせいもある。

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[Zuka] 雪組『凱旋門』と『ファントム』

雪組公演『凱旋門』チーム(凱旋門さんもメインキャストに含まれる)が空中分解しているようなのポスターが出た後に、蘭寿とむさんのトップお披露目公演を、だいもん(望海風斗)ときーちゃん(真彩希帆)の雪組で上演ということで、雪担がSNSで喜びに沸き返っている。

【宝塚大劇場、東京宝塚劇場】<2018年11月~2019年2月・雪組『ファントム』

ミュージカル
『ファントム』
脚本/アーサー・コピット 作詞・作曲/モーリー・イェストン
潤色・演出/中村 一徳 翻訳/青鹿 宏二

おめでとうございます!!

ご本人達によって思い入れがあるであろう演目が順当に2人の主演作に決まってよかったです。私は生で見ていないので、楽しみです。でも先に『凱旋門』が来ます。

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[Zuka] 2017年雪組『幕末太陽傳』(1)

4月21日(金)から、雪組トップコンビ 早霧せいな・咲妃みゆの退団公演が始まってあっという間に1か月が経過。103期生の初舞台公演でもあり、初舞台生の口上は初々しく、若者の未来に幸多きことを。

原作の映画『幕末太陽傳』(1957年,川島雄三監督)は、Amazonプライム・ビデオで、幕末太陽傳 デジタル修復版をレンタルしました。『幕末太陽傳』は、品川宿の高級妓楼(遊郭)『土蔵相模』を舞台に、古典落語『居残り佐平次』の佐平次を主人公にしたて、『三枚記請』、『品川心中』、『星野屋』、『文七元結』、『付き馬』、『お見立て』を入れ込んで1本に仕上げた作品。

『土蔵相模』は、幕末の志士たちが密議をした大妓楼として史実にその名を残していて、史実や現存する場所がベースになっているのかと思うと(単純だけれども)作品を見る目が違ってきて、キャスト達の演じる江戸時代末期の相模屋の人々がより立体的になり、現実味を帯びてくる。

(タカラヅカ・スカイ・ステージ「プレ・ステージ!!~歴史のトビラをたたく~#2 雪組公演『幕末太陽傳』」では、ひとこちゃん(永久輝 せあ)が品川宿跡を回っていました)。

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[Zuka] 雪組 早霧せいな・咲妃みゆ退団発表

良い夫婦の日(11月22日(火))に会見場所は別であれど、同時に退団記者会見をした雪組トップコンビでした。

早霧さんの「だから私はスッと去っていきます」という言葉がとても印象に残った。何事もないように、足掻かずに、美しいまま。早霧さんの男役の美学を感じる。

そして晴れやかに笑うみゆちゃんに念願が叶う喜びを感じる。きっと早霧さんと一緒に雪組を、宝塚を愛しながら、「スッと」去って行くのだろう。

雪組トップスター・早霧せいな 退団記者会見(2016/11/23)

11月22日(火)、雪組トップスター・早霧せいなが、かんぽ生命 ドリームシアター ミュージカル・コメディ『幕末太陽傳(ばくまつたいようでん)』、かんぽ生命 ドリームシアター Show Spirit 『Dramatic “S”!』(宝塚大劇場:2017年4月21日~5月29日、東京宝塚劇場:2017年6月16日~7月23日)をもって退団する事を発表し、記者会見を行いました。

「まだまだ宝塚の男役に夢中でいたい」

「今このままの自分で止まっていられるなら、肉体も精神も体力も。ずっと宝塚にいたいんですけど、そんなの無理じゃないですか。だから私はスッと去っていきます」

「彼女なくして、今の私はない。9学年下で同じ九州人、互いに組替えをして雪組で出会った。縁で結ばれていた」としみじみ話した。

雪組トップ娘役・咲妃みゆ 退団記者会見(2016/11/23)

11月22日(火)、雪組トップ娘役・咲妃みゆが、かんぽ生命 ドリームシアター ミュージカル・コメディ『幕末太陽傳(ばくまつたいようでん)』、かんぽ生命 ドリームシアター Show Spirit『Dramatic “S”!』(宝塚大劇場:2017年4月21日~5月29日、東京宝塚劇場:2017年6月16日~7月23日)をもって退団する事を発表し、記者会見を行いました。

咲妃は「おこがましい気持ちもありますが、(早霧と)片時も離れたくないと思ってやってきたので。神様が最後にこういった形で皆さまに伝える機会をプレゼントをしてくださった」