※ネタばれスレスレです。月曜日は、友の会の先行抽選で当たったSS席だった。SS席は初めてだったのだが、眼福というか目の毒というか、複雑な心境になる席だということが判った。キャストの表情が見えすぎる(苦笑)。
メルセデス@実咲凜音との結婚式での、エドモン・ダンテス@凰稀かなめは、本当に幸せそうな青年だった。それが信頼していた友人に裏切られ、シャトー・デフ監獄で苛烈な歳月を過ごした後に、復讐鬼モンテ・クリスト伯として登場する。忠実な家令のベルツッチオ@緒月遠麻とのやりとりで、エドモン・ダンテスの苦しみがヒリヒリと伝わってくる。
エドモン 私は船乗りのエドモン・ダンテスで充分に幸せだったのだ。だがやつらが私をモンテ・クリスト伯という復讐の怪物に変えたのだ。
ベルツッチオ でも1日幸せになりたかったら復讐を、一生幸せになりたかったら寛容を、って言うじゃありませんか。
凰稀エドモン・ダンテスの表情がゆがむ。苦しい苦しい苦しい。凰稀エドモンには、緒月ベルツッチオの言葉が聞こえてはいる。だが心に響かない。そんな凰稀エドモンの心の扉を開いたのは実咲メルセデスの言葉だった。
エドモン 聞いて驚くな、俺を密告したのは(メルセデスの夫の)フェルナンだ。
メルセデス そう・・・だったの・・・。
エドモン 私を被害妄想の強い、変人だと思っているのか?
メルセデス 苦しかったでしょうね、辛かったでしょうね。
実咲メルセデスは20年間の空白を経てなお、凰稀エドモンを信じている。揺るぎない愛情と信頼。凰稀かなめと実咲凜音の演技が響きあう。大劇場2作目の初々しいトップコンビであるが、稀有な芝居魂を持つコンビの誕生を感じさせた第13場の場面であった。
レビュー『Amour de 99!!-99年の愛-』では、目の前の、七海ひろき(かいちゃん)の笑顔の輝きに太刀打ち出来なくなって、視線を そらしてしまった(相手は女性ですけどね)。本気で真正面だった。ミーハーファンは小心です。今回は、蓮水ゆうや(ちーちゃん)とかいちゃんが、対になって踊る場面が多かったのだが、ちーちゃんはニヤリ と笑っていた。クールビューティーである。
そして中詰め。パイナップルの女王様(凰稀かなめ)が、これ見よがしにおみ足でドレスの裾をさばきながら、しゃなりしゃなりと銀橋を渡っていく。これ全国ツアーでやるんですか。失神する人が続出するかもしれませんよ、女王様。
(近況)夏に向けて髪の毛を切りました。「宝塚の男役くらいに!」ということで、ザクザク切ってもらいました(笑)。ご近所では、八重桜が満開で、ウグイスが鳴いています。春爛漫ですね。花粉症はスギ花粉だけなので、飛散が減って助かっています。今週は、気分良く週末を迎えられそうです。