レヌル大公令嬢カーラ@愛希れいかには、4人の後見人がいる。アルベール・ド・サブリー@龍真咲、ヘアフォール伯爵@美弥 るりか、ドナルド・ドースン@凪七 瑠海、ウィリアム・ロッジ@煌月 爽矢である。アルベール・ド・サブリー@龍真咲はアルセーヌ・ルパン本人。ヘアフォール伯爵@美弥 るりかとドナルド・ドースン@凪七 瑠海は、ストーリー上で重要な役割を担う。
ヘアフォール伯爵@美弥 るりかは、密命を帯びて、カーラの元にいるが、落ち着いた気品があり、彼女への気遣いも欠かさない物腰柔らかな青年貴族である。美弥 るりかは、演技の幅が広く、役を作り込んでいるのがわかる。
ドナルド・ドースン@凪七 瑠海は、寡黙で冷めた目で周囲を見ており、ウィリアム・ロッジ@煌月 爽矢と行動を共にすることが多い。かちゃ(凪七 )が、メガネにチョビ髭で、小顔でフェアリー系の整った顔にアクセントをつけ、どこか陰のあり、何か腹に一物ありそうな男性を演じるのに成功していた。
オックスフォード公秘書カーベット役の沙央 くらまに、美弥 るりか、凪七 瑠海は、他組からの組替え組だが、若々しさやシリアスの中にある軽妙洒脱な巧さが、月組の個性にマッチしているように思えた。ガニマール警部@星条 海斗と予審判事フラヴィ@憧花 ゆりのは、月組生え抜きとして、要所を押さえ、舞台を盛り上げる。演劇は、『舞台に出てきたものがすべて』。
組替えや退団があっても、龍真咲の率いる月組は前に進もうとしている。観る側の気楽さとして、ライバル同士が切磋琢磨するというのも良いものだよね。キャストの力量が上がると観る楽しみもふえるしとかね、とか。遅れてきたヅカオタは、そんな気楽さで観ています。