[Zuka] 宙組『オーシャンズ11』(3)東京公演千秋楽

宙組『オーシャンズ11』東京公演千秋楽おめでとうございます。

主要キャストが多いオーシャンズ11は、真風さん始め今の宙組にぴったりでした。

「主要キャストが多い」は、宝塚歌劇の演目では重要ポイントです。登場人物の数という項目の優先順位は演目によって変わると判っていても、多くの組子が板の上に立っているのはいいものです。

愛ちゃん(愛月ひかる)の組替え時点で見えていたような気がしていますが、今公演で研17のせいこちゃん(純矢ちとせ)、研15のあっきー(澄輝さやと)、研13のもあちゃん(愛白もあ)、同じく研13のりくちゃん(蒼羽りく)という上級生達が卒業して、長く馴染んでいた宙組が次世代に移行していく。寂しさもありますが、次々と新しいスターが育っていくのが宝塚というところ。ベテラン上級生達が後輩に見せる最後の舞台を今日は中継で見守りたいと思います。

そしてまだ98期以下の若い宙組生達も卒業し、人生の第二章を開いていく。ぶっちゃけ若いほうが切り替えもしやすいし、何をするにもどう生きていくにも体が動きます。経験やお金は蓄積が乏しいかもしれないけれど、OG達の切り開いた道を信じて前向きに歩んでいってくださいませ。

純矢ちとせ様
純矢ちとせ様
愛白 もあ様
蒼羽りく
風輝駿様
はる香心様
雪乃かさり様

ご卒業おめでとうございます。
佳き日になりますよう。

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[Zuka] 宙組『オーシャンズ11』(1)

宙組オーシャンズ11

WOWOWの宝塚プルミエールで、宙組「オーシャンズ11」特集の前後編が放送されます。録画予約しようね!https://www.wowow.co.jp/detail/114944/002

宙組「オーシャンズ11」特集 前編 5/24(金)午後5:30
ナレーター:★彡柚希礼音★彡(元星組トップスター)

宙組「オーシャンズ11」特集 後編 5/25(土)よる9:00 

[Zuka] 宙組『WEST SIDE STORY』~彼らの居る場所

『天河』の続きを書いていないのですが、宙組『WEST SIDE STORY』@梅芸の感想です。

様々な形で上演されている『WEST SIDE STORY』を宝塚歌劇で上演する意味…、それはやはり、美しいからだと思います。

初日から10日ぶりに2階から観劇して、こんなにも厳しい世界を描いているのに、こんなにも美しく仕上げられるのは宝塚歌劇ならでは、と思いました。底辺の社会の厳しさを、生々しくリアルに描くことと、フェアリー達が演じる夢の世界とは相反するように思えるけれど、フェアリー達が懸命に演じるからこそ、作り手達が『WEST SIDE STORY』を通して伝えたい想いが純化されていたように思います。

ただ、WSS初演の際は激しいダンスに怪我人が何人も出たという逸話があるそうですが、シャークスのフェンス越え(体操選手の演技のように美しく決まっていたけれど)など、女性と男性では筋肉量が違うので、彼女たちにここまで演じさせることが必要なのかとも思ったのも事実です。

けれども千秋楽は、オリジナルを踏襲した激しいダンス(男役向けに改変話されているそうですが)による抗争の表現や闘争心をかき立てられ、冷静になれと一致団結するジェッツの群舞”Cool”など、表現芸術の高みを目指す、宙組子の奮闘ぶりにやや泣きそうになって観ていました。怪我や故障がなければいいのですが。

宝塚歌劇では4度目の再演で、宙組では1月の国際フォーラム以来の2度目の公演ですが、国際フォーラム版は観ていないので、梅芸版を観れたのは幸せでした。

大千秋楽(8/9)おめでとうございます。

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[Zuka] 宙組『天は赤い河のほとり』(1)

ポーの一族の続きを書いていないのですが、大劇場千秋楽も近いので、宙組『天は赤い河のほとり』を先に書いておきます。

原作の篠原千絵氏の『天は赤い河のほとり』(小学館)は、『少女コミック』に1995年から2002年まで連載された、単行本全28巻の長編漫画。七海ひろき氏の愛読書なのは知っていたのですが、読んだのは宙組上演が決まってからです。ちなみに現在の宙組で熱烈な愛読者という地位を築いているのは、お稽古時に指南役となっていたらしい愛月ひかる氏と凛城きら氏なのかな。

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