[Zuka] 2016年星組『LOVE&DREAM』(3)

23日(土)は、梅芸初日でした。

  • 『LOVE&DREAM』は、大劇場での本公演と異なり、みっさまと風ちゃんの楽曲中心のシンプルなレビューでしたが、もともと冠が、「北翔海莉 Dramatic Revue」なので、星組トップコンビのon Stageで当然なのだと思いました。
  • アドリブ・タイムは、「Tレディーズ 北翔アドリブ」しか台本に書いていないという暴露話(by みっさま)もあり、齋藤せんせーのみっさまへの信頼度の高さが判るというものです。別名丸投げとも言いますがね、ええ。
  • 毎回、思うけれど、妃海の風ちゃんは、『レット・イット・ゴー』の毅然とした気迫がこもる歌声が素晴らしい。振付もついているのだけれど、雪山を登りながら魂の解放を宣言をするエルサそのものだった。

で今回は、星組トップコンビを両脇で支えた、まさこさん(十輝いりす)とかいちゃん(七海ひろき)です。

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[Zuka] 2016年星組『LOVE&DREAM』(2)

早いもので、明日は梅田芸術劇場での星組『LOVE&DREAM』の初日です。関西は大寒波らしいですけれどね、宙組公演も星組公演も劇場内は寒さを吹き飛ばすくらいになっているのでしょう。

今回は雑感です。

『LOVE&DREAM』は、やはり、みっさま、北翔 海莉の類い稀なるトップスターとしての力を感じた公演です。東京公演では初日と2日目を観劇しましたが、キャストも観客も緊張している中で、みっさまには、組子をひっぱり舞台をまとめあげて、完遂するという強い意志の力がありました。トップスターであり、座長であるからには当たり前の事であるかもしれないけれども、未知なるものへの大いなる不安に対峙し、組子をまとめあげるというのは、並大抵の事ではないと思うのです。

初日には、風ちゃん(妃海 風)も緊張して不安定さを感じる場面もありましたが、みっさまには感じられなかった。でも2日目のみっさまを見て、昨日より全然良いじゃんと思い、初日の重みを考えたのでした。

16日にも観劇しましたが、みっさまには次郎吉で思ったのを同じことを思いました。個々に色の違う強いエネルギーを持つキャスト達を一つの方向にまとめ上げ、そのエネルギーを自らに受けて増幅していく。星組子を率いて、みっさまが歌ったシナーマン(1番は音咲いつき担当)は、みっさまが全身を楽器としてフルに使った、腹のそこからの地鳴りのような歌声で、魂を揺さぶるという熱唱でした。あの曲を聴けただけで、かなりお得な気がしましたね。

まさこさん(十輝いりす)とかいちゃん(七海ひろき)は、個人的にはお芝居の人だと思っているので、今回は挑戦だったのではないかと。

ご贔屓かいちゃんについてはね、ひとまず舞台を見ているだけで幸せ気分。梅芸を見たら、また書くことにします。

[Zuka] 2016年星組『LOVE&DREAM』(1)

宙組『シェイクスピア/Hot eyes!!』より先に、星組『LOVE&DREAM』の感想を書いておきます。

『LOVE&DREAM』は、I. はディズニーソング、II.は 宝塚歌劇の代表曲をメドレー形式で歌い綴る2時間5分のレビュー1本物。

みっさま(北翔海莉)と風ちゃん(妃海風)率いる星組子36名の歌とダンスが満載。しかもメドレー形式で曲数が多くて、展開が早いです。初日は緊張していたのですが、2日目は素直に楽しめました。(初日はなぜかやたら緊張していて、その理由は、ディズニーソングをあまり知らない、ショーはあらすじがないので展開が読めない、誰が出てくるか判らないから判別に気を取られるからだと、自分を納得させた)。

やはり、北翔海莉と妃海風の歌唱力抜群のコンビが素晴らしかった。

第一部は、娘役の活躍するパートが多く、ディズニー・プリンセスで女性が主役のものが多いというのもあるけれど、娘役の配置が上手いのは、齋藤 吉正氏のショーの特徴でもある。トップ娘役以外でソロやデュエットがあったのは、綺咲 愛里(十輝いりすと「いつか王子様が」)、夢妃杏瑠(「私は不思議」、七海ひろきと「輝く未来に」)、妃白 ゆあ(チム・チム・チェリー)、小桜ほのか(カゲソロ)、天彩 峰里あたりで、大劇場ではなかなか聞けない歌声を聞けるのは嬉しい。

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[ZUKA] 2015年『舞音—MANON—』(2)

宙組が元旦から大劇場で公演を行っている中、1月3日に月組が東京公演初日を迎えましたおめでとうございます。(遅い!!)

観劇始めは1月2日のミュージカル『ダンス オブ ヴァンパイア』 。初見でしたが、めちゃくちゃ楽しくて、すっごく開放されました。3日には宙組『Shakespeare 〜空に満つるは、尽きせぬ言の葉〜』『HOT EYES!!』でした。相変わらずいろいろ追いつかない生活です。

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[Zuka] 2015年月組『舞音—MANON—』(1)

10月~12月は繁忙期で、なかなかblogに手がつけらず、とうとう年末に突入してしまいました。来年は、まとめて書こうと思わずに五月雨式に書く方式に切り換えようと心しています。

『マノン・レスコー』(アベ・プレヴォ作)を題材にした植田景子氏のオリジナル・ミュージカル『舞音—MANON—』。観劇は3回だったが、回を重ねて見るたびに、解釈が深まり、それぞれのキャスト達が心のひだまで現そうとしていて、月組の充実ぶりが伝わってきた。

と思っていたら、大劇場公演千秋楽翌日に龍真咲の退団(2016年9月4日付け)が発表された。退団をファンとしては悲しむのがセオリーだと思うが、退団記者会見での真咲さんのご機嫌の麗しさに、またその充実ぶりが感じられて泣き笑い。ファンの涙を見事に笑顔に反転させた龍真咲に、トップスターとしての抜きんでた力を見たのだった。

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[Zuka] 2015花組『新源氏物語』(2)

8日(月)に宝塚大劇場での千秋楽を迎えました。千秋楽おめでとうございます。星組の皆様、スタッフの皆様、お疲れ様でした。東京公演までしばしの休養を。

8月21日付には、妃月 ゆめさんが退団、12月27日(花組東京宝塚劇場公演千秋楽)付で、副組長のふみかさん(紫峰 七海)ほか、マキシム(真輝 いづみ)、ひな乃ちゃん(姫歌 ひな乃)がご卒業となります。東京公演千秋楽が笑顔で迎えられますように。そしてこれからの人生にも幸多きことを、お祈り申し上げます。

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[Zuka] 2015年宙組『相続人の肖像』

ずんちゃんこと、宙組 桜木みなとの初主演である『相続人の肖像』は10月25日(日)に無事千秋楽を迎えました。ずんちゃん、ヒロインの星風まどかちゃん、おめでとうございます。

定番の薮下哲司の宝塚歌劇支局プラス
 → 宙組ホープ、桜木みなと初主演、バウ公演「相続人の肖像」開幕

『相続人の肖像』は、望海風斗主演『Victorian Jazz』、愛月ひかる主演『Sanctuary』の田渕 大輔先生が脚本・演出で今回はどんな作品だろうと期待していたところ、非常にウイットに富んだユニークな舞台でした。田渕 先生のオリジナル作品には今後も期待ができそうです。

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