[Stage][OG] 壱城あずさ『JOYFUL~星降る夜に~』

壱城あずささんの大阪LIVE『JOYFUL〜星降る夜に〜』@心斎橋Music Club JANUSに行ってきました。出演舞台『ホテル・モントブランク』や『Birthday TALK&LIVE「GUTS!!」』は東京だけで日程を合わせられず、大阪でライブを開催してくれて嬉しい。歌われた曲を忘れてしまうので他の記事より先に書いておきます。

昨日は壱城さんと七海ひろきさんが在籍していた星組の集合日でした。午後に、万里柚美組長の専科移動と美稀千種副組長の組長就任、次期副組長は白妙なっちゃんという人事、それから専科の華形ひかるさんの退団が発表されて、ちょっとショボンとしていたのですが、OGライフもきっと楽しいよと思えるのは、OGの皆様のご活躍のおかげです。壱城さんは12/24で退団2周年。頂いたパンフには「私は今あの日より幸せです」とありました。OG本人が楽しくて幸せなら、ファンも楽しくて幸せになれます。

それでも世界の彼氏・華形ひかるの男役は見られなるというのは寂しいなぁ。専科に組替えされて5年。専科さんでも進化は止まらないんだなぁと思っていたところでした。

@ 心斎橋Music Club JANUS

壱城さんは、生で拝見するのは宝塚ソリオのトークゲスト以来ですが、Instagram(@shiiran1012)や宝塚☆スタートーク(@itsukoko_nestle・2020/1/7で更新終了)、宝塚スペシャルラウンジ第6回を見ている※ので、姿や声は久しぶりという感じがない。※(七海さんがいつもお世話になっておりますよね?よろしくお願いいたしますっていう気持ち半分で見るやつ)


この日はOne-man-Liveではなくて、壱城さんを中心としたチームでのライブでした。メンバーは壱城さんを筆頭に、マンちゃん、貴千碧さん(元月組)、ボーカリストのYukoさん、小田島夏希さん(元雪組:汐夏ゆりさ)、紗綾さん。ピアノは古垣未来さん。

始まりは朗読劇。詩は沢口千恵先生。舞台上に並んだキャストがパートを読み上げていく。煌めく星の降る夜の始まりです。

1曲めがSeason of Loveの日本語バージョン。大好きな曲でコーラスが美しくてテンション上がりました。楽しい。セットリストはミュージカル・ナンバーと歌謡曲、ポップスで構成でされていました。印象的だったのだけ(順不同)。

『ミュージカル モーツァルト!!」から「僕こそミュージック」。ボーカルはYukoさん、ソロダンスは壱城さん。Yukoさんの歌はボーカリストの歌い方ってこうなんだねっていう歌唱。ソウルフル。「僕こそミュージック」の歌詞に合わせた振付で、激しく踊る壱城さん。無造作に、でも鋭くしなやかに身体を動かす。男役の補正をしているけれど、細身で華奢なので少年っぽい。

『ミュージカル ファントム』から「Home(私の夢が叶う場所)」。歌はクリスティーヌパートをさあや(紗綾)さん、エリックパートをYukoさん。壱城さんのキャスト紹介では紗綾(さあや)さんはこの日が初舞台とか。壱城さんが彼女のターニング・ポイントになれば嬉しいと熱っぽく話してくれました。壱城さんは皆のお姉さん!(ってよく思う)。デビューとは思えない歌いっぷり。エリックパートはYukoさん。Yukoさんは3歳から宝塚歌劇を見ていたというヅカファン。なんか安心できる。

『ミュージカル ロミオとジュリエット』から「エメ」。壱城さんがマンちゃんに踊ってほしいということで、ドレス姿のマンちゃんがジュリエットで、壱城さんがロミオかな。甘やかさはあんまり感じられず、愛と死みたいデシタヨ。ボーカルはYukoさんと小田島さん、紗綾さん。

ライブ会場なので劇場で近いっていうより、近い。客席にも踊るスペースを設けてあるし、目の前に歩いてきてくれる。客席も最前線に座っている人たちがサンタさんの扮装をしていたり、壱城さんのTシャツやパーカーを着てうちわを振っている人もいて、親密で濃密な空間。

