[Zuka] 花組ボルテージあがりまくり

スペシャルトーク『11+(イレヴン・プラス)PART-Ⅱ』(21日)目当てで、花組版オーシャンズ11観劇2回目。開演から2週間近くたち、花組全体のボルテージあがりまくり。舞台が熟成してきていて、もの凄いエネルギーを発している。

初日観劇の感想】で、かなり書ききったつもりだったのだが、初日を上回る勢いのある舞台を見せつけられた。星組版【→感想】で培われた『オーシャンズ11』という作品そのものの魅力に、今回の花キャスト達の個性を上手に乗せることに成功したのが勝因だと思う。

  • ライナス・コールドウェルの芹香 斗亜。初日の観劇の時は、まだ上級生達を率いてセンターで踊るのに戸惑っている感じがしたが、2週間立って堂々たるものになっていた。バウ主演も期待が高まる。
  • 鳳 真由のリビングストン・デルが、相変わらず奇天烈で、忘れられない。紫峰七海のルーベン・ティシュコフに一言一句指示されながら、必死で美術館員役で電話対応をやり遂げるあたり、大役を務めた経験がないと出せない味だと思う。(鳳らしい・・という意見もあるそうですw。from『オーシャンズ11』稽古場トーク~2013年1月)
  • イエン@華形ひかるの登場時に拍手が起きた。2月22日(金)13時公演より、完全復帰とのこと。良かった!

あとは、ダニー・オーシャン@蘭寿とむのことを書きまくろう。

蘭寿とむは、舞台で演じて動いている方が、絶対に良いと思う男役の1人である。決め決めのポートはもちろん素敵なのだが、深みがあって良く通る声や微かな表情の変化、さりげない気障な仕草など、写真では捉えきれないところが、超絶に格好良い!と思っている。

ダニー・オーシャン@蘭寿とむは天才詐欺師と言われていたが、へまをして捕まり、刑務所に服役して4年。年下の妻テス(蘭乃はな)とは服役中に一度も会っていないし、離婚届も届いているので、怒っていると判っている。テスが歌手として売り出そうとした時に、真っ当に支援できずに詐欺で稼ぐしか無かったのだ。テスが他の男を選んでも仕方がないが、評判の悪いベネディクトとの婚約の噂に、いてもたってもいられない。最も心配なのは、テスが不幸になること。

そんな懐が深く、物事の変化に柔軟に対処できる経験値の高い蘭寿ダニーだからこそ、テス@蘭乃はなも伸び伸びとケンカできるし、ラスティー@北翔海莉をはじめとするオーシャンズ11のメンバーも生き生きと動き回れる。そして蘭寿ダニー・オーシャンズ11が盛り上がると、望海風斗のベネディクト・チームもますます凄みを増す。

舞台にとても良い循環が成立している充実感があり、とても心地よくとても楽しい。

そして、客席降りで、目の前をみっちゃんが走り抜け、蘭とむがすーっと通っていきました。
蘭蘭コンビのデュエットダンスもこれまた素敵でねえ。

花組オーシャンズ11の話題はまだ書きたいことがあるので、また後日。