[stage] 第43回菊田一夫演劇賞

第43回菊田一夫演劇賞の演劇賞を原田諒氏が受賞したそうです。

  • 演劇賞
    「ベルリン、わが愛」「ドクトル・ジバゴ」の脚本・演出の成果に対して』

SNSヅカ方面が騒然としていましたが、なにはともあれ、

原田先生、おめでとうございます。スタッフの皆様、おめでとうございます!

轟理事、凪七瑠海様、星組の皆様、おめでとうございます!!!!

星組本「ザ・タカラヅカⅦ星組特集」で紅さんが「特にお芝居(ベルリン、わが愛)は演出家の先生といろいろ話し合って創りましたし、主演としてはすごく責任感が芽生えました」と話していて、その甲斐があったというものでしょう。

「ベルリン」に関しては、細かいツッコミどころ(引っかかる箇所)はともかく、人種差別や表現の自由の干渉(思想統制)と弾圧(焚書と発禁)に宝塚歌劇で切り込んでいくというのはチャレンジだと思います。ナチズムへの抵抗を映画を創る若者たちの成長と恋に絡め、宝塚歌劇的物語に仕上げて大劇場で上演したというのはエポックメイキングなトピックスだったのかなと思ったりしました(こういうテーマが、物語の不整合云々より、イデオロギー的に響く人たちもいるし←一言多いw)。

私的には「ベルリン」より、「ジバゴ」の2幕後半のストーリーがね、思うところ(💢)あるんですが、舞台美術や音楽、轟理事と星組子の熱演が素晴らしかったので報われて良かったなと思います。

原田先生の脚本・演出ですから、そのお名前で演目への栄誉も不名誉も受けるわけですが、舞台は総合芸術で一人では創れない。そこは先生がよく判っておられると思います。花組『MESSIAH(メサイア) −異聞・天草四郎−』も頑張っていただきたいです。ショーも待望。

私も大劇場から東宝千秋楽まで追っかけて、3月になってもなぜまだ「ベルリン」なのか(自分で書くって言ったんですよはい)、と思いつつ原稿を書いたのが報われました。うんうんおめでたい。

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菊田一夫演劇賞とは東宝が1975年に創設し、2008年まで主催していた賞で、現在は映画演劇文化協会が主催しているそうです。

おなじみのWikipedaさんによると、菊田一夫演劇賞(きくたかずお えんげきしょう)とは

菊田一夫演劇賞(きくたかずお えんげきしょう)とは、劇作家菊田一夫の功績を記念し、演劇界の発展のため、東宝が1975年に創設した日本の演劇賞である。

その年4月1日から翌年3月31日まで東京で上演された演劇作品から、「菊田一夫演劇賞選考委員会」により選考が行われ、毎年4月に授賞式が行われる。

なるほど。演劇大賞のビリー・エリオットは私は、残念ながら日程が合わず観劇できなかったけれど、ずいぶん評判が良かった(かいちゃんは2回も見に行っていましたよ←余計なw)。

演劇賞を受賞されたかたも原田先生の作品以外は「ブロードウェイと銃弾」の城田優さんのチーチ役しか拝見していないけれど、城田さんのチーチ、良かったです!トートとかガリバーとかダイオウイカとか巨人とか呼ばれていたけど、チーチ。ギャング率いてのタップダンスもかっこよかった。

戸田恵子さんと神田沙也加さんが受賞というのはとっても納得できる。特別賞の甲斐正人先生は宝塚歌劇にも曲を提供されている方ですね。

皆様、おめでとうございます!

第43回(2017年度)菊田一夫演劇賞