大晦日。近畿地方はこの冬一番の寒波到来で、冬型の気圧配置が続き、気象庁から北部を中心に大雪への警戒が呼びかけられています。寒くて、不織布マスクのノーズフィッターを折り曲げて調整をしても吐息が漏れてメガネが曇ります。
2020年はみんな最前線の世界
2020年は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的大流行)が起こり、医科学薬学の進歩した21世期でもやはり起き得るかパンデミック!という驚きがありました。
専門家は21世紀に入ってからも警告を出していて、知らぬは素人ばかりなり。素人なんだから知らなくて当たり前の世界が一変した新興感染症のパンデミック。誰しも罹る可能性があり、誰しも警戒を怠れない、みんな最前線の世界。現在進行中です。
私も何年かぶりに感染対策を勉強し直しました。思い返せば、20年数年に東京HIV訴訟を支える会の事務局を手伝っていた頃に感染症の歴史を勉強し、病院や高齢者施設勤務の時は院内感染予防を勉強し、大学院では公衆衛生の基礎を学び、教員の仕事では食品衛生を教え、基礎知識はなんとか身についた気がします。今は諸事情によりセミリタイア中のフリーランスです。
そんな世界での本日の国内の新規感染者は初の4000人台に乗り、4515人。東京も初の四桁、1337人。首都圏(東京都、千葉県、神奈川県、埼玉県)、愛知県、大阪府などの大都市圏と北海道と沖縄県の医療体制が懸念されます。
年末年始はStayHome!!
新年会やパーティはオンラインで!!
リアルで宴会や飲み会するな!!!!
感染者を増やさない、感染拡大を防止するのが何より大事です。
日本の医療は国民皆保険制度で、アクセスがよく、セーフティネットのひとつとして機能し、医療従事者は患者のQOLの向上や救命のために献身的に取り組んできました。医療従事者と一言でまとめていますが、医師、看護師、保健師、薬剤師、臨床検査技師、放射線技師、臨床工学技士、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、管理栄養士など国家資格が必要な専門技能職の集まりなので、医療体制の強化は、かんたんにできないんです。医療事務だって専門職です。感染症の専門医は少なく、看護師はパンデミック前から長年、離職率が高く人手不足と言われてるのに。。。
政治の動きを見ていると、感染症の知識や公衆衛生の概念を理解していないと、対応が難しいのは理解できます。
それなら尾身先生を分科会長とする新型コロナウイルス感染症対策分科会の提言を積極的に推進して頂きたいです。2020年の顔は間違いなく尾身茂先生や分科会・専門家会議の先生方やクラスター対策班の方々、未知の感染症と戦う臨床現場の方々でした。
12月28日時点での尾身先生インタビュー
現時点での状況と対策がまとまっています(必読)。
事業者に国が十分な協力金を手当てできる法律を制定する計画があるのなら、なるべく早く実行してもらいたい。それにより、しっかりと経済的支援をする強い意志が国にあるというメッセージが国民に伝わると、多くの事業者の協力が得られるのではないかと思います。これは政治の役割だと思います。
「感染させる人の約半数は無症状。若い人はリアリティを知ってほしい」 尾身会長の緊急メッセージ 12/31(木) 17:24配信(Yahoo!ニュース 特集)
菅首相はしきりと自治体と相談してと言われるのですが、金を刷れるのは国だけです。こればかりは国が本気で考えないとどうにもならないでしょう。
2021年、少しずつでも良くなるようにしましょう!
メモ)
- 「会食は絶対『なし』です」都が懸念する新型コロナ「2つの未知」 2020/12/31(木) 16:00配信(THE PAGE)
- 冬に増す「コロナ空気感染」の脅威 ウイルス研究者が説く「第3波」への正しい備え 2020年12月20日 毎日新聞