[Zuka] 2014年宙組『翼ある人びと―ブラームスとクララ・シューマン―』(1)

『月雲の皇子』を観た時から、上田久美子氏が役者の個性に合わせてあて書きすると、どうなるのだろうと思ってましたが、『翼ある人々-ブラームスとクララ・シューマン-』は絶妙の配役で、珠玉の作品でした。

ドイツ・ハンブルク生まれのヨハネス・ブラームスは、独身のままウィーンで亡くなった(1833-1897)。ブラームスが物心ついたとき、ヨーロッパの音楽界にベートーベンはすでになく(1770-1827)、ショパンもブラームスが長じる前に没していた(1810-1849)。”楽聖”ベートーベンが音楽界に残した足跡はあまりにも大きく、音楽家達はベートーベン亡き後の道を探しあぐねていた。ブラームスは音楽を父親から手ほどきを受けたが、音楽家の家系でも貴族でもなく、彼は居酒屋でピアノ演奏をして生活費を稼いでいた。

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[Zuka] 2014年宙組『シトラスの風II』

ドラマとか見てあんまり泣かないんですが、タカラヅカでは、『モンテ・クリスト伯』、『翼ある人々』、『シトラスの風II』の3演目で涙ぐみました。全て宙組公演なんですが、なんでしょうか。相性が良いんでしょうかね。『モンテ・クリスト伯』は感想にも書きましたが、ダンテス(かなめさん)とメルセデス(みりおん)が相対する場面で、『翼ある人々』はシューマン(キタさん)が、いまわの際でブラームス(まーさま)と話している場面です。

『シトラスの風II』は、プロローグと第6章『明日へのエナジー』の2場面。思ったのは、コーラスの宙組は健在だなというのと、ショースターは自然に生まれるものではなくて作るものだと。大切なのは自覚で、それがあってのチャンス。細かいことは気にしない。「無理をせず。基本を大切に」。ファンは待っているよ。

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[Zuka] 2014年宙組『ロバート・キャパ 魂の記録』

『ロバート・キャパ 魂の記録』は、20世紀最高の報道写真家ロバート・キャパ(本名アンドレ・フリードマン)の半生を舞台化した作品である。作・演出の原田 諒氏は初演で第20回読売演劇大賞・優秀演出家賞を受賞している。本公演では、キャパは初演と同様に凰稀 かなめ。キャパの公私に渡るパートナーであったゲルダ・ポホライル(ゲルダ・タロー)に実咲 凜音を配している。

ユダヤ系ハンガリー人であったアンドレ・フリードマン(凰稀 かなめ)は、ナチス・ドイツによるユダヤ人排斥を避けて、フランス・パリに拠点を移す。幼馴染みのチーキ・ヴェイス(七海 ひろき)と共に、通信社を経営するフーク(風馬 翔)に雇われるが、オーダーされるのはゴシップ写真や奇をてらった突飛な写真だった。うんざりしているアンドレのところに、彼の写真に惚れ込んだゲルダ・ポホライル(実咲 凜音)が訪ねてくる。ゲルダと共に独立したアンドレは、パリで知り合ったカメラマンのシム(星吹 彩翔)やアンリ(桜木 みなと)達と報道カメラマンとして活動を始める。

ところがフークの嫌がらせで、アンドレの写真は別人のものとして雑誌に掲載されてしまう。アンドレは、自身もゲルダ・タローという報道カメラマン用の名前を使い始めた彼女の発案で、「ニューヨークの著名写真家ロバート・キャパ」という架空の人物を創造し、キャパの名前で写真を発表するようになる。

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[Zuka] 2014年宙組『翼ある人びと』トークショー

宙組『翼ある人びと』梅芸DC公演、千秋楽おめでとうございます。某所情報だと、DVD化もほぼ決定したそうで、めでたいことです。

公演の感想もあるんですが、トークショー(2/10)のレポを先に。

メンバーは、司会の鈴奈 沙也副組長(あゆみさん)、緒月 遠麻(キタさんこと先生)、朝夏 まなと(まーさま)、伶美 うらら(うらら嬢)、凛城 きら(りんきら)、松風 輝(まっぷー)の6人。

あゆみさんの「楽しいメンバーで、楽しいトークショーを始めたいと思います」とのお言葉に、なぜかメンバーから失笑がもれる。←これは客席からも。なんていうのか、「きっとぐだぐだなんだろうな~」という予感が漂っていました。

あゆみさんが、観劇に来ていた月組メンバーに「志を同じくする仲間が見てくれるのは嬉しい」と挨拶して、トークショーメンバーに自己紹介を促す。

まーさま「ヨハネス・ブラームス役の朝夏まなとです。3日目でちょっと地に足が着いてきた感じです。最初は緊張してやっと」とまーさまが話すと、なぜか隣のロベルト・シューマン役のキタさんがくすくす笑っていて、まーさま「なぜ笑うんですか、先生」とぷんすか。キタさんは、ブラームスの師匠役なのでトークショーの間中、「先生」と皆から呼ばれていました。くすくす笑うキタ・シューマン先生とぷんすかまーさまが、可愛いかったです。

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[Zuka] 七海さんのこと

シアター・ガイド3月号「だから明日も夢の国 vol.11」に宙組七海ひろきさんの記事が掲載されていました。『風と共に去りぬ』で演じたスカーレットの役作りのことや宝塚歌劇への想いなどを語っています。七海さんの写真も載っていますが、グレーのジャケットに黒のインナー、銀のペンダントでシンプルに決まっています。うまく撮れていてカッコいい。

シアター・ガイド連載「だから明日も夢の国」のバックナンバーは以下で、vol.10は望海風斗さんだったようです。

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