[ZUKA] 2014年星組『眠らない男・ナポレオン』(3)

全体感想として、1幕がかなりてんこ盛りで、めまぐるしいです。1幕の上演時間は1時間20分で、ナポレオンの士官学校から皇帝即位まで一気にいくので、あと10分くらい全体の上演時間を延長できれば余裕ができたかもしれない。2幕は1時間10分で、戴冠式から凋落までを描いています。完全新作オリジナル作品なので、上演してみて判ったという所も出てきていると思います。この調子でいくと、中日にはすごい進化を遂げていそうです。必ずリカバリーしてくるでしょう。走り書きですが、とりあえず気になるところだけ上げておきました。

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[ZUKA] 2014年星組『眠らない男・ナポレオン』(2)

『眠らない男・ナポレオン』【→特設サイト】 ものすごく音楽が効いていました。ミュージカル『ロミオとジュリエット』を手がけたジェラール・プレスギュルヴィック氏が作曲された50なんなん曲に、小池氏が台詞をはめ込んでいったそうですが、台詞の大半が歌で表現されているという、非常に高度なミュージカルでした。「宝塚から世界へ発信するオリジナル作品」という意気込みは伊達じゃないですね。ソロは主要キャストに割り振られ、ほかは歌い継ぎかコーラスが多く、負担がかかりすぎないように工夫されています。しかし、むつかしそう…星組&専科さん達がすごい。

ナポレオンへの賛歌「嵐のように生きた男」は、耳に残りやすく、鼻歌になりそうです。

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[Zuka] 2013年印象に残った作品

2013年のヅカライフは月組公演(ベルばら)で始まり、月組公演(月雲の皇子)で終わりました。

ベストスリーとか考えたのですが難しいぃいいいいいいいいいいいいので、Facebook宝塚歌劇公式でやっていた※、2013年に 「印象に残っている宝塚歌劇の作品」アンケートを考えてみました。※もう終わっています。

スカステなどで過去作品も見ているのですが、同じ演出家の作品を続けてみると、その人なりの型というか、得意な演出方法や好きな見せ方が判ってきますね。宝塚歌劇の良いところはたくさんありますが、ひとつに座付き作家(脚本・演出)制度があるところだと思います。大事にして欲しいです。

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[Zuka] 100周年の各組体制表

12月12日、12月24日に組替えと花組次期体制が発表されたので、昨年も作った各組体制表を作ってみました。若手は[ZUKA] RISING STARS(男役編)[ZUKA] RISING STARS(娘役編)をご参照ください。100周年の勢いを2015年以降、どのように発展させるか、ですね。

昨年の私的注目組は花組でした。基本は宙担ですが、今年は星組に注目したいと思います。星組公演は遠征が多いし、チケットの確保が難しいので、追っかけるのが大変なのですが、できるだけ(^^;)

1月4日 加筆・修正しました。

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[Zuka] 2014年星組『眠らない男・ナポレオン-愛と栄光の涯に-』(1)

柚希 礼音夢咲 ねねの星組トップコンビは、どこを目指しているだろう。

宝塚歌劇100周年の幕開けを飾る星組『眠らない男・ナポレオン―愛と栄光の涯(はて)に―』を見ながら、空恐ろしくなった。いまの星組は、「星組力」としか言いようのない強固な団結力と底知れぬエネルギーを蓄えている。それに加えて専科が4人も加わっているのである。圧倒的なパワーが怒濤のように押し寄せてくる公演だった。これは観る側(受け手)にも相当なエネルギーを要求される。

脚本・演出は、演じる側に高度で強靱な創造力を要求するハイレベルなもので、演出家の小池 修一郎氏は、宝塚歌劇団の生徒・専科やスタッフ達を全面的に信頼し、リスペクトしているのが伝わってきた。

と思ってパンフレットを見たら、「眠らない男たち・眠れない女たち」というタイトルで、スタッフと生徒達への感謝とお詫びの言葉が掲載されていた(^^)。小池氏はやはり外部公演も多く手がけているので強いなぁ。外を知っているからこそ、その違いも明確にご存じなので、宝塚歌劇にピッタリの作品をきっちり仕上げてきてくれる。

松の内にまた観に行くので、その後にまた書きます。

フィナーレのデュエットダンスで、ねねちゃんが身につけているドレスは、クレオパトラかと思ったが、あの文様は蜘蛛かな?(蜘蛛でした)。スタイル抜群のねねちゃんだから着こなせている気がする。柚希 礼音夢咲 ねねのデュエットダンスは、この二人にしか出せない濃厚で濃密な味でした。クセになる感じ。

[Zuka] 2013年月組公演『月雲の皇子』

5月にバウホールで上演され、好評のため東京特別公演として再演された『月雲の皇子』は「古事記」の中にある「衣通姫(そとおりひめ)伝説」を題材にしたものである。月組若手達の熱演で、12月公演はさらに磨きが語っていた。→【5月公演の感想

幕が上がってすぐに、この作品の脚本・演出は長い年月をかけて練り上げられたものだということが判った。構成にも、キャスト達の口から流れ出る言葉にも無駄がない。何度も何度も推敲し、研ぎ澄まされたのであろう美しい台詞の数々。上田久美子氏が愛情を込めて紡ぎ上げた歴史ロマンである。

月雲の皇子@天王洲アイル劇場
月雲の皇子@天王洲アイル劇場

☆ネタバレ警報☆

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[diary] 2014年元旦

2014年(平成26年)あけましておめでとうございます。

本blog(SideA/B)にお越しくださり、ありがとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。<(_ _)>

 

そして、宝塚歌劇100周年、おめでとうございます!いつも幸せな舞台をありがとう!

素晴らしい年になりますように。

folower