『眠らない男・ナポレオン』を深く理解しようとすると、厄介なのが、フランスの国内事情に加えて、フランスを取り囲むヨーロッパ各国の情勢を踏まえておく必要があること。これは、ナポレオンとジョゼフィーヌの関係だけのストーリーだと脇に置いておいても良いのだが、『眠らない男・ナポレオン』はヨーロッパ諸国の状況も踏み込んで描いているので、演じる方も見る方もたいへん。
海外公演に持って行けるレベルにすると考えたら、そうなるんでしょうなあ。
観劇ライフを綴っています
『眠らない男・ナポレオン』を深く理解しようとすると、厄介なのが、フランスの国内事情に加えて、フランスを取り囲むヨーロッパ各国の情勢を踏まえておく必要があること。これは、ナポレオンとジョゼフィーヌの関係だけのストーリーだと脇に置いておいても良いのだが、『眠らない男・ナポレオン』はヨーロッパ諸国の状況も踏み込んで描いているので、演じる方も見る方もたいへん。
海外公演に持って行けるレベルにすると考えたら、そうなるんでしょうなあ。
全体感想として、1幕がかなりてんこ盛りで、めまぐるしいです。1幕の上演時間は1時間20分で、ナポレオンの士官学校から皇帝即位まで一気にいくので、あと10分くらい全体の上演時間を延長できれば余裕ができたかもしれない。2幕は1時間10分で、戴冠式から凋落までを描いています。完全新作オリジナル作品なので、上演してみて判ったという所も出てきていると思います。この調子でいくと、中日にはすごい進化を遂げていそうです。必ずリカバリーしてくるでしょう。走り書きですが、とりあえず気になるところだけ上げておきました。
『眠らない男・ナポレオン』【→特設サイト】 ものすごく音楽が効いていました。ミュージカル『ロミオとジュリエット』を手がけたジェラール・プレスギュルヴィック氏が作曲された50なんなん曲に、小池氏が台詞をはめ込んでいったそうですが、台詞の大半が歌で表現されているという、非常に高度なミュージカルでした。「宝塚から世界へ発信するオリジナル作品」という意気込みは伊達じゃないですね。ソロは主要キャストに割り振られ、ほかは歌い継ぎかコーラスが多く、負担がかかりすぎないように工夫されています。しかし、むつかしそう…星組&専科さん達がすごい。
ナポレオンへの賛歌「嵐のように生きた男」は、耳に残りやすく、鼻歌になりそうです。
柚希 礼音と夢咲 ねねの星組トップコンビは、どこを目指しているだろう。
宝塚歌劇100周年の幕開けを飾る星組『眠らない男・ナポレオン―愛と栄光の涯(はて)に―』を見ながら、空恐ろしくなった。いまの星組は、「星組力」としか言いようのない強固な団結力と底知れぬエネルギーを蓄えている。それに加えて専科が4人も加わっているのである。圧倒的なパワーが怒濤のように押し寄せてくる公演だった。これは観る側(受け手)にも相当なエネルギーを要求される。
脚本・演出は、演じる側に高度で強靱な創造力を要求するハイレベルなもので、演出家の小池 修一郎氏は、宝塚歌劇団の生徒・専科やスタッフ達を全面的に信頼し、リスペクトしているのが伝わってきた。
と思ってパンフレットを見たら、「眠らない男たち・眠れない女たち」というタイトルで、スタッフと生徒達への感謝とお詫びの言葉が掲載されていた(^^)。小池氏はやはり外部公演も多く手がけているので強いなぁ。外を知っているからこそ、その違いも明確にご存じなので、宝塚歌劇にピッタリの作品をきっちり仕上げてきてくれる。
松の内にまた観に行くので、その後にまた書きます。
フィナーレのデュエットダンスで、ねねちゃんが身につけているドレスは、クレオパトラかと思ったが、あの文様は蜘蛛かな?(蜘蛛でした)。スタイル抜群のねねちゃんだから着こなせている気がする。柚希 礼音と夢咲 ねねのデュエットダンスは、この二人にしか出せない濃厚で濃密な味でした。クセになる感じ。
主演の真風涼帆(まかぜ・すずほ)を中心に星組生25名と専科の一樹 千尋が、一丸となって公演を成功させようとしているのが伝わってくる良い舞台だった。原作は『ジキル博士とハイド氏の奇妙な事件』(ロバート・ルイス・スティーヴンソン)だが、脚本・演出担当の木村 信司氏がかなり脚色していて、どこへ着地するのか判らないジェットコースターストーリー展開。ラストは、タイトル通り、”日のあたる方へ”歩み出す人々の物語になっていて感動的であった。
おすすめ!梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ(10月15日(火)まで)・東京・日本青年館(10月25日(金)~10月30日(水))、共にまだチケットがあるらしいので、皆様ぜひ足をお運びください!
蘭寿さん退団ショックが抜けきっていませんが、星組公演のとりあえずの走り書き感想。あとで追加・修正・項目分けをします。
[Zuka]2013年星組『ロミオとジュリエット』【A】
[Zuka]2013年星組『ロミオとジュリエット』【B】(1)の続き。紅ゆずるのベンヴォーリオその他役替わりキャストの感想です。
◆役替わりする配役
【A】 5月31日~6月7日、6月25日~7月8日
ティボルト = 紅ゆずる ベンヴォーリオ = 礼 真琴
マーキューシオ = 壱城あずさ パリス = 天寿光希
死 = 真風涼帆 愛 = 鶴美舞夕
【B】 6月8日~6月24日
ティボルト = 真風涼帆 ベンヴォーリオ = 紅ゆずる
マーキューシオ = 天寿光希 パリス = 壱城あずさ
死 = 麻央侑希 愛 = 礼 真琴