[tweet]モン・クリちらし

本日は、大劇場に寄り、花組の「オーシャンズ11」のチケットを発券し、宙組の「モンテ・クリスト伯」のチラシをもらってきた。シャトー・ディフ牢獄をバックに、エドモン・ダンテス役の凰稀かなめとメルセデス役の実咲凜音。

凰稀かなめは、エドモン・ダンテスの扮装で、長髪・マントに、髭・片眼鏡。髭はともかく、片眼鏡のために、顔の右半分と左半分で容貌が異なってみえる。異相。モンテ・クリスト伯は、エドモン・ダンテスの復讐譚なので、わざと異相にしたのか、受ける印象はけっこう禍々しい。チラシの裏のほうは、割と美中年風にうつっているのだが(↓画像)、インパクトは薄いかな。しかし、春休み期間であることを考えると、子ども受けはどうだろう。

gankutu

わたしから憎しみを奪うな。たったひとつの生きる証なのだ。

宝塚大劇場公演 公演期間:3月15日(金)~4月15日(月)

■主演・・・凰稀かなめ、実咲凜音
ミュージカル・プレイ『モンテ・クリスト伯』
原作:アレクサンドル=デュマ・ペール
脚本・演出:石田 昌也

レビュー・ルネッサンス『Amour de 99!!-99年の愛-』
作・演出:藤井 大介

[book]ヒーローを待っていても世界は変わらない

ベルばら脳からの脱出を図るため、湯浅誠『ヒーローを待っていても世界は変わらない』(朝日新聞出版)を読み始める。

「民主主義というのは面倒くさいものだ。そして疲れるものだ。その事実を直視することから始めよう」という前書きで、おお、ヤン・ウェンリーと銀英伝脳が反応した。そういえば、銀英伝@TAKARAZUKAの感想を書いてないな。。。oO (博多座の銀英伝は、かいちゃん(七海ひろき)のオーベはどんな様子かなぁ。気になる。)

あ、いやいや(///ω///)。本題。

湯浅誠は、2008年の『年越し派遣村』の”村長”、元内閣府参与であり、ホームレスなどの生活困窮者の支援を行うNPO法人 自立生活サポートセンター・もやい事務局長として知られる。

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[Zuka]月組と組替え

現在の月組トップは龍真咲。準トップは明日海りお。こんな体制は5組中、月組のみ。

月組ベルばらで、龍オスカルが輝かしいトップオーラを放っているのに対し、明日海アンドレは何か痛々しく見えた。それに比して役替わりでベルナールをやっている明日海は、とても元気だった。

明日海ベルナールからは、ロザリー(愛希れいか)を大事にしていて、そして2人の恩人であるオスカルをとても敬愛していることが伝わってきた。衛兵隊がパリに進駐 してくると言うニュースを聞いた明日海ベルナールは、叫ぶ。「オスカルとは戦えない!」。

そのベルナールを見て、ロザリーは自分がオスカルにパリ進駐をやめるよう頼みに行くと決意する。愛希ロザリーは、明日海ベルナールと龍オスカルを繋ぐのは自分しかないことを理解している。明日海ベルナールと愛希ロザリーにとって、龍オ スカルは、「身内」なのである。当たり前だよね、オスカルはトップスター、ロザリーはトップ娘役、ベルナールは準トップなんだもん。ゆえに、明日海りおのアンドレは痛々しい。「身内」として、龍オスカルの感情に呼応する。龍オスカルが傷つけば、自分も傷つく。アンドレを演じるのは、心構えとして、オスカルと対等またはそれより上のポジションに立たないと、厳しいと思う。

(ちなみに、愛希のロザリーは強くてまっすぐで好感度高し。トップ娘役としてすくすくと成長してほしい。楽しみ)。 “[Zuka]月組と組替え” の続きを読む

[Zuka] 2013月組ベルばら3回目

役替わりキャストがすごく良かった。

龍真咲、のりのり。オスカルすごく(・∀・)イイ!!

そして、蘭寿とむ@アンドレ、さすが!大人アンドレ!

アンドレが大人なため、対比となる、アラン@星条 海斗の熱演が、すごく活きてきて、とても良くなった。
そして、ベルナールをやった明日海りおが、とても活き活きとしていて、似合っていた。ジェローデルの美弥 るりかは優美でおしゃれで、立っているだけで華やかになる。近衛兵をバックに踊る姿も決まっていた。

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[Zuka] 3回目ベルばら

3回目の月組「ベルサイユのばら」は、蘭寿とむ演じるアンドレと龍オスカルを観劇予定。

今日から役替わり公演で、花組トップ蘭寿とむ(7・8・10日)、雪組新トップ壮 一帆(11~13日)演じるアンドレ。
明日海アンドレの時の、龍オスカルは、「女のクセに!」とブイエ将軍に言われるとひるんで、「女でなにが悪いの!」と唇を噛む乙女で、明日海アンドレは「女の子をいじめる奴は許さないぞ」とナイトな年下の男の子♪(原作では1歳上の設定)にみえたわけですが、さてさて蘭寿アンドレと龍オスカルはどうなるでしょう。ベルナールが明日海 りおで、ジェローデルが美弥 るりかというのも楽しみ。

