[Zuka] 私の一番星-七海ひろき

5月5日こどもの日にセブンイレブンのこどもの日限定デザート「あざらしムースケーキ」を食しました。「顔はキツネ、憧れはあざらし」と名言(なんでも名言)を飛ばしたのは、星組の七海ひろき氏です。食べた理由は単にそれだけです。セブンのカワイイムースケーキ系は、いままでにもあるのですが、今回あざらしが選ばれたのは顔が丸いからムースにちょうど良かったのだろうか?

あざらしムースケーキ@セブンイレブン
あざらしムースケーキ@セブンイレブン

__

ファンがたくさんいるスターに、「私の」と銘打つとどこからかお叱りが来るかもしれないが、番手や学年に関係なく、私にとっては「一番星」であると言いたいだけである。

かいちゃんこと、七海ひろきさんについて書くのはなんだか難しい。

かいちゃんが宙組時代に、友人から好きな理由を尋ねられると、「カワイイは正義」と答えていたが、昨年2015年に宙組『TOP HAT』ホレス役を皮切りに、星組に組み替えして出演した作品を乗り切って、1年の間にすっかり「カッコいい」としか言いようのない男役に変貌しつつある。なので、「カッコいいは正義」と答えれば良いのだが、私にとって「カッコいい」は結果であり、その「カッコいい」を創り上げる道を征く「七海ひろき」が好きなのだ。

舞台上で輝くその姿は、観るたびに眩しさを増す。

宝塚歌劇は、男役に恋する所だとか、ときめく所だとか言うけれど、実はご贔屓以外の男役や娘役にときめく事はある。それは、今までのイメージを裏切る演技や期待以上の演技で、嬉しい驚きを与えてくれた時が多い。最近では、『激情』のカチャ(凪七瑠海)や『ME AND MY GIRL』でのベーちゃん(桜咲彩花)。だけれど、ご贔屓は舞台に姿を現しただけで、吸い寄せられるように見てしまう。ご贔屓とはこういうものなのだと、つくづく今回の星組公演で思い知ったのだった。

今までの記事に七海ひろきはお芝居の人だ、と書いてきたけれど、 『LOVE & DREAM』 ではショースターとしてメキメキ開花し、『THE ENTERTAINER!』では頭角を現している。『THE ENTERTAINER!』では回を増すごとに美しさが増し、艶やかで凄惨な色を醸し出すようになった。

今年で研14だから遅咲きかもしれないが、宙組時代から、ショースターとしての輝きはあった。宙組全ツ『ベルサイユのばら フェルゼンとマリー・アントワネット編』のフィナーレで娘役に囲まれて歌う時のドヤ顔と輝きには圧倒された。(娘役に囲まれると張り切るらしい)。

ただ、自覚的に人を魅せるということを考え、セルフプロデュースに力を入れるようになったのは、星組に来てからだと思う。これは自身で企画を考えたというパーソナルブックでセルフプロデュースの経験を積んだというのもあるだろうし、新しい環境では自分を知って貰わねばならないというのもあるだろう。(Phoenix!!宝塚で藤井先生に10人落とせと言われたのも刺激的だったらしい)。

まだ歌やダンスには課題があるとは思うが、星組の七海ひろきは、「自分を見せて人を魅せる」というのに、とても貪欲な人になった。それはスターとしては必要な才と必要な貪欲さを得たということである。

『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』のお茶会では、メイクを研究していると言っていた。 『LOVE & DREAM』のナウオンでは、鏡を見ながらキレイに見せられるかお稽古中と言っていた。その努力の積み重ねと自分との戦いがあって、七海ひろきは、”星組の”,”今の”,七海ひろき”に辿り着いている。私は、その姿を例えようもなくカッコいいと思い、深く愛する。

これは何も七海ひろき一人の事ではないのは、判っている。宝塚歌劇ではトップスターや2番手は必ず越えている道のりだろう(学年的にもっと早くね!)。だけれど、ご贔屓というのは、番手に関係なく出会った奇跡なのだと思う。

お芝居については以前から書き散らしているから、また気が向いたら書きます。