[Zuka] 2014年宙組新人公演 – まいにち生活ー猫と歌劇ー

宙組　和希そら（96期）初主演の『ベルサイユのばら―オスカル編―』を観てきました。ロザリーは伶美うらら（95期）。

和希そらは、予想以上にオスカルの姿が似合っていた。朝夏まーさまのブリドリに出ている時の開けっぴろげでやんちゃ下級生モードの素顔とは異なり、キリリとしたアイメイクを入れ、ビジュアルは抜群に決まっていた。

和希オスカルは勝ち気で弱いものを守るという素直な感性で、晴れやかな表情を良く見せる。初主演だが、舞台度胸があり、押し出しが良かった。歌も良かったし、今後が楽しみです。

ロザリーの伶美うららは、精彩を欠いていたような気がする。『翼ある人々』の頃と変わらぬ美しさだけれど、あの生き生きとした演技力が落ちていた。歌も、地声の声質がアルトなので、高いキーの歌が苦手なんだろうなぁとは思っていたのだが、声が掠れて喉を痛めているのかと心配になった。

アンドレに抜擢された実羚淳（みれい　じゅん）（95期）は、臆さず舞台に立とうとしていた。アンドレは大役で銀橋でソロもあったので大変だと思うのだが、声はまだ男役声に慣れていないようだけれど、台詞回しや明瞭な発声に磨きをかけていく段階なのかな、まずは舞台慣れ。

ジェローデルの桜木みなと（95期）、ジャルジェ将軍の美月悠（94期）、ブイエ将軍の風馬翔（94期）は、本公演でも活躍しているだけに落ち着いた演技で、全体を引き締めていた。

新人公演の中心メンバーが94～96期に移行しましたね。みんな、がんばれ～。