[Zuka] 2016年月組『Voice』

4月14日と16日に熊本県を中心に震度7の地震が、起きました。被災者の皆様、地元の皆様、お見舞い申し上げます。僅かながら募金はしましたが、地震から10日経って中・長期の支援に移行していく時期なのだと思い、今後も出来ることを考えていきたいと思います。

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さて、4月17日(日)月組全国ツアーが福岡市民会館(福岡県)にて千秋楽、龍真咲コンサート『Voice』が4月20日(水)に梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて千秋楽でした。おめでとうございました!

舞雛かのんちゃん、ご卒業おめでとうございます。

真咲さんのコンサート『Voice』は、超絶、楽しかった。

第1幕は、龍真咲の月組ここにあり!というような、真咲さんが主演した演目「PUCK」、「ロミオとジュリエット」、「Fantastic Energy!」、「明日への指針」、「舞音」、「1789」からのナンバーを歌い継ぐ。龍真咲の声は七色の声。声色を自由に操りながら、PUCK、ロミオ、ティボルト、ロナンと様々な顔を見せていく。

1幕の設定は、近未来の廃墟と化した劇場に迷い込んだ考古学者ルリ(美弥るりか)とミツキ(海乃美月)が、眠る幾体もの万能人型ロボットVOICEに出会う。VOICE達は、歌と踊りのスペシャリスト達だったが、歌うことや踊ることは自由すぎるという理由で禁じられ、閉じ込められていた。ルリとミツキを見たVOICE達は、「人間は敵」だと言うが、リーダーのMASAO(龍真咲)は、ルリとミツキのあまりの音痴ぶりに驚くが、歌えたら帰してあげるという。VOICE達による特訓が始まった。

「1789」の場面は、龍真咲&月組の「サイラモナムール」を聴けたのが嬉しかった。最後にフランス人権宣言でオランプ役だった海乃美月が、「自由とは他人を害しない全ての事である」と力強く宣言して締めくくる。照明で真っ赤に染まった舞台に、白のお衣装を着た真咲さんと黒のお衣装を着た組子達がすくっと立っているという、強さを感じさせる場面だった。

ロボットであるVOICE達が、人間であるルリとミツキに、「歌う(踊る)ためには感情を理解することが必要だ」(うろ覚え)と話し、歌うこと、踊ることの自由さを、素晴らしさを、伝授していく。プログラミングされた行動を取るロボットだからこそ、真理を知り、忘れない。逆説的でありながらも示唆的な、1幕の演出でありました。

続く…のか?