[Stage] 『ポーの一族』@梅田芸術劇場~異質なものを取り込む物語

『ポーの一族』@梅田芸術劇場

個人的にいろいろありまして、更新が滞っております。

退団後の明日海りお主演の『ポーの一族』。

小池修一郎が、萩尾望都原作の『ポーの一族』を、ミュージカルに再創造し、宝塚歌劇花組で2018年1月初演。再演は宝塚版と脚本を変えずに、演出をブラッシュアップし、男女混合キャストで上演中。

・宝塚歌劇の『ポーの一族』は、同族を取り戻す物語
・梅芸版の『ポーの一族』は、異質なものを取り込む物語

という感想です。

要となるのは、物語の主役であるエドガーとアラン。エドガーを演じるのは初演と変わらず明日海りお。その極上の美は変わらず、さらに美しく残酷さと切なさを増して、エドガーを生きる。

そして千葉雄大のアラン。

アランのキャストで、世界が変わるの目の当たりにする。

世界になじまず、異質さをたたえている千葉雄大のアラン。

中村橋之助のクリフォードと芝居の相性がいいが、2人が異質なのだ。

だからこそ、やはり異質なものとして生きるバンパネラに目をつけられたのか。そういう仕上がりが面白い。

小池修一郎氏は、冒険してみたら、見事にハマってくれた!ビンゴ!とほくそ笑んでいるだろうか。

今日も『ポーの一族』観劇なので、この程度。