[Book] [773]『恋って何ですか?』(河出書房新社)

河出書房新社から、14歳の世渡り術シリーズの新刊で『恋って何ですか?27人がすすめる恋と愛の本』[公式サイト]という本が11月27日に発売されました。

小説家、俳優、アーティスト、学者たち27人が「恋と愛の本」を紹介するブックガイドです。執筆者のメンツがすごくて、有名人揃いなのですが、ごった煮的なメンバー。そのため「恋と愛の本」についてのアプローチもばらばらなのですが、恋ってそれだけ語れるテーマなんでしょう。

なぜかそこに混じる七海ひろきさんですが、ひろきさんは本好き漫画好きでファンには知られている人なので、真面目に自分が選んだ「恋と愛の本」について語ってます。

七海ひろき……一生に一度の恋
『100万回生きたねこ』佐野洋子

七海ひろき公式WEBサイト

14歳の世渡り術シリーズには元雪組トップスター早霧せいなさんの著作『夢のつかみ方、挑戦し続ける力』もありますね。

写真集にもカレンダーにも本を持っているショット(実物はカラー)がある七海ひろきさん
写真集にもカレンダーにも本を持っているショット(実物はカラー)がある七海ひろきさん

ひろきさんが出演する宝塚OGチャリティコンサートの毎日新聞の記事(有料記事)を読んでたら、「(手紙を)書いた人の思いを想像すること」とあって、それが役者の読み方ですねって思ったんですが、『100万回生きたねこ』のブックガイドも、99万9999回生と死を繰り返し、100万年という長い時間を生きた猫の思いを想像しながら読むものになっています。

私は宝塚歌劇にはまる前はノンフィクション読み(今もそうですけれど、読書量は減っている)だったので、恋愛本がどちらかというと苦手分野。

愛という感覚がわからず100万年生きた猫が、100万回目に出会った白い猫。その猫の思いを想像しながら、「恋と愛の違い」について果敢に考えようとするひろきさんに、ときめきながら読みました。


”七海さんも「手紙を読むというのは、書いた人の思いを想像すること。その人を近くで見守りながら私なりに気持ちを表現したい」と話す。”

杜けあきさん、沙央くらまさん、七海ひろきさんへのインタビュー記事(有料記事)
「宝塚OG毎日希望奨学金」チャリティーコンサート 3月10日、東京・渋谷 – 毎日新聞 

被災地に希望の歌声を 天国の大切な人へ、手紙朗読 東京・渋谷、Bunkamuraオーチャードホール

東日本大震災で亡くなられた方への手紙を送る「漂流ポスト」に寄せられた愛のメッセージを、宝塚OGが歌と朗読で綴ります。


他には、彩吹真央さんがエドモン・ロスタン『シラノ・ド・ベルジュラック』を上げておられて、昨年観劇した吉田綱太郎さん(シラノ役)と黒木瞳さん(ロクサーヌ役)の舞台『シラノ・ド・ベルジュラック』に大感動したのを思い出しました。軍人シラノは同じ部隊のクリスチャンの代筆でロクサーヌに愛の手紙を書き続ける。ロクサーヌは見た目ではなく、その手紙に込められた魂に惹かれる。彩吹さんが「『シラノ』に描かれている愛こそが究極の美しい愛の形」と書かれるの大いに頷けました。

そしてとりあえず?、岡本裕一朗さんおすすめのプラトンの『饗宴』をKindle Unlimitedでダウンロードしてみた。電子書籍はもっぱら漫画読むのに使っているのですが早いのが便利。

  • タイトル:『恋って何ですか?: 27人がすすめる恋と愛の本 (14歳の世渡り術)
  • 書誌情報:[公式サイト]
  • 単行本: 192ページ
  • 出版社: 河出書房新社 (2019/11/26)
  • 言語: 日本語
  • ISBN-10: 4309617182
  • ISBN-13: 978-4309617183
  • 発売日: 2019/11/26