[dairy] ゲンロン利賀セミナー2016(2)

ゲンロン利賀セミナー2016(1)

ゲンロン利賀セミナーの2日目は、劇団SCOTの制作を担当する重政良恵さんの案内で、芸術公園内を散策しました。写真をアップします。

利賀村は、世界遺産に登録されている白川郷・五箇山の合掌造り集落(富山県・岐阜県)のうち、五箇山(ごかやま)の地域である富山県南砺市に含まれ、芸術公園にも合掌造りの建物が点在する。芸術公演には7つの劇場があるが、そのうちの「利賀山房」「新利賀山房」は、合掌造りの建物を改築して、内部を劇場化している。

利賀村 合掌造り
利賀村 合掌造りの建物

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[dairy] ゲンロン利賀セミナー2016(1)

株式会社ゲンロンのスクールの一環として開催された利賀セミナー2泊3日に参加してきました。ゲンロン会員で、講師陣が豪華だったのと、ゲンロン代表で、思想家・作家の東浩紀氏@hazuma)はTwitterでたまにメンションをやりとりしていたので、これを機にと申し込んでみた。メモ的にブログに残しておきます。

セミナーテーマは、「幽霊的身体を表現する」。開催趣旨をプログラムから引用。

■■ 「幽霊身体表現する」開催にあたって
東浩紀@hazuma( https://twitter.com/hazuma ■■
■ セミナー開催にあたって(プログラムより)

  • 幽霊(revenant)は、ぼくが学生のころに研究した、フランスの思想家ジャック・デリダの主要な概念――というより隠喩――のひとつです。デリダの哲学では、幽霊は「現前と非現前のあいだにあるもの」および「回帰 revenir するもの」という含みをもっています。
  • 現実には存在しないはずなのだけれども、頭から離れず執拗に回帰し、結果として現にも影響を与えてしまう非実在の存在、それが幽霊」です。
  • ぼくはこのセミナーで、そんな概念を、演劇が、というよりも広く身体表現が、いかに現代社会の諸相を捉えるかという問いへと接続したいと考えました。

セミナーは富山県南砺市(なんとし)利賀村(とがむら)にある富山県利賀芸術公園を活動拠点とし、世界的に著名な劇団SCOTの全面協力のもと、芸術公園内の利賀創造交流館に泊り込み。

利賀セミナーフライヤー
利賀セミナーフライヤー

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[stage] OSK SHOW『CRYSTAL PASSION 2016 ~情熱の結晶~』

(株)OSK日本歌劇団「クリスタル・パッション~情熱の結晶~」を観劇。大阪公演(於)近鉄アート館8月27日(土)~9月4日(日)、東京公演(於)三越劇場9月9日(金)~9月11日(日)だったので、もう終演してしまいましたが、感想だけあげておきます。

観劇日(8/31)は宝塚大劇場が休演日だったので、星組子と雪組子を数人みかけました。

クリスタル・パッション~情熱の結晶~」のキャッチ・コピーは、

踊って、歌って、

踊って、踊る!

日本を夢中にさせるため、さあ踊ろう!!

It’s SHOW&SHOW Time

というもので、その通りに第一部・第二部ぶっ続けで歌って、踊りまくりでした。OSKのショー・レベル、ダンス技術はすばらしい。

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[Stage][Zuka] 慰霊のラ・バヤデール・鎮魂のエリザベート(1)

宙組の『エリザベート-愛と死の輪舞(ロンド)』大劇場公演、千秋楽おめでとうございました。宙組の皆様、スタッフの皆様、おめでとうございました。お疲れ様でした。東京公演までしばしの休養を。

そして、天玲 美音様、ご卒業おめでとうございます。幸せと楽しさをありがとう。これからの人生にも幸多きことを、お祈り申し上げます。

個性派てんれーが宙組の舞台から去るのは寂しいです。怪しげなラウシャー大司教様、ゾフィー皇太后に「(出前を)取ったことあるのね?」と突っ込まれて、「ちょ、ちょっと」とやや狼狽えながら答えるのが可愛かったです。

