[book] 宝塚イズム38発売予告

12月1日発売予定。ほぼ文字、写真はモノクロという雑誌ですが、宝塚駅付近の書店には山積みになりますのでお手にとっていただければ幸い。

宝塚イズム38 特集 明日海・珠城・望海・紅・真風、充実の各組診断!
-薮下 哲司(編著) / 鶴岡 英理子(編著)
A5判  180ページ
定価 1600円+税 ISBN978-4-7872-7417-5

Amazon(予約):宝塚イズム38 特集 明日海・珠城・望海・紅・真風、充実の各組診断! 薮下 哲司 @amazonJPさんから

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トップスターの退団が一段落しているいま、各組はそれぞれに充実期を迎え、チケット難の公演も多い。特集では、トップ・2番手・3番手の魅力や演技・歌唱・ダンスの力、路線の生徒の今後など、各組の戦力を総力分析!

小特集では、生田大和、上田久美子、小柳奈穂子など、マンガ原作のタカラヅカ化やオリジナル作品で注目を浴びる若手作家に注目して、イチオシ作品や今後への希望などを縦横に語る。

『エリザベート』など話題の公演評はもちろん、OG公演評や新人公演評などの連載、OGロングインタビューなども読み応えがある、いまのタカラヅカがわかる一冊!

●公演評

  • 星組『ANOTHER WORLD』『Killer Rouge』
  • 雪組『凱旋門』『Gato Bonito!!』
  • 花組『MESSIAH』『BEAUTIFUL GARDEN』
  • 月組『エリザベート』
  • 宙組『白鷺の城』『異人たちのルネサンス』
  • バウ、ドラマシティ、全国ツアー評(薮下&鶴岡対談)

●新人公演評
●OG公演評
●OGロングインタビュー

OGロングインタビューは朝夏まなと、まぁ様です❤

~目の前のことを一生懸命やっていく。そうしてさえいれば、必ず誰かがみていてくれる。

退団一周年を迎え、PhotoBookの発売があり、ただいまオン・ユア・フィート!のお稽古中の朝夏まなとさんのインタビュー。来年の出演舞台も目白押しで、楽しみです!

特集の各組診断では星組担当です。

  • ”本号が刊行される頃には、星組は台湾公演を終えて、お正月公演『霧深きエルベのほとり』『ESTRELLAS(エストレージャス)~星たち~』の稽古中であろう。台湾公演の評判が気になるところだが、10月1日時点での紅ゆずる・綺咲愛里率いる星組について私見をまとめておきたい。”

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歴史には触れず、星組の10月1日時点の体制で書いています。紅ゆずるさん、綺咲愛里さん、礼真琴さんのほか、退団が発表された七海ひろきさんについての項も設けました。七海3番手ポジションで書いた原稿が通ったので、羽とかそういうのは全く関係ありませんが、星組3番手と思ってご卒業していただけるといいなぁ。七海ひろきさん御本人には毎号ご恵贈しています。紅さんやまぁ様にもご恵贈したことありますね。

小特集の若手作家特集では、小柳奈穂子作品担当

  • ”2011年に『めぐり会いは再び-My only shinin’ star-』(星組)で、大劇場デビューを果たした小柳奈穂子。『かもめ』(2014年、星組)、『オイディプス王』(2015年、専科)などの古典も手堅くまとめているが、『ルパン三世-王妃の首飾りを追え! -』(2015年、雪組)、『はいからさんが通る』(2017年、花組)、『天は赤い河のほとり』(2018年、宙組)、『Thunderbolt Fantasy東離劍遊紀』(2018年、星組)などの漫画やアニメなどの作品を舞台化する、いわゆる ”2.5次元” 作品を多く手掛け、宝塚歌劇の代表作家に成長しつつある。今回は直近の2作、『天は赤い河のほとり』と『Thunderbolt Fantasy東離劍遊紀』を取り上げ、小柳作品の特色を考察してみたい。”

中心は『天は赤い河のほとり』です。『Thunderbolt Fantasy東離劍遊紀』はブログで書こうと思いつつ追いついてないです。がんばろ。

公演評は『ANOTHER WORLD』『Killer Rouge』

  • “『ANOTHER WORLD』は、ベテランの谷正純が、「上方落語の大ネタ『地獄八景亡者の戯れ』を、コテコテの関西出身トップが出たらやってみたい」(「100周年タカラヅカ夢舞台」2014.02.08 )と長年温めてきたネタを大阪出身の紅ゆずるに当て書きして書き下ろした作品である。落語に加え、和物ショーに歌舞伎、人形浄瑠璃、お笑い、冥土カフェに冥土歌劇団、日本昔話まで入った何でもありの世界、ツッコミどころもネタに変えてしまう強靭な脚本と演出だった。”
  • ”ショーは、齋藤吉正が台湾公演に先駆けて大劇場公演向けに作・演出した『Killer Rouge』。齋藤の世界観が反映されているスピーディーでエネルギッシュなショーを筆者はサイト―ショーと呼んでいるのだが、本作は典型的なサイト―ショーだった。”

ベテラン作家の面目躍如といった快作と典型的なサイト―ショー。2本とも人情の機微を大事にする大好きな作品でした。