[Zuka] 星組台湾公演大千秋楽@高雄市

11月5日(月)高雄市文化中心 至徳堂において第三回台湾公演が大千秋楽を迎えました。星組台湾公演組の皆様、関係者各位、千秋楽おめでとうございます。スカステで本日、千秋楽映像が流れましたね!星組+公演関係者は7日(水)に無事に帰国して、早くも各地で目撃情報が(笑)。お疲れ様でした。

私は阪急交通社の台湾公演ツアーに参加して、4日(日)と5日(月)を観劇してきました。行く前に台湾に関する本を数冊読んだだけで言葉を全く勉強せずに行って、ちょっと恥ずかしかったですが、現地ガイドさんは日本語が堪能で親切で、地元の人達も片言とかメモに対応してくれたのでありがたかったです。

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Kaohsiung Wenhua Center
高雄市文化中心

劇場前エントランスに設置されていた台湾の宝塚ファン有志の皆さんからの差し入れ。台北では赤いバルーンだったようですが、高雄では星組カラーの青をベースにしたバルーンアート。台湾の宝塚ファンの皆様の愛を感じます。

台湾ファン有志の皆さんからの差し入れ(バルーンアート)

一緒に記念写真を取る人多数の紅子ちゃん。「べにこ」「べにこ」呼ばれてました。

大人気の紅子ちゃん。

1幕の開演前

劇場ロビーには小川友次歌劇団理事長がいらしていて、写真撮影大会になっていましたが、齋藤吉正先生と小柳奈穂子先生の姿は見当たらず。齋藤先生は大劇場でも東京宝塚劇場でも梅芸でも見かけたから、記念すべき千秋楽にはいるだろう??と思いながら着席しました。私の座ったのは1階6列目でしたが、通路を挟んだ7列目に藤井大介先生の姿がありました。

客席にはご高齢の方が男女問わず、何名もいらしていて驚きました。宝塚歌劇団の高雄公演は今回が初めてですが、日本統治時代をご存知の方が日本人の劇団に興味を持って来てくださったのでしょうか。白髪、杖、そのくらいの年齢だと思う。

千秋楽は19時30分開演の予定が、5分ほど遅れて始まりました。公演の感想はまた別記。

1階前方。左右に字幕の電光掲示板が設置されている。

2階席最後方は、階段で5階分を上がる。

お芝居は日本語で上演しているので、現地の方が物語を理解するためには字幕だけでは限界があったと思いますが、ショーは随所に中国語・台湾語を取り入れていたので、ノリでいけたかな。布袋人形を見ると台湾の方の美しさへの感性はとても鋭い気がします。

ちなみに梅芸、日本青年館、台北の國家兩廳院 國家戯劇院で設置されていた『Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀』の登場人物たちの布袋人形展示は高雄の至徳堂ではありませんでした。

2幕の開演時刻未定の巻

1幕は無事に大団円を迎え、30分の休憩を挟んで21時40分頃から2幕のはずが、舞台機構の点検整備のため開演が遅れる旨のアナウンスが有りました。アナウンスは中国語の後に日本語で2回。「ご着席のままお待ち下さい」というのでおとなしく座って待っていると、また中国語の後に日本語で2回アナウンス。日本語ではお詫びとともに「開演時間が決まり次第、お知らせします。ロビーやトイレにお立ちいただいても構いません(大意)」というものでしたが、中国語では笑いがどっと起きているので何かと思ったら、これに「必ず開演しますから!」という何か必死感が漂う一言がついていたらしい。なるほど日本語アナウンスは型通りでしたね。

スタッフさんが観客席に出てきて電源ケーブルを延長コードで繋ぎ、客席後方まで運んでいたので送電かなにか電気系統トラブルでしょうか??

ロビーに出てみると、小柳奈穂子先生が出てきていて大撮影大会になっていました。小柳先生と目があったなと思い、一緒にいた知人も写真を取りたいというので小柳先生と写真を撮っていただきました。齋藤先生はこの時も見かけず、舞台裏で舞台機構点検の様子を見ていたんでしょうか。小柳先生は観客の不安をなだめるために登場した気がしましたね。小柳先生を囲んで日本人観光客が大盛り上がりだった。

大団円

22時25分開演が告げられ客席に急ぐと、開幕。登場した紅さんが「大変おまたせしました!(讓大家久等了)」と中国語で謝意を述べて始まりました。

開幕すると同じに盛大な拍手と歓声が客席から起こり、台湾の方々の温かさを感じました。ヒューヒュー盛り上げる盛り上げる。こっちがホッとしました。

女怪盗Mask of Rougeちゃん(七海ひろき)は黒髪ストレート。台湾公演からシャラシャラの銀色のイヤリングがついています。対するKiller Rouge(紅ゆずる)は奥様(紫月音寧)が台湾人で言葉がわからないのを戸惑っていて、女怪盗による泥棒行為そっちのけになっていた(笑)。「言葉がわからなーい」が決め台詞でした。

客席案内係の紅子(紅ゆずる)愛子(綺咲愛里)礼子(礼真琴)タイムでも千秋楽仕様のアドリブが入りましたが、何度見ても意表を突かれるのは、紅子礼子のエビ反りダブルエクセレント!!ですね。そして愛子ちゃんの可愛さプライスレス。かっわいいいー!!!!!!

燕尾服を着た紅さんが台湾民謡「望春風」をソロで歌う場面では、台湾の宝塚ファンの皆様が配布してくださったブルーライトを指につけて手を振りました。台北千秋楽はレッドライトで紅さん涙でブレブレでしたが、今回はちょっと覚悟があったとみえて涙はこらえて歌っていました。

台湾の宝塚ファンの皆様によるサプライズ企画

終演後の挨拶では万里柚美組長と紅さんから、2幕の開演が遅れたことへのお詫びがありました。カーテンコールは4回。『すみれの花咲く頃』を歌って、ほんとに幕が下りたのは24時だったので、電車の方たちは終電に間に合うように走っていかれました。

タイトな日程と慣れない劇場で組子もスタッフの皆様も関係者の皆さまもご苦労があったと思いますが、それを超えるものを手にしたのではないかと思いました。

第1回台湾公演後の記事『宝塚歌劇団 台湾公演を終えて』(交流 2013.6 No.867)(PDF)を読むと、当時の宝塚歌劇団 制作部 企画室室長 村川 研策さんが、「台湾と日本の両政府からの要請により公演の検討を開始した」ものの、台北では宝塚歌劇を物理的に上演可能な劇場は「台北国家戯劇院」のみで、その人気の高い劇場を2週間確保することの困難さなど、当時の苦労とやりがいや成果が語られています。

今回の高雄公演では、北京語だけではなく台湾語まで取り入れていて、台湾語は発音がとても難しいとフォロワーさんに伺い、感心した次第。

高雄はいいところで、阪急交通社のツアーはガイドさんも添乗員さんも親切で、公演は楽しかったし、得るものが多かった。勉強もしました。Very 多謝!!

宝塚の台湾公演が末永く続きますように。