[diary]COVID-19パンデミック雑記(7)劇場における身体的距離の確保とは

身体的距離を取るためのソーシャル・ディスタンシング(social distancing)
専門用語は。social distancingなんですが、日本語になると「ソーシャル・ディスタンス」。意味合いが違うということなので、ingをつけて書いてます。


主な用途は自分と家族向けまとめです。

ウイルスと折り合いをつけて、まいにち生活する

5月14日に緊急事態宣言が39県で解除されました。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19 )との戦いにおいて、医療現場はまだまだ最前線ですが、Stay Homeしていた私達は、社会経済活動を再開して、ウイルスとの付き合い方を身に付けていく日常に移行することが必要なんですね。←新たなる日常の私達も最前線だなと思いました。行動範囲を広げるのに緊張する。5/28

WHO(世界保健機関)の緊急事態対応統括者であるマイケル・ライアン氏は以下のように発言しています。

「たとえワクチンが開発されても、このウイルスを制御することは”多大な努力”を必要とする」”He added that even if a vaccine is found, controlling the virus will require a “massive effort”.、
「HIV(ヒト免疫不全ウイルス)は消滅していないが、我々はなんとか折り合いをつけてきている“HIV has not gone away – but we have come to terms with the virus.”

  • BBCニュース – 新型ウイルス「このまま消滅しない可能性」 WHOが警告 (5/14)https://www.bbc.com/japanese/52643830
  • HIVは、後天性免疫不全症候群AIDSを引き起こすウイルス

抑え込みに成功したと言われている中国や韓国でもクラスターが発生していて局所的な発生に留めたいんでしょうけれど、韓国では4次感染の事例も発生していることが判明。

韓国での「新型コロナ以降を生きる方法」とは

『距離の確保』と『個人衛生』が生活化された世界

「新しい生活様式」】と趣旨はおんなじだったYO。まだいずれの国も予断を許さない。


昨日、登録している東宝ナビザーブから「7月東京公演及び全国ツアー公演中止のお知らせ」のメールがあり、楽しみにしていた演目ばかりで、やはり凹む。

集まってのお稽古が難しい、全国移動が難しいという事情があるにせよ、残念無念でしょう。早く観劇ライフに戻りたい (´;ω;`)

とか言っていたら、公益社団法人全国公立文化施設協会から、新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドラインが出されました。


身体的距離の確保(physical distance)

「新しい生活様式」の実践例】において、一番難しいと思うのは、生活の中で、身体的距離、対人距離2メートルも取れるのか、ということです。2番目に難しいと思うのは「食事:対面ではなく横並びで座ろう」という項目です。カウンターに座るしか。

※上のガイドラインでは、”social distancing”の約語は「社会的距離」が使われていますが、【「新しい生活様式」の実践例】においては、身体的距離の確保(physical distance)になっていて、新語の使い方に混乱が起きてますね。

  • 人との間隔はできるだけ2m(最低1m)空ける

👇カナダ・トロントの公共空間委員会が大真面目にSocial distansing 2メートルを検証したようです。1分ほどなので見てると面白いです。

 外出や経済活動の制限が緩和されたフランスでは、公共交通機関において対人距離が取りにくいとして自転車の利用を勧め、パリとその周辺の地域では、日本円でおよそ350億円を投じて総延長680キロの自転車専用レーンを設置する計画があると報道されています。 ニューヨークでも地下鉄を避け、自転車の乗車率が上がっているとのこと。

日本はまだまだ緩いな。

ところで私が疑問に思っているのは、場所や環境条件を考慮せずに、どこでもマスクを着用して、Social distansing を行う必要があるのか、ということです。この記事でいいたいのは劇場のことなんですけどね。

劇場での公演中に観客は一方向を向いて着席し、会話が規制されています。映画館もですね。観客席を前後左右空けて座るような想定が囁かれていますが、舞台観劇でそれが必要なのか。

実際のところ、演劇やミュージカルでの観劇において観客はハンカチを用意して、マスクし、会話を控えてお行儀よく座って見ていればいいと思ってます。舞台と観客席の最前列の間は距離を取ったほうがいいとは思いますが、前後左右空けて座る必要性が高いとは思えない。

感染リスクは観客より出演者側のほうが高い。お稽古中や舞台上でマスクを着用していると表現が困難になる。宝塚歌劇なんてパーソナルスペース小さいので、目に見えなくとも飛沫は飛び交っている。

出演者の中に無症状の感染者がいれば、お稽古中や公演中に感染が広がる可能性がある。そのほうが懸念されます。守るべきは舞台上の出演者です。

ただ演劇とコンサート・ライブは区分する必要はあります。

ミュージカルでは歌うので、飛沫感染による感染リスクが懸念されます。演技中は濃厚接触だらけです。ストレートプレイでも出演者の発話のボリュームは大きい。

コンサートやライブ、ショーでは出演者も観客も歓声をあげるために、出演者も観客も飛沫感染による感染リスクが高くなります。観客はマスク着用して歓声なしという無味乾燥が可能なのか。韓国の生活防疫ではコンサートにおいて観客は「マスク着用・無言で着席」らしいです。

生の舞台が好きな身としては本当に厳しい。ただ感染リスクのうえに、席を前後左右空けて、赤字を出してまで上演してくださいとは言えないです。

👉府の劇場難題、NGKなど満席でも15%しか座れず(日刊スポーツ)5/14
https://www.nikkansports.com/m/general/nikkan/news/amp/202005140000769.html

吉本興業の本拠地、大阪・なんばグランド花月(大阪市中央区)についても試算したといい「約858席のうちの128席。約15%です」と話した。

「これでは営業してくださいではなく、閉めてくださいと言ったほうがいい。物理的にできてもまったく採算がとれない。ビジネスとして成り立たない」

👉ソーシャルディスタンス時代のコンサートはチケット代収入が激減します。 | MCS Young Artists https://mcsya.org/social-distance-concert-problem/


野球は、選手はグラウンド上では身体的距離が確保できている。ベンチと待機中の選手と観客席は応援合戦だから、大声をあげますね。その感染リスクが高いと思います。

台湾と韓国のプロ野球はひとまず無観客ではじめ、それで感染者が出なければ、観客を入れる様子です。マスク着用要請です。

👉日本は開幕先送り、台韓は開始/プロ野球各国対応 (日刊スポーツ)5/8
https://www.nikkansports.com/baseball/mlb/news/202005080000086.html