[Zuka] 『ラスト・タイクーン』-明日への望みが満つるとき

ベタベタなタイトルを付けてみた。「明日への望みが満ちるとき」でも良いです。花組にはタンバリン芸ができる人が存在していることをSMAP×SMAPでお茶の間に知らしめた天真みちるさんがいますもんね。先日の観劇の時、後ろの席から「タンバリン芸の人がでているんだっけー」という声が聞こえました。公演中にタンバリン芸の場面はありませんよ!たそ茶に行けばタンバリンが出たらしいですけど(笑)。たそ(天真)にはその功績を称え、いつかシリアスでダンディな格好いい役が付くことをお祈りしています。←かなり本気です。

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[Zuka] 『ラスト・タイクーン』-屋根のない家

中日を過ぎて、全体的にお芝居が馴染んできた印象です。蘭寿さんは相変わらず素敵なモンローさんで、蘭はなちゃんも、ジェシカ/ミナとキャサリンを演じ分けて、歌も乗っていました。
そして明日海ブレーディが、ちょっと枯れた感じになり、ちょっと疲れて苦悩している方向に変わっていて、これが蘭寿モンローさんのイケイケとマッチして流れに調和が出てきていました。蘭寿モンローが突っ走りすぎて何か起きそうになると、明日海ブレーディが「社長から注意されるのは、直属の上司の俺なんだぞー」と苦虫を噛んでいそうな雰囲気ですね。そしてブレーディは、秘書のバーディ(華雅 りりか)に癒やされているのかな(心の中で、ブレーディの奥さんはすでに亡くなっている設定を作りました)。

花組公演ポスター
花組公演ポスター

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[Zuka] 2014年宙組『翼ある人びと―ブラームスとクララ・シューマン―』(1)

『月雲の皇子』を観た時から、上田久美子氏が役者の個性に合わせてあて書きすると、どうなるのだろうと思ってましたが、『翼ある人々-ブラームスとクララ・シューマン-』は絶妙の配役で、珠玉の作品でした。

ドイツ・ハンブルク生まれのヨハネス・ブラームスは、独身のままウィーンで亡くなった(1833-1897)。ブラームスが物心ついたとき、ヨーロッパの音楽界にベートーベンはすでになく(1770-1827)、ショパンもブラームスが長じる前に没していた(1810-1849)。”楽聖”ベートーベンが音楽界に残した足跡はあまりにも大きく、音楽家達はベートーベン亡き後の道を探しあぐねていた。ブラームスは音楽を父親から手ほどきを受けたが、音楽家の家系でも貴族でもなく、彼は居酒屋でピアノ演奏をして生活費を稼いでいた。

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[Zuka] 2014年宙組『シトラスの風II』

ドラマとか見てあんまり泣かないんですが、タカラヅカでは、『モンテ・クリスト伯』、『翼ある人々』、『シトラスの風II』の3演目で涙ぐみました。全て宙組公演なんですが、なんでしょうか。相性が良いんでしょうかね。『モンテ・クリスト伯』は感想にも書きましたが、ダンテス(かなめさん)とメルセデス(みりおん)が相対する場面で、『翼ある人々』はシューマン(キタさん)が、いまわの際でブラームス(まーさま)と話している場面です。

『シトラスの風II』は、プロローグと第6章『明日へのエナジー』の2場面。思ったのは、コーラスの宙組は健在だなというのと、ショースターは自然に生まれるものではなくて作るものだと。大切なのは自覚で、それがあってのチャンス。細かいことは気にしない。「無理をせず。基本を大切に」。ファンは待っているよ。

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[diary] 名古屋飯

中日劇場の観客には地元名古屋や東海地方の方たちが多いようで、全国ツアーのほかに、中日劇場や博多座のような常設劇場で腰を据えてじっくりやる公演も大事なんだなと思いました。お昼にきしめんを食べて、おやつに中日ビル 2Fのサンモリッツでシュークリームを食べました。日帰り名古屋は、なかなかコメダ珈琲に寄る時間を作れず。また持ち越しでした。

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[Zuka] 2014年宙組『ロバート・キャパ 魂の記録』

『ロバート・キャパ 魂の記録』は、20世紀最高の報道写真家ロバート・キャパ(本名アンドレ・フリードマン)の半生を舞台化した作品である。作・演出の原田 諒氏は初演で第20回読売演劇大賞・優秀演出家賞を受賞している。本公演では、キャパは初演と同様に凰稀 かなめ。キャパの公私に渡るパートナーであったゲルダ・ポホライル(ゲルダ・タロー)に実咲 凜音を配している。

ユダヤ系ハンガリー人であったアンドレ・フリードマン(凰稀 かなめ)は、ナチス・ドイツによるユダヤ人排斥を避けて、フランス・パリに拠点を移す。幼馴染みのチーキ・ヴェイス(七海 ひろき)と共に、通信社を経営するフーク(風馬 翔)に雇われるが、オーダーされるのはゴシップ写真や奇をてらった突飛な写真だった。うんざりしているアンドレのところに、彼の写真に惚れ込んだゲルダ・ポホライル(実咲 凜音)が訪ねてくる。ゲルダと共に独立したアンドレは、パリで知り合ったカメラマンのシム(星吹 彩翔)やアンリ(桜木 みなと)達と報道カメラマンとして活動を始める。

ところがフークの嫌がらせで、アンドレの写真は別人のものとして雑誌に掲載されてしまう。アンドレは、自身もゲルダ・タローという報道カメラマン用の名前を使い始めた彼女の発案で、「ニューヨークの著名写真家ロバート・キャパ」という架空の人物を創造し、キャパの名前で写真を発表するようになる。

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[Zuka] 2014年花組『ラスト・タイクーン ―ハリウッドの帝王、不滅の愛― 』

8月31日付けで退団が発表された雪組・トップスター壮一帆の相手役である愛加あゆも同時に退団することに。

2014/02/17 雪組トップ娘役・愛加あゆ 退団会見のお知らせ

雪組トップ娘役・愛加あゆが、2014年8月31日の東京宝塚劇場公演『一夢庵風流記 前田慶次』『My Dream TAKARAZUKA』の千秋楽をもって退団することとなり、2014年2月18日(火)に記者会見を行います。

 あゆっちにとっても良い区切りになったのかなぁ。『Shall we ダンス?』のジョセリンがとても好きでした。

散らば花のごとく。

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