シネ・リーブル神戸のレイトショーで観てきた。原作の『ふがいない僕は空を見た』(窪美澄 新潮社)は、R-18文学賞大賞および2011年山本周五郎賞の各賞を受賞し、2011年本屋大賞2位および本の雑誌が選ぶ2010年度ベスト10第1位となっている。原作も鑑賞後に読み終えたのだが、今回は映画の感想のみに留めておく。
起承転結がきれいについているドラマではなく、日常の出来事を切り取って2時間半の枠に収めた、というシロモノで、セリフや説明がぎりぎりまで省略され、観客側に解釈を委ねる形になっている。そのため、結末がどこに着地するか想像がつかず、2時間半の間、集中し続けて、タカラヅカ公演を3回見るより、エネルギーを消耗した。あと内容について予備知識を持たずに観に行ったので、時系列が判らなくなったり、人物を間違えて途中混乱したりしたのもあるかな。
中身にあまり言及するとネタばれになるので、印象に残ったことだけを書き留めておく。 “[movie] ふがいない僕は空を見た” の続きを読む