【七海ひろき Kai’s Tea Party メモ】 会場は宝塚ホテル西館1階 すみれの間。10月27日(日)19時半~21時半。この日は『風と共に去りぬ』Bパータン=七海スカーレット(某所での通称はスカイレット)の千秋楽でした。
七海ひろきさんは、襟元フリルの白いブラウスと黒スーツ。ジャケットの左胸にシーグリーン色の薔薇のコサージュを2つつけた姿で、映画『風と共に去りぬ』のタラのテーマが流れる中、登場。タラのテーマに「壮大だなぁ」とびっくりした様子でした。アイスティーで乾杯して、かいちゃんトークに入りました。
【スカーレットの役替わりキャストを初めて聞いたときの感想】
- W.M.W.のお稽古の前だったので、実感がわかなさすぎで、ひたすらびっくりでした。外出先で周りもざわついていたので、携帯電話で話を聞いて、えええーみたいな。それに宝塚人生でもう女役はしないと思っていたのに、ほんとですかって。
- Bパターン初日が、通し4回目で、わけがわからなくて、自分がここにいるのかいないのかというような状態だった。それまで大劇場での役は、ルイジ・ヴァンパが最もセリフが多くて、その次がスカーレットって、飛び越しすぎだろ!!みたいな。こんなにセリフが多いのは新人公演で主演させて頂いたとき以来です。
- お稽古も、1日の中でルネやってスカーレットやってルネやって見たいな日があって、大混乱でした。
【お化粧も(男役とは)変えたんですか】と司会さん
- それは変えるでしょう!!(即答)。あたしの目は横長なので、男役には良いんですけど、女役なので、どうやって丸とした目にするか、毎日、男役のメイクの倍くらい時間がかかりました。
- 上級生や同期、下級生の娘役さんにも、(化粧品の)これ何番?ここ(ポイントメイク)には何を入れるの?って聞きまくりました。スカーレットは、ヴァレンチノのナターシャともちょっと違うので、化粧も変えました。あんまりあたふたしているので、全組子に心配されていましたね(笑)。
【失敗談は】
- 失敗というかハプニングが…。いやー今日の公演の1回目に、フィナーレのNight and Dayでヒールがドレスの裾に引っかかって、大階段で7段くらい滑り落ちちゃったんですね。全お客さんの心臓が飛び跳ねたと思うんですが、照明さんがすぐに対応してくれてライトを消してくれたので、宝塚って素晴らしい!と。凰稀さんとお客様に申し訳なかったです。その後のダンスは良いものにしなきゃと思いました。
- 怪我とかは全くないです(苦笑)
【女役スカーレットをやってみて】
- 凰稀さんが本当に優しくて、アドバイスもいっぱい頂きました。男役として、スカーレットに優しい視線をくださるんですね。アシュレの朝夏さんも、女役さんをこういうふうに見るんだと、勉強になりました。お客様に観に来てよかったって思っていただけるようにしたかった。
- プロローグで男役に囲まれて、下級生から上級生まで、みんなが「大丈夫?」っていう目をしているんですよ。娘役研2くらいですからね(笑)。娘役に囲まれている方が嬉しいタイプなんですが、娘役さんも心配してくれて。私、愛されてるなぁ(←突っ込むところ!?でも参加者一同、うんうんって賛同してました)。
- 怜美うららちゃんは本当に綺麗で、うららちゃんのスカーレットⅡはスカーレットから見たら、分身なので、公演中は自分自身だと思うようにしているんですが、うららちゃんみたいな超美人を自分自身の姿だと思っている自分は、どんだけナルシストなんだろうとか(笑)。
- 女子力とか、ないんですけど!なけなしの女子力を動員して、どうやって役に結びつけるか、っていうのが!! 声も高めに出そうとか、あまり意識していないんです。娘役さんの仕草とかもDVDを見て研究したりしているんですけど、やっていると忘れちゃったりして(えへへ)、そういうのは課題ですね。
【ルネ役について】
- メイベル可愛いですよね!うららちゃん、本当に可愛いなって。
- ふるさとのとこは、あたし達、ふるさと5人組(ジョージ@蓮水ゆうや、スタンレー@澄輝 さやと、ウィリー@凛城 きら、ルネ@七海、メイベル@うらら)って呼ばれてるんですけど、その中で、あたし一人(ルネ)だけが妻がいて(ドヤ顔)、皆さん独り身なので、相手がいるということがどれだけ大きいことなのか、支えてくれる人がいるからこそ、生きていけることを現す役割だなと思っています。
- ルネは、戦争に行って、目が見えなくなるわけですけど、争いからは何も生まれないんだよ、っていうことをルネが教えてくれてるいるんだなぁと、思ってます。…戦争はダメだよ!憲法って大事だねって!何でお茶会でこんな話をしているんだって感じですけれど(笑)。
トークの後、握手会→ゲーム→抽選会→挨拶→退場でしたが、参加者が増えたため、スタッフさんは、握手会の進行を滞らせないように一所懸命でした。握手会の途中で、涙をぬぐい始めたかいちゃん。Bスカーレットの千秋楽だったためか、参加者に言葉をいっぱいもらって涙腺に来たもよう。握手会終了後に、衝立の陰で涙を拭いてました。
ゲームは、かいちゃんについての質問に、怜美うららちゃんが答えた内容を当てるもの。司会者さんが示す「回答」が、本当にうららちゃんの回答と○一致しているか×否かを、各テーブルごとに答える。ここではうららちゃんの回答○のみを書いておきます。
七海スカーレットについて思うこと
- うららちゃん:天真爛漫なところが好き。
スカーレットとスカーレットⅡの役について二人で気を遣ったポイントは
- うららちゃん:仕草。感情的になるときに、かいちゃんの仕草に合わせるように気をつけました。
- かいちゃん:ああ、そういう話しました!
