良い作品というのは、脚本と演出に大道具小道具舞台装置照明のスタッフ陣と演じるキャスト達、それに観る側の息が合ってこそ出来るものだね、と思った柚希礼音と夢咲ねねの退団公演でした。
作中で、柚希礼音演じるアントニオ・デ・オダリス大佐を始め、紅 ゆずるのアラルコン公爵、真風 涼帆のラファエル・デ・ビスタシオ少佐が、異口同音に「男として」と己を鼓舞するのは、何らかの意図があるのだろうか。
個人的には、作中で繰り返される「男として」という古式ゆかしい文言に、柚希礼音への敬意の念が感じられた、と書くとうがち過ぎかもしれない。だが、「男らしさ」という概念が揺らぎを見せる現代にあって、「愛する人の盾になり、大義を貫く」という「男らしい男役」を追求した柚希礼音への温かい眼差しが感じられる作品で、『Dear DIAMOND!!』共々、晴れやかな気持ちなれる舞台だった。
そう、中日を過ぎたところで、もうMY楽を迎えました。苛烈なチケ難です。しょーがないよね。