[Zuka] 2013年宙組『the WILD Meets the WILD』-W.M.W.-(1)

 さて、ちー(蓮水ゆうや)・かい(七海ひろき)の初主演作 『the WILD Meets the WILD』-W.M.W.-の感想です…。

幕が開けた直後の感想は一言、「ジャンプ!週刊少年ジャンプだ!」というものだった。

かつての少年マンガ誌には、「ストーリーはむちゃくちゃで、変なギャグをかましたり、訳の分からないキャラクターが出てきたり、突っ込みどころ満載なのに、なぜか面白い」というのが、掲載されていた(今はあまり読んでいないので不明)が、W.M.W.はそんな感じ。脚本・演出の生田大和が作った「割りと、本気(マジ)で、西部劇(ウェスタン)」というキャッチコピーに反して(?)、胡散臭さも山盛りだ。

なんというか、「割と本気で、今を楽しめ!深く考えるな!」である。

どこからともなく、「割と本気で、やりたいことを全部やってみた!」、

主演が二人もいるし、「割と本気で、バウでなら無茶してもいっか」という声が聞こえた気がした。

こんな舞台は、初めてだ。いや、いいけど。←割と本気で、生田神社に行け!(^_^;)

宙組バウ公演『the WILD Meets the WILD』 -W.M.W.-

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物語は、19世紀末のアメリカ合衆国アリゾナ州の砂漠で取り囲まれた街トゥーム・ストーンで始まる。鉱山町として繁栄を誇ったトゥーム・ストーンの街だったが、鉱山は掘り尽くされ、大火による被害もあり、ゴーストタウンと化しつつあった。

そんなトゥーム・ストーンの街で、ベンジャミン・ノースブルック(七海ひろき)は、家族を守るために強盗やイカサマ賭博に手を出し、ならず者の賞金首として追われながら生きていた。ベンジャミンには、街から出て行った従兄弟ジェレミー・ノースブルック(蓮水ゆうや)がいた。兄弟同然に育った二人だったが、頭の良いジェレミーはグレゴリー・コーエン神父(夏美よう)の推薦で、高等教育を受けるために街を出て行った。ベンジャミンは、ジェレミーを止める術を持たず、二人が別れてから10年がたっていた。

ジェレミー(蓮水ゆうや)は、故郷を出てから医者を志したこともあったが、紆余曲折を経て、覆面カウボーイkiller bee(キラー・ビー)と呼ばれるようになり、謎の手紙による指示で、トゥーム・ストーンの街に戻ることにする。街に到着早々、劇場を襲ったという騒ぎを聞きつけ、逃げ出した保安官の代わりに救援に駆けつけたジェレミーは、賞金稼ぎのエマ(花乃 まりあ)と争うベンジャミンと再会する。

ジェレミーは、ギルバート・コーエン市長(蒼羽りく)から、ならず者の賞金首ベンジャミンとその仲間であるレナード(星吹 彩翔)、フィリップ(春瀬 央季)、アンドリュー(桜木 みなと)を、手懐けるように頼まれる。 保安官助手エルトン(七生眞希)と、ダミアン・ウェッジウッド(風羽 玲亜)を助っ人に、正式に保安官に就任したジェレミーは、兄弟同然の幼なじみ、ベンジャミンと闘わなければならない状況に追い込まれつつあった。新聞記者のネッド・バントライン(澄輝 さやと)は、ジェレミーに興味を持ち、つきまとい始める。

一方、レナード(星吹 彩翔)は、ベンジャミンの妹のアンジェラ(遥羽 らら)の病気を心配して、コーエン市長に交渉に行く。

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ストーリーを書くと、しみじみした感じになるが、舞台は全くしみじみしていない。オープニングは、覆面カウボーイkiller beeが登場し、歌い出し、男役群舞が始まるのだが、割と本気で、宙組若手達の「今回もやったるでー!!」という意気込みを感じた。おめーら、荒々しいぞ!

シリアス西部劇かと思ったら、漫画チックなギャグ満載なので面食らう。漫画を実写でやると、漫画では笑えるところが、実写では妙にしらけたりするのだけど、宙組メンバーはうまくこなしており、ちゃんと受けを取っている。こんなことは、たぶんバウでしか出来ないので、割と本気で、やっちゃえやっちゃえ!

バウや新人公演はこういう荒いんだけどパワーあふれるノリが良いのだ。(新人公演は次回の宙組が初めて当たったので楽しみにしている)。バウや梅田芸術劇場などで組が分かれて公演すると、若手にも役がついたりするので、やる方は大変だろうけど、観る側としては若手の歌や演技が出てくるのが嬉しい。この公演も宙組の若手が、思い切りよく体当たりで演じているので、割と本気で、「楽しけりゃいっか」と思ったよ。

スカイステージで初日映像を見たが、ちーちゃん(蓮水ゆうや)が気を張り詰めている印象を受けた。専科の夏美ようさんや美風 舞良さんをのぞくと、本公演の中の最上級生なのかな。普段から気配りの人だけに、責任を感じているものと思うが、千秋楽まで乗り切って欲しいです(これを書いている時点で、千秋楽まであと3日)。千秋楽は観に行きます!

各キャストの感想は(2)に続く。

■主演・・・蓮水 ゆうや、七海 ひろき
バウ・ウェスタン・ピカレスク 『the WILD Meets the WILD』-W.M.W.-
作・演出/生田 大和
宝塚バウホール公演 公演期間:7月25日(木)~8月5日(月)