[Zuka] 2014年月組『風と共に去りぬ』

月組『風と共に去りぬ』【→特設サイト】-スカーレット・オハラという生き方がある-

さすがトップ・オブ・トップ轟 悠理事と月組トップ龍真咲の組み合わせ。大満足の舞台でした。今回は脚本的には2002年日生劇場において上演された総集編の凝縮版だそうですが、月組トップスター龍真咲がヒロインのスカーレット・オハラを演じるということもあり、宙組版よりスカーレットの場面が大幅に増えていて、宙組の「バトラー編」に対して、月組は「スカーレット編」という感じです。

公演時間が宙組版より15分ほど長くなり、随所に変更が加えられていました。宙組版では、アシュレやふるさと5人組み(ルネ・ジョージ・ウィリー・スタンレー・メイベル)の見せ場を多くとってあり、月組版はスカーレットの最初の夫チャールズ(紫門 ゆりや)と2番目の夫フランク(煌月 爽矢)に見せ場がありました。組の個性に合わせた脚本・演出が心憎いです。宙組版もDVDでリピートしていますが、『風と共に去りぬ』は見る度に新たな発見があり、大好きな演目ですね。詳しい感想はまた後ほど。

100周年の幕開けを飾った『眠らない男・ナポレオン ―愛と栄光の涯(はて)に― 』(宝塚大劇場)、『Shall we ダンス?』&『CONGRATULATIONS 宝塚!!』(東京宝塚劇場)、『風と共に去りぬ』(梅田芸術劇場)と力作揃いで、どれもこれもお薦め!!!

「あー忙しい忙しい♪」(byプリシー)。

1977年の初演における監修は、『ベルサイユのばら』と同じく長谷川一夫氏、脚本・演出は植田 紳爾氏。今回の公演は演出に谷 正純氏が参加しています。

『風と共に去りぬ』1977年初演ポスター
『風と共に去りぬ』1977年初演ポスター

 

【梅田芸術劇場メインホール】
 月組 公演期間:2014年1月11日(土)~1月27日(月)

■主演・・・(月組)龍 真咲、(専科)轟 悠
宝塚グランドロマン『風と共に去りぬ』

Based on
GONE WITH THE WIND by Margaret Mitchell
Copyright © by GWTW Partners LLC
原作/マーガレット・ミッチェル
脚本・演出/植田 紳爾 演出/谷 正純

[解 説]
 今なお世界中で多くの人に愛されているベストセラー小説であり、映画版の大ヒットでも有名な名作「風と共に去りぬ」を、宝塚歌劇がミュージカル化したのが1977年。南北戦争を舞台に繰り広げられるドラマティックでスケールの大きい舞台は好評を頂き、以来、これまでに幾度も再演を重ねてきました。これまでの公演回数は1312回、観客動員数272万人(観客動員数は、2013年8月現在)に及び、宝塚歌劇99周年を迎えた2013年秋には、凰稀かなめ率いる宙組にて上演され、大きな話題となりました。そして、ついに宝塚歌劇100周年を迎える2014年、梅田芸術劇場に宝塚歌劇『風と共に去りぬ』が初登場!宙組バージョンとはまた違った角度から壮大な歴史ロマンを描き出します。