七海ひろきと似ているところ
- うららちゃん:話すテンポがゆっくりなとこと。
- かいちゃん:二人で話していると、どうしようねー、明日決めようかーみたいなテンポになりますね。
メイベルとしてルネとの好きな場面は
- うららちゃん:バザー会場でルネと踊っている場面
スカーレットⅡとしてスカーレットとの好きな場面
- うららちゃん:最後に二人が、初めて同じ気持ちになって手を取り合うところ。
七海スカーレットから学んだ点
- うららちゃん:娘役の型にとらわれない、演技の自由さ
お稽古中で印象に残ったこと
- うららちゃん:館内を、目の見えないルネと一緒にあるき回ったこと。
- かいちゃん:目の見えないルネとして杖をついて、メイベルとしてうららちゃんに付いてもらって、歩き回ったんですよ。階段も上ったし。意外と歩けて、メイベルがいたらどこへでも行けるな、って(ドヤ顔)。
七海ルネの好きなところ
- うららちゃん:爽やかな笑顔にホッとします。
七海ひろきの好きなところ
- うららちゃん:とにかく優しくてイケメンなところ。はあと。♡♥♡
- かいちゃん:愛されてるな、俺(にやけ顔)
伶美うららちゃんは、今回、メイベル・スカーレットII・新公メラニーと、三役を見事に演じ分けている実力派。壇れいさんのような現代的正当派美人で、演技に気負ったところがなく、かなり好きです。フィナーレのタキシード・ジャンクションで、床に寝そべるうららちゃんはめっちゃセクシー。来年は梅芸DC『翼ある人びと―ブラームスとクララ・シューマン―』 でヒロインですね!第二章みたいな大人向けコメディでのヒロインも見てみたいなぁ。
かいちゃんは涙もろくなっていて、終わりの挨拶でも、涙を拭きながらでした。
- 大役をさせてもらって経験したこともない事をさせて頂いて。自分に何が足りなくてどうすればいいか考えさせられる毎日でした。自分には何も出来ないんじゃないかって思う時期もあって、そういう時はお手紙に励まされました。
- お手紙で、スカーレット素敵でしたとか、可愛かったですとか、私が頑張ってるから私も仕事がんばりますとか言ってもらえて、本当に嬉しくて。馴れない女役やると不安になることがあって、それをお手紙とかで言ってくださる言葉に支えられました。泣きながら読んでます。いつもありがとう!愛してる、みんな!
- よくわからない女子心が…違う!こんなんじゃないんだよ、本当の俺は!東京公演に向けて課題はいっぱいありますが、明日からはルネ!がんばろう!!と自分でほっぺたをぺちぺちして、「皆さんもお仕事とか受験とかいろいろあるでしょうが、明日は明日の風が吹く!人生がんばろう!…なんか選挙活動みたいになっちゃいましたねー(笑)」
帰りは、各テーブルを回って、出口で「大好きです」と笑顔で手を振ってくれました。
かいちゃんプレゼンツは、スカーレットの「明日になれば」。舞台でスカイレットが歌う「明日になれば」は、嗚咽混じりで始まって、ためにためて力強くなっていき、最後には笑顔になる。タラの街が復興する未来を体現する生命力に溢れたスカーレットだった。参加者からのプレゼントは、同期の妃乃あんじさんの南三陸町支援活動のために貯金しますとのこと。七海さんは素敵なタカラジェンヌで素敵な舞台人ですよ!!!