さて、7月8日/9日に、兵庫県立芸術劇場でノイズム(Noism) 劇的舞踊「ラ・バヤデールー幻の国』を観劇した。これが素晴らしい舞台で、8日の予定だけだったのが、観劇後に9日のチケットを追加した。その後に宙組エリザベートを見て、感触も風合いも全く異なるものの、なぜか「ラ・バヤデール」と重なったのである。

古典バレエの名作「ラ・バヤデール」を下敷きにした「ラ・バヤデール -幻の国」(脚本:平田オリザ、演出:Noism芸術監督 金森穣)は慰霊の物語と銘打たれていたが、宙組の『エリザベート-愛と死の輪舞(ロンド)』は、鎮魂の物語と銘打ちたい。ちなみに今回は、慰霊のラ・バヤデール編。

ノイズム(Noism)::りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館が舞踊部門芸術監督に金森穣を迎えたことにより、日本初の劇場専属舞踊団として2004年4月設立。正式メンバーで構成されるメインカンパニーNoism1と研修生が所属するNoism2の2つのカンパニーからなる。

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[stage] 東宝版『1789』に寄せて

前回の更新が5月14日でした。月日の経つのは早いものです。この間に、『グランドホテル-グリーン』を観劇し、星組東京公演『こうもり』と七海ひろきお茶会に遠征し、花組の『ME AND MY GIRL』を見ました。追記:5月14日に花組の天真みちる茶会に参加しました。また別記事で。

そして待ちに待った東宝版『1789』を5/24、6/1と2回観劇。月組の1789は大好きで、思い入れのある演目なのです。2015年月組『1789-バスティーユの恋人たち-』

メイン3役はWキャストで、昨年、宝塚歌劇団を退団した、凰稀かなめの女優デビュー、芸名を本名の赤根 那奈に変更した夢咲ねねの退団後2作目。

観劇したのは、(5/24)小池徹平×神田沙也加×花總まり、(6/1)小池徹平×夢咲ねね×凰稀かなめ。アントワネットとオランプで日を選んだため、加藤和樹氏のロナンは見れずじまいでした。残念ですが、帝劇版『エリザベート』を待ちます。

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[stage] 『REON JACK』@梅芸

柚希礼音、初コンサート『REON JACK』@梅田芸術劇場メインホール

ただいま東京国際フォーラムCで上演中の『REON JACK』を、3月15日に梅芸で観劇してきました。感想を簡単に書いておきます。

柚希礼音と元宙組トップ娘役の陽月華、音花ゆり、鶴美舞夕を中心に男性ダンサーズを加えたダンサブルなショーとMCで構成されていた。映像や写真は以下のリンクを参照。

柚希礼音のダンスは、『プリンス・オブ・ブロードウェイ』での「蜘蛛女のキス」を観た時にも思ったが、男役の体型補正のないほうが美しい。身体のラインが自然で、躍動感と力強さに溢れ、野性味溢れる切れ味が鋭く、身のこなしがシャープに現れる。スリットの入ったセクシーなドレスを着た柚希とクリスティアン・ロペスのタンゴは、二人の間に静かな火花の散るような緊迫感が溢れ、リフトされながら四肢を柔軟に動かして体勢を変える柚希を息をのんで見守っていた。

うめちゃん(陽月)とのトークは、男役の顔ではなく、”ちえちゃん”の混じる柚希礼音で、ベルサイユのばらでフェルゼンとマリー・アントワネットを演じた時のエピソードを話してくれました。うめちゃんのトークは軽妙で面白いね!

私はタカラジェンヌ現役時代を知らず出演作品はスカステでしか観ていないのですが、うめちゃん(陽月)のダンスの切れ味と鍛え上げられた美しい身体に感動。男性ダンサーズに囲まれたうめちゃんは、大輪の花でした。ころちゃん(音花)の美声やどいちゃん(鶴美)のダンスも変わらず、馴染みの環境に近いもので、寛いだ柚希礼音でした。退団後の主演第1作目としては、良いスタートだったなと喜ばしかったです。

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