[Zuka] 2015年専科『オイディプス王』(1)

演目が発表になり、先行画像の轟理事の気迫に、これは極上の舞台にしかならない、と思った『オイディプス王』でしたが、その通りでした。公演時間は90分1幕で、通常のバウ公演が120分程度なことを考えると短いけれど、内容的には90分で満たされ、主要キャストは専科+月組上級生で物足りない感じは全くなかったです。

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[Zuka] 2015雪組『星逢一夜』

『月雲の皇子』、『翼ある人々』で立て続けにヒットを飛ばした上田久美子氏の大劇場デビュー作品。3作目で大劇場デビューは早い方だと思うが、早霧せいな咲妃みゆのトップコンビ、2番手の望海風斗が演じることを想定して描かれた日本物の舞台は、細部まで計算が行き届いた緊密さと静謐な美しさが充ちた作品となっていた。

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[ZUKA] 2015年花組『ベルサイユのばら フェルゼンとマリー・アントワネット編』@梅芸(2)

『第二回 宝塚歌劇団 台湾公演』、台風で初日8月8日(土)19時30分公演が中止となったそうです。現地に台風による被害がないことを祈ります。そして大変ですが、払い戻しや代替も混乱を来さないように行われますように。花組の皆様も緊張が続きますが、美味しいものでも食べて、しばしの猶予をのんびりしてください。

(1)で、豪華さはやや控えめと書いた台湾公演に向けての梅芸公演『ベルサイユのばらーフェルゼンとマリー・アントワネット編』は、プロローグと中盤のスウェーデンの花祭りが新しくなっていた。プロローグはもちろん、スウェーデンの花祭りの場面は、昨年の旧バージョンも爽やかで大好きでした。花祭りの場面は、娘役達の作る色鮮やかで華やかな舞いに、男役のシンプルで切れの良い踊りが入る、時間軸や場所の切り替えにはもってこいの場面です。こういう切り換えに群舞を持ってくるのは、『風と共に去りぬ』でも見たので、植田 紳爾氏の手法の一つなのかなと思ったりしました。

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[ZUKA] 2015年花組 『ベルサイユのばら フェルゼンとマリー・アントワネット編』@梅芸(1)

約1か月半ぶりの更新です。この間に、大劇場は、宙組公演千秋楽を迎え、雪組公演が中日を過ぎてます。東京宝塚劇場は1789の千秋楽を終え、宙組公演が始まっています。まったく追いつきません。

8月に台湾で上演することが予定されている花組公演—フェル 『ベルサイユのばらゼンとマリー・アントワネット編—』『宝塚幻想曲(タカラヅカ ファンタジア)』の2本立てを、7月14日の革命記念日に観劇しました。ベルサイユのばらは、通常は1本もの2時間半で上演される演目ですが、これを1時間半に短縮し、宝塚幻想曲も大劇場版に手を入れて、半分の人数で上演されました。このまま8月8日からの台湾公演に持っていくようです。

99周年から組やキャストを変えて続いた『ベルサイユのばら』公演ですが、台湾公演でいったんは終了となるようです。脚本の植田 紳爾先生、演出の谷 正純先生、お疲れ様でございました。

ちょうど『ベルサイユのばら』の新刊12巻が7月24日に発売されましたが、エピソード5・6は、ジェローデルとフェルゼンの妹ソフィアを中心にしたお話でした。年月を経て、絵柄は変わりましたが、池田理代子氏の描きたいものは変わってないんだなぁと、その精神の強靱さを感じた新作でした。

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[ZUKA][stage] 『1789』アルトワ伯考

東京公演が始まった月組『1789 -バスティーユの恋人たち-』ですが、来年、東宝での上演も決定し、メインキャストのロナン役:小池徹平/加藤和樹、マリー・アントワネット役:花總まり、オランプ役:神田沙也加/夢咲ねねが発表されました。月組公演は大好きな作品になったので、東宝版も気になっていたのだけれど、メインキャストでかなり自分の中で注目度合いが上がっております。

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[Zuka] 2015年星組『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』

赤坂ACTシアターの初日を観劇してきました。

感想を書こうと思ったのですが。

とっても幸せな公演で、幸せすぎて言葉が出ない(笑)。

いじょ。

じゃダメだろうかダメですねハイ。

紅ゆずる演じる若き天才詐欺師フランク・アバグネイルJr.と、大規模詐欺を調べる内にフランクの存在に行き当たる七海ひろきのFBI捜査官カール・ハンラティ、そしてフランクに求婚されるブレンダに綺咲 愛里という。設定とキャストだけでも興味をそそるには十分で、開幕が楽しみだった。

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[Zuka] 2015年宙組『王家に捧ぐ歌』

すっかり1週間に一度の更新になっていて、月組『1789』の最終感想も書かなきゃなんですが、始まってしまいました。宙組『王家に捧ぐ歌』。

宙組新トップコンビ朝夏まなと様、実咲凜音様、宝塚大劇場お披露目公演おめでとうございます。ポスターも素晴らしい出来映えで、前夜祭やお稽古場映像を見ても、もう宙組子の気合が溢れていて、楽しみで仕方がなかったです。

追記:真風涼帆はやはり只者ではなかった伝説が生まれました(私の中で)。

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