役替わりキャストがすごく良かった。
龍真咲、のりのり。オスカルすごく(・∀・)イイ!!
そして、蘭寿とむ@アンドレ、さすが!大人アンドレ!
アンドレが大人なため、対比となる、アラン@星条 海斗の熱演が、すごく活きてきて、とても良くなった。
そして、ベルナールをやった明日海りおが、とても活き活きとしていて、似合っていた。ジェローデルの美弥 るりかは優美でおしゃれで、立っているだけで華やかになる。近衛兵をバックに踊る姿も決まっていた。
今日の15時公演のまさお(龍真咲)は、もの凄く乗っていて、骨太で地に足が付いた軍人オスカルと、センシティブなんだけど理知的な女性オスカル、そして最後の”今宵一夜”のオスカルへの細やかな変化が見事だった。とくに、”今宵一夜”のときの表情の変化やアンドレと向き合った時にわずかにひるんだ上半身の動きは目に焼き付いている。ブラボォー!
蘭寿アンドレは、これこれ、これが観たかったの!というアンドレだった。
ルイ16世の謁見のために王宮に来ているオスカルとアンドレに、ブイエ将軍が絡む場面。
オスカルに言いがかりを付けるブイエ将軍にムッとした蘭寿アンドレは、一呼吸のみ、怒りを腹に収める。そしてムッとするオスカルをみて、「オスカルの代わり」として口を挟む。←ここ重要。王宮で平民であるアンドレが将軍に楯突くのは本来許されないはず。それなのに観ていても違和感が出ないのは、蘭寿アンドレは、あくまで、オスカルの代弁者として話し、オスカルをなだめる役目を担う。そしてブイエ将軍の矛先がアンドレに向くと、今度はオスカルが冷静になり、アンドレを庇う。これぞ、光と影。オスカルとアンドレ。
包容力っていうのは、相手と一体化することじゃなくて、少し距離をとることによって生まれて来るものだなぁと、今日の公演を観て思った。みりお(明日海りお)のアンドレは龍オスカルに近すぎる。龍オスカルの感情に呼応して、自分も感情的になるのは、パートナーとはいえない。それは身内感情だ。これはまた後日、別項としたいけれど、みりおは、ずーっと龍と”まさみり”コンビでやってきて、気持ち的に弟感情なのかなぁと憶測した。
それは、衛兵隊がパリに進駐 してくると言うニュースを聞いた明日海ベルナールが、「オスカルとは戦えない!」と叫ぶ場面に現れているようにも思った。つまり、明日海ベルナールにとっても、「龍オスカル」は身内なので、戦いたくないのだ、と。
いろいろ美味しい役替わり公演でした。壮一帆アンドレは見られないけど、きっとそちらも美味しい公演になるだろうな。
ところで、珠城 りょうは、衛兵隊のアルマン役で、これはキリリとして良かった。ジェローデルの鬘とコスチュームが合わないのかと思って、画像を探してみたのだが…1年前より確実に丸くなっている気が… 2011/10/23 → 2012/9/16 → 2012/10