[Zuka] 星組『霧深きエルベのほとり』『ESTRELLAS~星たち~』(1)

あけましておめでとうございます。初日と2日目マチソワしてきました。3日目もマチソワなんですが、ひとまず。

明日3日(木)は、NHKBSプレミアムで、午後4時00分~午後5時35分、新春・宝塚スペシャル「ESTRELLAS~星たち~」放送予定です。録画予約をお忘れなく。

2019年1月3日(木)
NHKBSプレミアム
午後4時00分~ 午後5時35分
新春・宝塚スペシャル「ESTRELLAS~星たち~」

105周年を迎える年頭に宝塚大劇場で行われる星組公演のスーパー・レビュー「ESTRELLAS~星たち~」を放送。元宝塚歌劇団トップスターの真飛聖をゲストに迎え、星組トップスター紅ゆずるによる公演のみどころインタビューも紹介。新春の宝塚大劇場での鏡開きや初日の舞台で専科の轟悠と花組、月組、宙組のトップコンビがそろって行われる「宝塚歌劇105周年 新春口上」などを交え新春の華やかなにぎわいをお届けする。

【出演】真飛聖,紅ゆずる,宝塚歌劇団星組,【ナレーション】渡邊佐和子

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2014年1月2日に、私は、”2014年星組『眠らない男・ナポレオン-愛と栄光の涯に-』(1)”の記事をアップして、

”宝塚歌劇100周年の幕開けを飾る星組『眠らない男・ナポレオン―愛と栄光の涯(はて)に―』を見ながら、空恐ろしくなった。いまの星組は、「星組力」としか言いようのない強固な団結力と底知れぬエネルギーを蓄えている。それに加えて専科が4人も加わっているのである。圧倒的なパワーが怒濤のように押し寄せてくる公演だった。これは観る側(受け手)にも相当なエネルギーを要求される”と書いていた。たいへんだったんだよね、眠らない男。

宝塚歌劇105周年の幕開けを飾る星組の紅ゆずる綺咲愛里コンビが率いる『霧深きエルベのほとり』『ESTRELLAS(エストレージャス) ~星たち~』にもまた、星組力が満ちているのを感じる。静かに熱く優しく真っ直ぐだが柔軟で強い、団結力とエネルギー。そして専科からの特出の、元星組組長の一樹千尋と英真なおきが要所を固めるという強力な布陣。

その中に、本公演が退団公演となるご贔屓の七海ひろきがいて、舞台上のその姿を観て、この初日に至るまで個人的にいろいろあったんですが、この元旦と2日の公演で傷が癒えていくのを感じました。贔屓が、大好きな星組の一員として、カッコよくて、キラキラ輝いているのを観ると機嫌が良くなる単純な人なのです、つくづく。

2015年4月21日付で宙組から星組に組み替えしてから、4年近く。舞台裏では、彼女にも困難なこと、悔しいこと、苦労したこと、たくさんあったと推察するのですが、それでも舞台上では微笑んでいてくれる。その笑顔にいつも甘えて、ここまで来ました。

『霧深きエルベのほとり』『ESTRELLAS(エストレージャス) ~星たち~』はバランスの良い2本立てで、退団者への配慮もあり、嬉しかったです。先生方、スタッフの皆様、ありがとうございます。

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Once upon a time in Takarazuka
『霧深きエルベのほとり』
作/菊田 一夫
潤色・演出/上田 久美子

エルベはタオルハンカチを2枚くらい持って行って、手元に置いておくのをオススメします。

『霧深きエルベのほとり』は、1963年初演は菊田一夫氏の脚本・演出、以後は演出家を変えて再演され、今回は『霧深きエルベのほとり』に惚れ込んでいるという上田久美子氏による潤色・演出で5度目の再演となる。

水夫カール(紅ゆずる)と名家の令嬢マルギット(綺咲愛里)の身分違いの悲恋を描いた名作であるが、初演が56年前というのもあり、トップスターとその相手役を見せるための構成で、2番手(フロリアン:礼真琴)までしか大きな役がない。それが見事に新味を加えて1時間35分に仕上がっていた。脚本はほぼ菊田一夫氏のものを生かしてあり、上田テイストは抑えられているが、上田流の仕掛けが施された構成が深みを出し、芝居を堪能するための、人間くさくて泥くさい悲恋物になっている。

キャストで際立つのは紅ゆずるのカールの男ぶりと綺咲愛里のマルギットの無邪気で一途な愛らしさ、そして礼真琴のフロリアンの誠実さ。ここを書き始めると延々とまた書き連ねることになるので次にしたいけれど、初日でここまで仕上がっていると東宝千秋楽にはどこまで行くのか。来るのがこわい日でもあるが、その日の仕上がりは楽しみになった。

今回オリジナルで加えられたカールの船乗り仲間のトビアス(七海ひろき)とカールの妹ベティ(水乃ゆり)のエピソード、カールの昔の想い人アンゼリカ(音波みのり)のエピソードが、カールとマルギットの恋への対比として機能しており、「身分違いの恋」というのはどういうものなのか考えさせられた。

プロローグや家出人大捜索とのビア祭りの2度の客席降りで客席も巻き込んでハンブルクの活気ある街を演出し、小芝居を各所で繰り広げて全体を活性化させている。群衆芝居もお楽しみに。

スーパー・レビュー
『ESTRELLAS(エストレージャス) ~星たち~』
作・演出/中村 暁

『ESTRELLAS ~星たち~』も楽しい。J-popやK-pop、洋楽のヒットメドレーが多くて宝塚の伝統曲はないですが、ポップで明るくて盛り上がる。ひろきさんには有沙瞳ちゃんとの『POP STAR』(平井堅)、『星に願いを』(flumpool)のソロ場面があり、瀬稀ゆりとと華鳥礼良が2人で『僕はペガサス 君はポラリス』(MISIA)を歌う。中村先生、ありがとうございます。

好きなのは、第3場:星夢(スタム)と第6章:星サギの夜とフィナーレ全部。紅さんとあーちゃんを囲んで、星組子のいい気が満ちているのがとっても幸せ。

それから、七海ひろきさん、三番手羽根、おめでとうございます!!

皆様、録画予約をお忘れなきよう。私も再度確認します。