[Zuka] 2014年月組『PUCK』

10月ももう終わりですね。今年から猫ズが部屋にいるので暖房を入れる時期が早いです。

さて月組『PUCK』。小池修一郎氏が、シェイクスピアの『真夏の夜の夢』をモチーフにして描いた『PUCK』。初演は1992年月組(涼風真世・麻乃佳世)。

シェイクスピアの『真夏の夜の夢』は人間が主人公で、妖精の王オベロンと女王タイテーニアのウェイトが高いのですが、小池修一郎氏のヅカ版『PUCK』は、夏至の夜に生まれた歌の妖精PUCKが、妖精が見えるセカンド・サイトを持つ人間の少女ハーミアと恋に落ちる物語です。

楽しくて甘いけれども甘々ではなく、切なくて、甘酸っぱい心にそっと染みいる作品でした。

月組『PUCK(パック)』『CRYSTAL TAKARAZUKA-イメージの結晶-』
月組公演『PUCK)』『CRYSTAL TAKARAZUKA-イメージの結晶-』

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[Zuka] 2014月組100周年記念公演

月組公演、千秋楽おめでとうございます。月組の皆様、スタッフの皆様、おめでとうございます。お疲れ様でした。博多座三本立て&『THE KINGDOM』まで、しばしの休養を。

みあちゃん(都月みあ)とりあちゃん(紫乃加りあ)、ご卒業おめでとうございます。
これからも幸多き人生でありますように。幸せと楽しさをありがとう。

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[Zuka] 2014年月組『風と共に去りぬ』(2)

一昨日が月組版『風と共に去りぬ』の千秋楽で、昨日は、『NewWave!-月-』の千秋楽でした。月組の皆様、スタッフの皆様、おめでとうございます。お疲れ様でした。月組は昨年末から、メリー・ウィドウ、全国ツアー、月雲、風共、NWと怒濤だったし、しばしの休息を!

月組版の『風と共に去りぬ』はスカーレット(龍真咲)の成長物語のようでした。
月組版と宙組版との一番の違いは、スカーレットの最初の夫チャールズ(紫門 ゆりや)と2番目の夫フランク(煌月 爽矢)が、登場することですが、特にフランクを絡めたことが、南部の封建社会を生きる女性の生き様-スカーレット・オハラという生き方-をくっきりと描き出していました。

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[Zuka] 2014年月組『New Wave!-月-』

New Wave!シリーズ?花組に続き月組編です。

”月組若手メンバーによるフレッシュなショー!”ということで、美弥るりかを筆頭に、宇月颯、鳳月 杏、珠城りょうがメインキャストで登場し、月組で上演された過去の名作からのメドレーやラテン、タンゴ、JAZZと歌いまくり踊りまくりの2時間15分(幕間25分含む)だった。構成は花組と変わらず最上級生の美弥るりかがソロを多く受け持ち、宇月颯、鳳月 杏、珠城りょうが、数場面ずつ分け合うショーである。

たぶん出演者全員が、こんなに歌ってこんなに踊ったのは初めてだったのじゃないだろうか。最後のあいさつのとき、メインキャストは放心状態に近く、言葉が出てこなくて、しどろもどろで、なんとか間をつなごうと四苦八苦していた。おつかれです(^^;)。

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[Zuka] 2014年月組『風と共に去りぬ』

月組『風と共に去りぬ』【→特設サイト】-スカーレット・オハラという生き方がある-

さすがトップ・オブ・トップ轟 悠理事と月組トップ龍真咲の組み合わせ。大満足の舞台でした。今回は脚本的には2002年日生劇場において上演された総集編の凝縮版だそうですが、月組トップスター龍真咲がヒロインのスカーレット・オハラを演じるということもあり、宙組版よりスカーレットの場面が大幅に増えていて、宙組の「バトラー編」に対して、月組は「スカーレット編」という感じです。

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[Zuka] 2013年月組公演『月雲の皇子』

5月にバウホールで上演され、好評のため東京特別公演として再演された『月雲の皇子』は「古事記」の中にある「衣通姫(そとおりひめ)伝説」を題材にしたものである。月組若手達の熱演で、12月公演はさらに磨きが語っていた。→【5月公演の感想

幕が上がってすぐに、この作品の脚本・演出は長い年月をかけて練り上げられたものだということが判った。構成にも、キャスト達の口から流れ出る言葉にも無駄がない。何度も何度も推敲し、研ぎ澄まされたのであろう美しい台詞の数々。上田久美子氏が愛情を込めて紡ぎ上げた歴史ロマンである。

月雲の皇子@天王洲アイル劇場
月雲の皇子@天王洲アイル劇場

☆ネタバレ警報☆

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[Zuka] 2013年月組全ツ『JIN-仁-』『Fantastic Energy!』

梅田芸術劇場メインホールにて月組全国ツアー公演の最終日・前楽を観劇した。演目は昨年、雪組で上演された『JIN-仁-』再演と、レビュー『Fantastic Energy!』の2本立てである。ホームグラウンド(大阪)に戻ってきたからなのか、龍真咲はゆったりとリラックスしていたように見えた。『ルパン-最後の恋-』では、ピリっとして張り詰めたアルセーヌ・ルパンという役柄だっただけに、柔らかい顔の龍真咲を見ることができて嬉しい。

村上もとか原作の漫画『JIN-仁-』は、現代の外科医・南方仁が江戸時代にタイムスリップし、歴史を改変する可能性があるということを理解しつつも、江戸の街の人々のために近代医療を駆使して奔走する。漫画はベストセラーになり、ドラマ化され人気を博した。タカラヅカ版では脚本・演出担当の齋藤 吉正氏が、仁の恋人でガンで亡くなってしまった結命(ゆめ)のエピソードを挿入し、「出会えた奇跡」をテーマとする物語に仕立て上げている。

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