クリスマス・ツリーの扮装をしたYukoさんがマライア・キャリーの「恋人たちのクリスマス」を歌いながら客席にチョコレートを配って歩く。客席に配りながらなのになぜあんなに声が出る。壱城さんも「すっごいうまいでしょ!!」って絶賛してましたが、さすがプロのボーカリストで歌い方が違うね。

それからキャスト5人分のクリスマスプレゼントの抽選会がありました。

MCは大阪でのライブの話になって、大阪人のマンちゃんに、壱城さんは「あたしは神戸!」と主張し、「兵庫じゃないんですか」と突っ込まれ、「神戸は神戸やねん!」って返すという。(神戸は政令指定都市なのでそれでも許される)。壱城さんは神戸弁に紅さん譲りの大阪弁が混じって気がすごいしましたよ。誰かが「横浜も横浜で、神奈川って言わないですね」とフォロー。(横浜も政令指定都市なのでそれでも許される)。


お花。星組の輝咲玲央さんとひろ香祐さんの連名分と花組の華雅りりかちゃん。まんちゃんのファン一同。

(左)輝咲玲央・ひろ香祐、(右上)華雅りりか、(右下)貴千碧ファン一同

2部で覚えているのは、『WEST SIDE STORY』からダンスバトルのGym Mambo。小田島さんがノースリーブのスリット入りミニワンピースで踊りだす。アニータ!

そして壱城さんがベルナルドで、マンちゃんがリフかな。ベルナルドとリフのダンスしながらのバトルを二人で踊りまくって表現してました。こういう時、壱城さんは細身で華奢(2度目)なのに、めっちゃ尖ってくるんだよなぁ。マンちゃんはそれにガンガン対抗してくる。在団時を思い出す元男役二人。

『ハイスクールミュージカル』から「We’re All In This Together」をキャスト全員と客席はサビの振りを覚えて一緒に手をふりました。

『エリザベート』から「最後のダンス」だったかな?あれ?壱城さんがトート閣下でした。

K-Popでマンちゃんのソロダンス。野球帽をかぶり、ジャンパーを着ての男役。ものすごくカッコよかったです。踊る佃煮屋ことダンサー貴千碧。Hiphop♪

ミュージカルナンバーばかりやたら覚えてるのは、私が歌謡曲に疎いせいです。

壱城さんとYukoさんで修二と彰の「青春アミーゴ」。壱城さんとYukoさんのノリがやたら近くて二人でほんとにコンビ組んでるみたいでしたが、この時、Yukoさんは自分のパートを歌うのを忘れて壱城さんが一人で歌ったらしい(と後で壱城さんが突っ込む)。

色々なナンバーを歌ってくれてボリュームたっぷりのライブでしたが、出色は『阿弖流為』より、壱城あずさ演じる伊治公鮮麻呂のセリフで始まった「阿弖流為のテーマ」。

ドラマシティに『阿弖流為』を見に行って、伊治公鮮麻呂が登場した時の感動が蘇りました。昨夜の気迫も素晴らしかったけれど、公演時はほんとに鮮麻呂の霊が乗り移ってるんじゃないかと思うくらいの気迫の演じぶりだった。

壱城さんのソロで小野正利さんの「You’re the Only…」。

終わりも叙情あふれる朗読詩でした。

アンコールはV6の「愛なんだ」。
「ここから」っていう次に向けての始まりの歌でもあるね!

MCで壱城さんが「退団したら終わっちゃうかと思っていたら、ずっと応援してくれる人達がいて、たくさんの出会いがあって、ライブ会場満員で」(ニュアンス)と、あの時より今はもっと幸せだと言ってくれて、その言葉を聞けて行った甲斐がありました(元を取ったよ!)。

素敵な、いいライブでした。皆様ありがとうございました。


[CAST]

  • 壱城あずさ
  • 貴千碧(Dance&振付)
  • Yuko(Vocal&歌唱指導)[公式

[Special Gest]:小田島夏希(Dance&振付)

[Chorus]:紗綾(さあや)
[Piano]:古垣未来
[構成・演出・日本語詩・朗読詩]:沢口千恵[公式

ほかにステージステッフ兼?のMi先生こと神勢大也さんが振付を一部担当されたそうです。