ちなみに4回目は明日海オスカル、龍アンドレの公演が入っております。今月ベルばらに使いすぎで、逆転裁判3が…

歌劇1月号を読むと、初演から出ている専科の汝鳥 伶が、後輩たちにハッパかけまくり(笑)。星条海斗が、刺激されて、闘争心を燃やしている。うんうん、星条アランはもの凄いリキが入っていた。アランは荒くれにみえるが、根は優しくて、情に脆い良い奴なのである。ただ、アランはあくまで脇なので、月組の華やかなで若いムードとの兼ね合いで観ると、その熱さは、もう少しうちに秘めても良いかな、とも思った。あおきが観たのが2日目と3日目なので、もう少したつと、周囲とのバランスが取れてくるだろう。舞台って最初の初々しくて勢いのある頃と、回数こなして程よく熟した頃とどっちも観たいよね。

[Zuka] わが家のベルばら

わが家にあるコミック版ベルばらは、1976年(昭和51年)初版のハードカバー全5冊。申し訳ないことに、扱いが悪く、ボロボロで門外不出の品となっている。恥ずかしい。新しい文庫版とかを買う気にもなれず、無線とじの背表紙が取れないように気を遣いながら、何十回と読み返している。

値段が書いてないのだが、1冊いくらだったんだろう。
まえがきには、著者の池田理代子氏が、「廉価版の単行本でさえ、私の主たる読者層である少女たち にとっては、かなりの負担であったに相違ない。…まして、”ベルサイユのばら”は、いろんな意味で未熟な作品である。・・で、こういった形(豪華保存版) で、この本を出すことに、わたしはのっけから強く反対した」と述べている。
それなのに、表紙は破れまくり、中は汚したり、落書きしたり…ボロボロ。いやもうひどいよ。すんません。

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タカラヅカの『ベルサイユのばら2』ドラマ版 LPレコード。
1975年花組。オスカルは安奈淳、アンドレは榛名由梨。フェルゼン松あきら、マリー・アントワネット上原まり、ロザリー有花みゆ紀。
最初の場面で、パリ・オペラ座の舞踏会のドレス姿のオスカルが登場するバージョン。このバージョンの脚本で再演して欲しい。これも傷があるので、かけると、音飛びすると思う。

ベルばら2 LP

[Zuka] 2006雪組ベルばら

 評判の良い、2006年雪組版『ベルばら オスカル編』をタカラヅカ・オン・デマンドで観た。

オスカルは朝海ひかる、アンドレは水夏希(役替わり)。ロザリーとベルナールの場面以外は、公演中の2013年月組版とストーリー構成はさして変わらない。朝海オスカルは、骨太で、「軍神マルスの子として生きましょう」と言った、己の道に確信を持つ堂々としたオスカル像を作り上げていた。朝海が脂ののりきったトップスターの輝きを思う存分発揮している。

水アンドレは骨太で野性的。渋くて苦悩が似合う大人のアンドレで、あおきのイメージぴったりでした。

ロザリー(舞風りら)はまだジャルジェ家で働いていて、オスカルに片思い中で登場。トップ娘役の舞風りらの場面を創るために苦心したんだろうなと思うがこのバージョンでは、ロザリーはいなくても話が成立する。

2013年バージョンのロザリーは、登場時点ですでにベルナールと結婚していて、出番は少ないが、位置づけがはっきりしている。市民活動をする夫ベルナールを支え、貴族にもオスカルのような理解者がいることを訴え、市民ベルナールと貴族オスカルをつなぐ役目を負っている、自立したロザリー像だった。

ベルばらは、男役トップ(オスカル)がヒーロー兼ヒロインで美味しいところを全て持って行くので、トップ娘役の処遇は難しいと思うのだが、ちゃんとストーリーの中に位置づけてあげて欲しい。

■雪組(2006)
マリー・アントワネット生誕250周年記念
三井住友VISAシアター 宝塚グランドロマン
『ベルサイユのばら』~池田理代子原作「ベルサイユのばら」より~
脚本・演出/植田紳爾  演出/谷正純

  • オスカル:朝海ひかる
  • ロザリー:舞風りら
  • アンドレ:水 夏希
  • ジェローデル:貴城けい
  • アラン:音月桂
  • メルキオール:壮一帆
  • ベルナール:未来優希
  • ジャルジェ将軍:星原美沙緒
  • ジャルジェ夫人:矢代 鴻
  • ブイエ将軍:一樹千尋
  • マロングラッセ:灯 奈美