[Zuka] 2017年星組『THE SCARLET PIMPERNEL』配役

追いつかない。

先週から星組情報と月組情報が立て続けに出て、追いつかない。

そして宙組『エリザベート』東京公演初日おめでとうございます。追いついてない。

気になっているのが、2017年3月10日(金)から宝塚大劇場で開幕する紅さんとあーちゃん(綺咲 愛里)のお披露目公演『THE SCARLET PIMPERNEL(スカーレット ピンパーネル)』の主な配役。

パーシーとマルグリットまでは当然ですが、その後のキャストに専科が入る入らないという情報があり、どうなるかなと思っていたら、マルグリットの弟のアルマンがいない・・・。ということは意図的にロベスピエールにカイちゃん(七海ひろき)を当てたんだろうな、小池先生。

パーシー・ブレイクニー 紅 ゆずる
マルグリット・サン・ジュスト 綺咲 愛里
ショーヴラン 礼 真琴
ロベスピエール 七海 ひろき

9月3日(土)に宝塚ホテルで開催された七海茶でカイちゃんは、「竹中半兵衛は36歳で亡くなって、ロベスピエールも36歳で亡くなったんです。あたしは今、さんじゅう、あっ《すみれコードで言わず》なので」とよくわからないコメントをして(注:きっとかくじつに、36歳ではありません)、がんばる宣言をしていました。

ロベスピエールは、どの作品でも解釈に手間がかかるキャラクターですが、私はこういう複雑な背景を持ったキャラクターが大好きなので、カイちゃんがロベスピエールというのは、かなりのトキメキを持って待機しようと思っています(その前にバウ主演ががっ)。

ロベスピエールは、フランス革命後に恐怖政治を主導した人で、『THE SCARLET PIMPERNEL』や『愛と革命の詩』では黒い役(悪役)ですが、元々は苦労して弁護士になり啓蒙思想に傾倒し、貧しい人達の弁護についた現代で言う「人権派弁護士」だったわけです。「人権」という概念自体が、フランス革命後のフランス人権宣言(1789年)で形を見たので、激動の時代を主役として生きた人です。

市民が反乱を起こして王族・貴族を脅かすなどという歴史上類をみない革命が成功しちゃって、世界中の国を敵に回し、国内を平定するためには、恐怖と暴力で支配するしかなかったのかもしれないと思ったりもします。そこには狂気も混じるだろうし、力不足もあったから、1年で自身も粛正されてしまったわけですが、役としてやる場合には奥が深いと思うのです。桜華で川路さんを演じている経験が生きるんじゃないかな。頑張って欲しいです(その前にバウ主演ががっ)。