[Zuka] 2016年星組『こうもり』(2)

オペレッタ『こうもり』を潤色した宝塚版『こうもり』(脚本・演出/谷 正純)ですが、昨日、新人公演(ファルケ博士:紫藤 りゅう、アデーレ:真彩 希帆、アイゼンシュタイン侯爵:綾 凰華)があり、本公演の脚本をさらにカスタマイズしてあったとか(担当は 町田 菜花先生?)。

宝塚版『こうもり』は、宝塚歌劇とキャストに合わせて、オリジナルから主役をアイゼンシュタイン侯爵からファルケ博士に変更し、それに伴って、ヒロインのアデーレとロザリンデの比重も変えるという根本的なところが変わっていたのですが、新人公演ではそれに微調整が入り、さらにブラッシュアップされたらしいです。新公は見れていないのですが、本公演と新人公演の位置づけが発展的になっている気がします。

新作は上演して、観客の反応を見て変更したほうが良いかなと思うところがあっても、公演期間中は大幅な変更は難しいですから、公演期間中の新人公演で調整があるというのは、良いことなのだろうなと勝手に思ったりします。

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[Zuka] 2016年星組『こうもり』『THE ENTERTAINER!』

昨日は雪組東京宝塚劇場公演『るろうに剣心』の初日でした。おめでとうございます。友会のおかげで、GW中に一度、観劇が出来そうなので、せしる(大湖 せしる)、きんぐ(蓮城まこと)、たじぃさん(央雅 光希)、ほのりちゃん(妃桜 ほのり)、じゅんくん(璃央 じゅん)をお見送りできそうです。

ちーちゃん(蓮水ゆうや)の88期とかいちゃん(七海ひろき)の89期が退団するのは寂しくてですね、タカラヅカ時間の経つのは早いなぁとしみじみします。しかし宝塚最後の蓮城まことお茶会で、幸せそうにニコニコする、きんぐを見てしまったら、「幸せでいてね!」という気持ちになりました。笑顔でお見送りしたいです。

で、3月18日初日だった谷正純先生の『こうもり』、野口 幸作先生のデビュー作『THE ENTERTAINER!』星組公演ですが、愉しい作品に仕上がっていました。みっさま(北翔海莉)ファンには堪らない歌唱の連続で、紅さんもコミカルで軽妙な演技を見せてくれるし、通える逸品です。琴ちゃん(礼真琴)、小羽根での階段センター降り、おめでとう!

ご贔屓のかいちゃんは、紅さん演じるアイゼンシュタイン侯爵の弁護士であるブリントさん。

ブリントさんはこれまで何かとトラブルを起こして来たアイゼンシュタイン公爵をかばい続けて、それでも使えて、主人に対して複雑な思いを抱えていそう。まじまじと良くみたいキャラクターです。

今日はこれからまた観劇なので、帰宅後に続きを考えますよ。

 

[Zuka] 2016年月組全ツ『激情』『Apasionado!! III』

月組の次期トップスターに決まった珠城りょうと、現トップ娘役愛希 れいかが主演を務める全国ツアー公演初日@梅芸に行ってきました。

たまきさん、次期トップ決定おめでとうございます!

研9での就任は責務が重く感じられる事もあると思いますが、応援します!

初日の感想は「たまきち!そのまま前を向いて走れ!」でした。

人数は半分ですが、組長と副組長も全ツ組というのもあり、新体制に向けた月組子の決意を見た、としみじみ感じられる初日のレベルの高さでした。たまきさんが本気だから、みんな本気で着いて行こう、自分も本気になろうと思うんだね。

真咲さんも後顧の憂いなく、新たな旅立ちに赴ける気がした。しかし、私にとって月組トップはずーっと龍真咲だったので、一抹の寂しさがあります。ご本人はきっとコンサート『VOICE』に向けてお稽古に励んでいるのだろうと推察しますけれどね。

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ミュージカル・プレイ『激情』—ホセとカルメン—
脚本/柴田 侑宏
演出・振付/謝 珠栄

メリメ原作「カルメン」をモチーフに、ドン・ホセが宿命の女カルメンに翻弄され、彼女への愛ゆえに堕ちて行く様を情熱的に描き出したミュージカル作品です。1999年の姿月あさと、花總まりを中心とした宙組による初演時には、第54回文化庁芸術祭演劇部門優秀賞を受賞。2010年の柚希礼音、夢咲ねねを中心とした星組による全国ツアーでの再演も好評を博した秀作に、月組選抜メンバーが挑みます。

ファナティック・ショー『Apasionado(アパショナード)!!III』
作・演出/藤井 大介

“Apasionado”は、スペイン語で「熱い」「情熱の男」という意味。「熱」をテーマに、熱いリズム、熱い血潮、燃え上がる恋、嫉妬の炎、命を賭けた情熱など、様々な「熱」の形を具現化した、情熱的でエネルギーに満ちたダンシング・レビューです。2008年に瀬奈じゅんを中心とした月組で、2009年に大空祐飛を中心とした宙組で上演された大人の雰囲気溢れるショー作品を、ブラッシュ・アップしてお届け致します。

