上方花舞台【→レポ(1)と(2)】を観て、日本舞踊の踊り手は基本的に無表情(平静で表情を変えない)なのはなぜか、と疑問に思ったので、歌舞伎に堪能な友人に聞いてみた。
日舞は基本、顔に表情を付けないで体全体の表情で感情を表せるようにと言われます。顔で踊ってはいけないと。
日舞は元々お座敷でみせるものなのでそこが到達点。歌舞伎役者さんは大きな舞台で見せなければいけないので大きくわかりやすく見るという部分も出てくる。なので表情豊かに踊る方が多いです。でも顔に表情を付ける方と基本に忠実な方と両方いらっしゃる。
なるほど、日本舞踊の多くは、芸妓の舞としてお座敷で披露するものだから、身体全体や所作で感情を表現するようになり、舞台役者は大きな舞台で見せるので、顔にも表情をつけ身体も大きく動かすことがある。日本舞踊と舞台は、成り立ちや目的が違うから、表現方法が違うのね。伝統芸能は奥が深いなぁ。