[stage] 『レベッカ』(2)終

映画(映画スクエア>レベッカ)は資産家だが俗っぽいところがあるマキシム(ローレンス・オリヴィエ)と若く美しいが貧しくてちょっと野心のある「わたし」(ジョーン・フォンテイン)と、コワモテの母的なダンヴァース夫人(ジョージ・サンダース)による心理サスペンスなのだが、舞台は見え方が全然違う。

『レベッカ』でヒロインが「わたし」で名前が載っておらず、後半に「ド・ウィンター夫人」と呼称される。原作の小説は未読なのだが、一人称「わたし」の視点で物語が紡がれる形式なのだろう。そのため映画で名前がなく、舞台でもついていない。「わたし」が誰かに名前を尋ねられる場面や呼ばれる場面すら描かれていない。マンダレイのことを知らない「わたし」の視点で何もかもが手探りで始まる。『レベッカ』は「わたし」の物語なのだ。

【げきぴあ】の『レベッカ』インタビュー&レポート

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[stage] 『レベッカ』(1)

ミヒャエル・クンツェ&シルヴェスター・リーヴァイのコンビによる『レベッカ』は8年ぶり、3度目の日本上演。シアタークリエ開場10周年記念公演だそう。

ダフニ・デュ・モーリエの小説『レベッカ』原作のロマンティック・ミステリー。同小説を原作にヒッチコック監督によるサスペンス映画『レベッカ』(1940年)が制作されている。『エリザベート』・『モーツァルト! 』・『レディ・ベス 』などのクンツェ&リーヴァイの作品にしては物語は小粒に感じて、どちらかというとキャストの歌とお芝居で作品を堪能した。

つらつら書いていたら長くなったので2回に分けました。

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[OSK]『円卓の騎士』~剣と魔法の物語~

楊琳主演『円卓の騎士初日(12/21)14時30分公演を見てみました。『アーサー王伝説』を題材にした、荻田浩一オリジナル作品。おすすめです。

大阪公演は、12月27日(木)まで近鉄アート館にて。
東京公演は、2019年1月24日(木)~1月27日(日)まで銀座博品館劇場にて。

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[stage] 『マイ・フェア・レディ』

12月8日~12月30日までシアタークリエで上演中のミュージカル『オン・ユア・フィート!』に出演中の7代目宙組トップスター・朝夏まなとの女優デビュー作。Wキャストで、もう一人のイライザは神田沙也加。さーやの声質と歌声も心地よいので両キャスト見たかった。

G2氏のリボーン(再生)版演出で、イライザとヒギンズ教授のカップリングは固定ということだったので、観劇は1回ずつになりました。まぁ様の回には雪組のだいもん(望海風斗)、ひーこさん(笙乃 茅桜)、咲ちゃん(彩風咲奈)と観劇が被りました。

梅田芸術劇場メインホールにて
・10月20日(土)12:30公演:朝夏まなと・寺脇康文 出演
・10月21日(日)12:30公演:神田沙也加・別所哲也 出演

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[stage] KERA・MAP #008『修道女たち』

KERA・MAP #008
「修道女たち」
作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ

2018年11月23日(金)17:30公演
兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール

修道女たち@兵芸

先日、脚本家・演出家としての功績を認められ紫綬褒章を受章されたケラリーノ・サンドロヴィッチ氏の作品。

「シュールレアリズムやマジックリアリズム、或いは不条理劇」とフライヤーに記載があり、それだけの知識での観劇。どんな作品も観る側にも個人差があるので感想は人それぞれあるだろうが、不条理への反応というのは、より一層ばらつく気がするので、個人的な感想です念為。

『修道女たち』は、宗教画をカリカチュアライズしたような小さな世界。厳かでありながらも、奇異であり、可怪しくもあり、真摯でもあり、日常的でありながら非日常。不可思議な味わいのストレートプレイでした。★ネタバレあり★

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[OSK] 『My Dear~OSK♥ミー&マイガール♥~』

OSK日本歌劇団の男役スター・真麻里都の退団公演。初日18時30分公演に行ってきました。8月30日(木)から9月2日(日)までの4日間8回公演しかなく、全席完売ということで、近鉄アート館の客席がぎっしりでした。

1937年に英ロンドンで初演された『Me And My Girlを原作に、宝塚歌劇団出身で、OSKの振付も多く手がける麻咲梨乃さんが脚本・演出・振付を担当。基本の人物関係は似ているけれど、役名やストーリーが異なっていて、宝塚版『Me And My Girl』と全く異なった味わいの歌って踊るハッピーミュージカル。

初日と言うこともあってか、舞台に静かな緊迫感というか集中力が漲っていて、観ていて感きわまりました。ダンスのOSK、OSK屈指のダンサー真麻のためにミーマイをカスタマイズしたOSKらしさの漂う公演です。真麻さんが『Me And My Girl』が大好きで、上演希望を出し続けていたそうですが、叶って良かった。

真麻里都様、ご卒業おめでとうございます。素敵な舞台をありがとうございました。人生の第二章が実り多きものになりますよう。

男役・真麻里都の集大成が輝く! OSK日本歌劇団『My Dear~OSKミー・&マイガール』開幕! – 演劇キック(観劇予報)

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