[Zuka] 2016年雪組『るろうに剣心』

月日の経つのは早い。2016年も2ヶ月が過ぎ、今日は3月3日、ひな祭りです。

上演が決まり制作発表会があり、配役が発表、その度ごとにに大騒ぎになる雪組『るろうに剣心』でしたが、大劇場公演は14日で千秋楽を迎えます。

早霧せいな咲妃みゆの率いる雪組と小池修一郎氏の組んだ舞台は、期待を裏切らない出来映えで、『るろうに剣心@TAKARAZUKA』という感じに仕上がっていました。

初見での印象は、「小池先生、楽しそう」でした。

いや創造のご苦労は当然に膨大だったと思いますが!ですがね!

初っぱな、新撰組隊士をバッサバッサ斬り伏せた人斬り抜刀斎(早霧せいな)が、「また…」と呟き始めたとき、え、そこ「つまらぬものを斬ってしまった」ですか!そう来ますかと思ったら、「血の雨を降らしてしまった」と続けるちぎたさん。イントネーションおんなじな気がするんですけれど気のせいですかこれ。

これは小池先生、楽しんでるね!と思いました。

原作を4巻までとは言え、宝塚歌劇向きに割り切って仕立て直し、しかも雪組子が演じやすいように、組子の持ち味に合わせてキャラクターを脚色するというのは、座付き作家にしかできない技だと思います。それを許してくれた原作者の和月伸宏氏にも感謝しかありませんが、これまでにメディアミックスを重ねているので、表現方法が異なると原作とは違う世界観を作らなければならないというのもご理解されているのでしょう。

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[Zuka] 宙組 空に満つるは・・・

五月雨式に書くといいつつ、間が空いております。宙組の東京宝塚劇場公演『Shakespeare 〜空に満つるは、尽きせぬ言の葉〜』HOT EYES!!』は2月19日(金)に初日を迎えて、タカラヅカニュースで初日映像を見ました。なにやら演出上の細かな変更があったとか。こういう時は東京公演が羨ましくなりますね!

『Shakespeare 〜空に満つるは、尽きせぬ言の葉〜』はとても好きな作品で、大劇場でもっと見ておけばよかったと思い手帳を見返したら、1月は『LOVE&DREAM』月間だったのでした。スカステでの千秋楽放映を1年くらい待つしかない。

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[Zuka] 月組『舞音』『GOLDEN JAZZ』大千秋楽

月組東京公演千秋楽おめでとうございます。月組の皆様、スタッフの皆様、おめでとうございました。お疲れ様でした。東京に一回遠征に行きたかった『舞音』と『GOLDEN JAZZ』は素晴らしい二本立てでした。

ゆうきくん(煌月 爽矢)、ゆたかくん(星那 由貴)、お疲れ様でした。ご卒業おめでとうございます。あきさやで印象に残っているのは、『ME AND MY GIRL』のランベスキングと『THE MERRY WIDOW』のカスカーダ子爵です。明るい役が似合うんだなと思っていたので、今回『GOLDEN JAZZ』の振りのイキイキとした指導っぷりが見ていて楽しかったです。ゆたかくんも『GOLDEN JAZZ』で踊る姿が印象に残りました。

幸せと楽しさをありがとう。これからの人生にも幸多きことを、お祈り申し上げます。

[ZUKA] 2015年『舞音—MANON—』(1)
[ZUKA] 2015年『舞音—MANON—』(2)

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[Zuka] 2016年宙組『Shakespeare』

2月1日に宝塚大劇場で千秋楽を迎えた宙組『Shakespeare』の感想です。

宝塚歌劇団宙組公演「Shakespeare」 清廉でチャーミングな「劇聖」の夫婦愛 :日本経済新聞

元旦に幕開けした本公演ですが、初日には各所で爆笑が起こったとの噂で、コメディだったのかと思い、3日に観に行くと違った。ユーモラスな箇所はあるけれど、コメディじゃなかった。なのに笑いが巻き起こっていた。

そしてMy楽の30日には様変わりして、「ウィットに富むユーモア」が後半に現れるという舞台になっていた。脚本・演出の生田 大和氏の狙いがどっちなのか大劇場公演を観た限りでは判らず、東京公演でさらに進化・深化していくことを期待しております。

2015年11月15日付で退団したのが、99期生瑞希 めいさん、
2016年3月27日(宙組 東京宝塚劇場公演千秋楽)付で退団予定なのが、99期生咲翔 みなきさん。

キャストの皆様、スタッフの皆様、お疲れ様でした。東京公演に備えて鋭気を養ってくださいね。

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