柚希 礼音と夢咲 ねねの星組トップコンビは、どこを目指しているだろう。
宝塚歌劇100周年の幕開けを飾る星組『眠らない男・ナポレオン―愛と栄光の涯(はて)に―』を見ながら、空恐ろしくなった。いまの星組は、「星組力」としか言いようのない強固な団結力と底知れぬエネルギーを蓄えている。それに加えて専科が4人も加わっているのである。圧倒的なパワーが怒濤のように押し寄せてくる公演だった。これは観る側(受け手)にも相当なエネルギーを要求される。
脚本・演出は、演じる側に高度で強靱な創造力を要求するハイレベルなもので、演出家の小池 修一郎氏は、宝塚歌劇団の生徒・専科やスタッフ達を全面的に信頼し、リスペクトしているのが伝わってきた。
と思ってパンフレットを見たら、「眠らない男たち・眠れない女たち」というタイトルで、スタッフと生徒達への感謝とお詫びの言葉が掲載されていた(^^)。小池氏はやはり外部公演も多く手がけているので強いなぁ。外を知っているからこそ、その違いも明確にご存じなので、宝塚歌劇にピッタリの作品をきっちり仕上げてきてくれる。
松の内にまた観に行くので、その後にまた書きます。
フィナーレのデュエットダンスで、ねねちゃんが身につけているドレスは、クレオパトラかと思ったが、あの文様は蜘蛛かな?(蜘蛛でした)。スタイル抜群のねねちゃんだから着こなせている気がする。柚希 礼音と夢咲 ねねのデュエットダンスは、この二人にしか出せない濃厚で濃密な味でした。クセになる感じ。