ちょっと体調崩してお籠もりしているので、タカラヅカ・オンデマンドで、星組版オーシャンズ11(2011年)をまた観ている【→感想】。ちえ(柚希礼音)渋い。そして、ねねちゃん(夢咲ねね)は美しいツンデレ。この映像中で格好いいラスティー役のとよこさん(涼紫央・12年退団)はご懐妊だそうで、素晴らしいこと。おめでとうございます。ともみん(夢乃聖夏)は何の役をやっても、自分のものにしちゃうよね。キャラ立ち。
花組のオーシャンズ11に戻ると、ちょっと疲れた時に観た舞台(3回目)では、リカルド@高翔 みず希とダニー@蘭寿とむ、ラスティー@北翔海莉達が歌う『NEVER GIVE UP』が本当に染みた。ダニーとラスティーが「ベネディクトに一泡吹かせる」に本気になった瞬間だと思う。
リカルド ちっぽけな人間にだって、夢を見る権利くらいあるんだ!
この店だけは手放したくない!ラスティー NEVER GIVE UP!だろ、ダニー!
そして花組オーシャンズ11で一番好きな場面は、ラスト第12場B。
テス@蘭乃はなに離婚届を突きつけられた蘭寿ダニーが、力なく「ペンはあるか」って言ったら、北翔ラスティーが「ないよなぁ、みんな!」って言うのに、ソール@悠真 倫が「あるよ」とペンを胸ポケットから取り出すシーンである。
蘭寿ダニー以下オーシャンズ11はその瞬間、フリーズ。
悠真ソールだけが悠然と動き、ペンを差し出す。
観念した蘭寿ダニーはペンを受け取り、離婚届にサインをしようとする。
悠真ソールは蘭乃テスの気持ちを見抜いている。若いモンはしゃーねーなー、気の済むまでやれよ、てな態度が素敵。詐欺師は人間観察が商売だもんね(社会的に良いかと言われれば全然良くない←ですよ!!)。
ベテラン達の演技は味わい深い。
(追記)フィナーレナンバーの第15場で、白地に黄緑のアクセントが入ったパーカー着て、歌いまくって踊りまくっているのは誰かと思ったら、あきら(瀬戸かずや)だった。代役が終わったので、元の位置に戻ったのね。すべてが収まるべきところに収まるというのは、観ているほうにとっても気持ちの良いことなんだなと思いました。まる。
若手が踊りまくるナンバーは、YouTube → NAT KING COLE 『L-O-V-E』