[Zuka] 2014雪組『前田慶次』★ネタバレ編(下)

はるな檸檬さんの『Zucca×Zuca』が終わってしまいました(2014/06/17)。ヅカヲタの生態を余すことなく描いたコミックは、平日の楽しみでした。初心者にも優しいほのぼのしたエピソードや身につまされるエピソードがてんこ盛りでした。最後は100周年記念式典中継エピソードを30日間連続で描いてくれ、私も周囲にヅカ仲間を増やさなくっちゃと思いましたよw。はるな檸檬さん、ありがとうございました。お疲れ様です!

さて【[Zuka] 2014雪組『前田慶次』★ネタバレ編(上)】の続きです。

異風の姿形を好み、異風な振舞いで人を驚かすのを愛することを『傾く』と言う

主家を追放された牢人でありながら、前田家お抱えの忍び偸組(ぬすみぐみ)に舞い戻った雪丸(未涼 亜希)も、傾寄者であろう。

雪丸未涼)は、利家(奏乃 はると)の小姓で、偸組の後継ぎでありながら、前田家に対して悪事を働いたことが露見し、逃亡する。雪丸の悪事を暴いたのは、前田家の重臣である助右衛門(早霧 せいな)の妹・加奈(大湖 せしる)であった。当時、雪丸と加奈(大湖)は逢瀬を重ねていたが、主家を裏切った雪丸に加奈は、刃を浴びせた。顔に傷を負った雪丸は加賀から姿を消したのだった。

その雪丸が、前田慶次(壮一帆)が出奔した直後に偸組に舞い戻り、四井主馬(彩凪 翔)の兄として頭領の座に就く。黒地に銀糸で蜘蛛の巣が縫い取られた着物をまとう雪丸は、何を考えて、放逐された主家に戻ったのか。※

 

主家・前田家をかき回す、まっつ雪丸

雪丸未涼)の心情はほとんど表現されていないので、想像で補うと、雪丸は加奈(大湖 せしる)を取り戻すための、一か八かの賭けに手を出したのかしれない。太閤秀吉の信任厚い、加賀百万石前田家の家老(早霧 せいな)の妹である加奈は、忍びの身分から言えば、高嶺の花であったはず。

慶次()の思い人である、利家の妻まつ(愛加 あゆ)を人質にとって、前田家を脅かしにかかる前に、加奈を手中に収める雪丸。エピローグで、階段を降りる加奈の手を取り、支える雪丸。

未涼 亜希が演じる雪丸は、ニヒルで汚れ仕事も辞さない冷徹な姿の中に、密やかな悲哀が隠されているように思えるのだった。

 

※そそのかしたのは、あの人です、あのタヌキ寝入りが上手なあのひと。←ラスボスなんだけど、慶次がwww