[stage] 朝夏まなと『MANA-ism』

昨年11月に退団して、東宝芸能に所属した宙組7代目トップスター朝夏まなと(公式)(ファンクラブ)のFirst concert『MANA-ism』に14日(土)、遠征してきました。楽しかった。

昨年のちぎたさん(早霧せいな)の『SECRET SPLENDOUR』にも行ったのですが、同じ荻田浩一氏の演出でも、御本人達の芸歴や希望、今後の方向性などに合わせてあるので、それぞれ異なるイメージの構成・演出でしたが、共通するのがシンプルでスタイリッシュな大人のセンスでした。宝塚歌劇現役時代のショーはスカステでしか観ていないのですが、大劇場待望論があるのも判る~。荻田氏や児玉明子氏みたいに外部で男役娘役の特色をご存じの演出家が活躍されているのは退団後のタカラジェンヌには心強いだろうなとも思いましたが、外部演出家の大劇場特出ってないんですかね。

ちぎたさんのSSパンフはパンフらしい作りでセットリストも載っているんですが、MANA-ismのパンフはNOWまぁ様写真集のようで、袋とじまであるよ。まだ切ってないけれど覗いた!!これは買うべき(2800円)。☆ヒューヒュー♪ヾ(^ε^ゝ)“☆

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出演メンバーはほぼ東宝芸能所属の皆様でした。14日はRiRiKAさんの出演がなかったので、鈴木亜里紗さんが出演され、デュエットは、朝夏さんとダンドイ舞莉花嬢の組み合わせでした。ダンドイ舞莉花さんはニューヨーク出身で、今回は朝夏さんのEnglish teacher だった模様。SHOWSTOPPERSというユニットでアルバムGLAMOROUS Xmasというのが出ているそう。今回は英語の楽曲が多くて、朝夏さんは本格的にブロードウェイとか行ってがつがつ吸収してきそうと思いました。

【出演】

朝夏まなと

RiRiKA(4月14日・15日の出演はなし)

  • 男性ダンサー
    東山竜彦
    西田健二
  • 女性ダンサー
    新井希望
    齊藤恕茉
  • コーラス
    ダンドイ舞莉花
    コリ伽路
    馬場亮成
    鈴木亜里紗(4月14日・15日のみ出演)

演出:荻田浩一
音楽監督:甲斐正人

1幕は、” Amore Amore Amore ” や ” Could I Have This Kiss Forever ” など英語の楽曲と、甲斐先生による新曲”MANA-ism”に続き、ジャマイカやポルトガル、ブラジル音楽の名曲。この辺りはよく知らないので、しなやかに軽やかに踊っている、まぁ様とダンサー陣によるダンス&ソングをひたすら楽しんでました。コーラスの女性陣はピッタリと身体にフィットした黒のミニドレスでしたが、これがおしゃれでカッコいい。男性陣も鍛えられたスマートなダンスと歌で、素敵なメンバーでした。

まぁ様のお衣装はマタドール風の肩に金の飾りのついたジャケットと黒のパンツスタイルやフレアのワイドパンツにレース羽織、トレンチコート、ブラックのライダーズジャケット+白のMANA-ism Tシャツ+黒パンツなど、身体のラインががっつり出ないものばかりで、二の腕までは出していたけれど、かなり気を遣ってましたね。髪型も1幕は束ね髪(付け毛かな)、2幕はショートカット。男役の身体補正がなくなったので、すらりと細身で、ウエスト細く、まろやかな、けれど強靱なシルエットでしたが、これで軽やかで小気味よいダンスを披露。その軽やかさと表情の柔らかさに退団後を感じる。当たり前だけれど背の高さと手足の長さは変わってません。

おぎー氏の演出は小粋でおしゃれ。ダンサー陣がまぁ様に投げキッスしたら、ホームランで打ち返されていて、MCの時にもネタにされていました。男役卒業後の初舞台だから、メンバーの皆様も気を遣ってくださっていて(多分、ファン向けに)、ありがたやという感じ。まぁ様はメイクが宝塚より薄く、女性っぽくなっていましたが、話し方は変わってない。所作や表情はこれからもっと柔らかくなっていくんでしょう。今回はスクリーンに映し出された、黒いシャツの袖口をとめて、硝子コップで水を飲むまぁ様の映像がとっても女の子で、可愛かった。MCの時に客席から「かっわいいい」と声がかかって、まぁ様は「かっわいい??」とちょっと動揺した(フリ?)。

ダンサーの東山さんが「あすかさん」と呼んでいて、最初、「あさかさん」を聞き間違えた?と思ったら、本名で呼ばれているらしい。まだ男役「まぁ様」感があるけれど、女性的な美しさが強くなってくると「あすかさん」のほうが似合うかもしれません。

1幕より2幕の方が馴染みの曲が多かった。フレッド・アステアの名曲集。

Easter Parade
Puttin’ On The Ritz
Let’s Face the Music and Dance
Steppin’ Out With My Baby
Cheek to Cheek
Night and Day

まぁ様が「TOP HATといえば、ミュージカル。ミュージカルといえば」と切り出すと、『マイ・フェア・レディ』『オン・ユア・フィート』のポスターが背後のスクリーンに映し出され、客席から期待のどよめきが起こりましたが、そこで、

「イライザの歌を(溜める)、、、歌いません!!

「イライザに片思いするフレディの”君が住む街で”」と歌詞は和訳版でした。

それから、今回最も、NEWまなと、と思った、Jekyll & Hydeの ”Someone like you” 。先日、石丸版『ジキル&ハイド』を観たばかりだったので、え“、フランク・ワイルドボーンのあの高音の歌い上げを歌いますか的な聞き始めでしたが、全編、英語で歌い上げて、高音への移行もスムーズでビブラートもきれい。音域の広がりを感じました。素晴らしいのはちゃんと芝居歌になっていたことと、透明感のある高音だったことです。女性の音域の楽曲でも繊細な深みが出せそう。

ダンドイ舞莉花嬢とのデュエット “The Girls Of The Night ”も聴き応えがありました。 “The Girls Of The Night ”は日本版の『ジキル&ハイド』では歌われていないのですが、ルーシーとネリーの夜に住む夜の女の子達の歌。これは和訳版。

その後、『オン・ユア・フィート』から1曲、安室奈美恵”Hero”、スガシカオ”春夏秋冬”、B’z “ALONE”。

宝塚の曲は、1幕の終わりに ”世界に求む”(王家に捧ぐ歌)、2幕で ”Will in the world ”(Shakespeare ~空に満つるは、尽きせぬ言の葉 ~)、” 神々の土地”(『神々の土地』~ロマノフたちの黄昏~)。まぁ様の ”世界に求む”は大好きなので、また生で聴けて望外の喜びでした。深みが増した! ”Will in the world ” は歌詞も曲も良い歌です。コーラス参加で楽しかった。” 神々の土地” は、もう思い残すことはないくらい観て書いて浄化されていたので、まぁ様の歌声で聞いても平静でしたね(ほんとかよw)。アンコールのB’z “ALONE” のほうが「A-motion」を思い出して、じんときました。

とにかくね、まぁ様自身が期待とやる気に満ちあふれていて、楽しそうだった。パンフレットのインタビューで「これからもお互いに広い愛で繋がっていられるよう、私からもワクワクをプレゼントし続けます!」と宣言しているけれど、ほんとにそんな感じでした。いやいや楽しみ。大阪公演も行きまする。