8月4日に日本青年館ホテルに宿泊した際の明治神宮球場の写真です。プロ野球ヤクルトvs.広島戦。明治神宮球場の公式によると収容人員は30,969名なので、動員5,000人だと観客席はスカスカに見えますね。
イベント開催制限緩和について
9月11日現在、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、イベントは、(1)屋外では5000人まで、(2)屋内では5000人または収容人数の50%以内の少ない方と設定していますが、全国的な感染状況が落ち着いてきたとの理由で、その制限が9月19日から緩和されます。当面11月末まで。
詳細は、新型コロナウイルス感染症対策分科会:令和2年 9月11日 第9回資料(PDF):今後のイベント開催制限のあり方について(35~52p/116p)参照
- プロスポーツ、数万人観戦可に 「GoTo」来月に東京追加―政府:時事ドットコム (2020/09/11)https://www.jiji.com/jc/article?k=2020091101014&g=pol
イベント開催の新たな目安(収容率及び人数上限の緩和)
第9回資料(PDF)によると、現在はイベントを屋外と屋内に分けて制限していますが、分類区分が見直されました。新しい分類基準は、「大声の歓声や声援による飛沫(ひまつ)が発生するイベントかどうか」。その分類に基づいて収容率と収容人員上限を設定しています。
またイベント開催は「新しい生活様式の定着」や「業種別ガイドラインの遵守」が前提とされています。
- 新区分(飛沫の飛ぶ歓声・声援等の有無)
(1)大声での歓声・声援等がないことを前提としうるもの
(例示)クラシック音楽等のコンサート、演劇等、舞踊、伝統芸能、芸能・演芸、展示会 ※映画館、美術館、博物館、動植物園、水族館、遊園地等についても同様の考え方を適用することとし、関係業界における感染拡大予防ガイドライン改訂を呼びかけ
(2)大声での歓声・声援等が想定されるもの
(例示)ロックコンサート、ポップコンサート音楽等のコンサート、スポーツイベント、公営競技、公演、ライブハウス・ナイトクラブ ※遊園地(いわゆる絶叫系のアトラクション)についても同様の考え方を適用することとし、関係業界における感染拡大予防ガイドライン改訂を呼びかけ
収容率 | 収容人員上限 | |
(1)大声での歓声・声援等がないことを前提としうるもの | 100%以内(席がない場合は適切な間隔) | ①収容人数10,000人超 ⇒収容人数の50% ②収容人数10,000人以下 ⇒5,000人 (注)収容率と人数上限でどちらか小さいほうを限度(両方の条件を満たす必要)。 |
(2)大声での歓声・声援等が想定されるもの | 50%以内(席がない場合は十分な間隔) | |
この制限は9月19日から当面11月末まで |
(1)観客が大声を出して飛沫を発生させる可能性が低いと考えられる、クラシック音楽等のコンサートや演劇(現代演劇、ミュージカル等)、歌舞伎などについては、収容人員10,000人以下の場合、収容率を100%まで許容する。
👉たとえば、宝塚歌劇の公演(宝塚大劇場2,550席、東京宝塚劇場2,065席)は、「観客が大声を出して飛沫を発生させる可能性が低く」、「収容人員は10,000人以下」であるため、収容率100%以内が適用されます。
(2)観客が大声を出して飛沫を拡散させる可能性が高い、プロスポーツやロックコンサート、ライブハウスなどについては、収容人員の50%を上限とする。
👉たとえば、明治神宮球場で開催されるプロ野球(収容人員30,969人)は「歓声・声援が想定される大規模イベント」であり、「収容人数は10,000人超」であるため、収容人員の50%上限が適用され、約1万5千人が限度になります。
収容率及び人数上限の緩和を適用する場合の条件について
新たな目安(収容率及び人数上限の緩和)に基づくイベント開催は、「新しい生活様式の定着」と「業種別ガイドラインの遵守」に加えて「感染防止の取組が公表されている場合」が前提となります。
それ以外の場合は、従来の目安(屋内または屋外)を原則として、イベント開催の判断は各都道府県に委ねられるとのこと。
イベント開催制限の緩和に伴うリスクを軽減するための措置(第9回資料39p, 46p)として、以下のような感染防止策(抜粋)を講じる必要があります。
事業者、出演者、観客のすべてが意識して取り組むことになります。油断したらまたすぐ、感染は拡大します。
感染防止策(抜粋)
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飛沫感染のリスク評価・エビデンス(科学的根拠)について
分科会資料には、スーパーコンピューター富岳によるシミュレーション「コンサートホール内近接飛沫感染リスク評価」が掲載されていますが、民間でも飛沫感染のリスク評価は行われていました。
クラシック音楽公演運営推進協議会と日本管打・吹奏楽学会によって、 「 まとめられています。
またヤマハ株式会社も管楽器・教育楽器の飛沫可視化実験を公開しています。
劇団四季の取り組みもNHKが取材し、クローズアップ現代+で7月28日に放送されました。
これらに基づいて、9月10日に三者(公益社団法人全国公立文化施設協会、クラシック音楽公演運営推進協議会、緊急事態舞台芸術ネットワーク)合同で、「緊急要望:イベント(舞台芸術公演)における客席の収容率50%制限の撤廃について」を新型コロナウイルス対策担当の西村康稔大臣に提出しています。
地道な検証実験をやっていただいた。
関係各位の尽力に敬意を評します。
こういうのが大事なんですよね。
パンデミックなんですよ。感染を拡大させない、新規感染者を減らす取り組みが社会経済の回復を進める。「圧倒的に東京の問題」「東京中心の問題」とか政府が言わない。禁句にしたい。