WOWOWの宝塚プルミエールで、宙組「オーシャンズ11」特集の前後編が放送されます。録画予約しようね!https://www.wowow.co.jp/detail/114944/002
宙組「オーシャンズ11」特集 前編 5/24(金)午後5:30
ナレーター:★彡柚希礼音★彡(元星組トップスター)
七海ひろき:宝塚退団後初仕事はWOWOW番組ナレーター 「宙組への愛を込めて…」 @mantanweb
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エンターテイメント大作を得意とする小池先生の『オーシャンズ11』は大好きな作品で、生で観劇したのは花組版。絶好調・蘭寿とむダニーとご機嫌・北翔海莉のラスティが記憶に残る。
「ラスベガスにあるカジノホテルを舞台に、11人の男達がホテル王を出し抜き金庫破りに挑むハリウッドの同名映画」を原作にした作品で、基本的ストーリーは初演の星組版(2011年)、再演の花組版(2013年)と変わらないが、新たにダニー(真風涼帆)とラスティー・ライアン(芹香斗亜)のデュエットソング『オーシャンズ10』が挿入され、2人を星組からずっと見ているファンは感無量だろうなぁと思う。
初演の星組版おいて真風涼帆は本公演でライナス・コールドウェル、新人公演ではダニー(本役は柚希礼音)。芹香斗亜は新人公演でラスティー(本役は涼紫央)。
再演の花組版において組替えした芹香斗亜が、本公演でライナス・コールドウェル、新人公演でダニー・オーシャンを演じている。
真風さんと芹香さんにとってもメモリアル的な作品の『オーシャンズ11』。再演が決まった時、真風さんにダニーはすっごく似合うだろうなと思ったら、やはり似合っていたスーツのダニー・オーシャン。芹香さんも身軽いタッチでラスティを演じていてよく似合う。
3回目の上演となると小池修一郎の求めるものがグレードアップするようで、それが宙組版でストレートに出ているのは、純矢ちとせ演じるクイーン・ダイアナ。歴代のクイーン・ダイアナ(星組:白華れみ、花組:桜一花)より三倍くらいのド迫力で、胸をゆすり、尋常じゃないボリュームの毛髪をぐいっとかきあげる。このど迫力を出すのは並大抵の力ではない。さすが娘役研17の純矢ちとせである。歴代No.1の迫力のダイアナが登場すると目が釘付けになる。
しかしながら同時に、これが桜木みなと演じる甘いマスクのテリー・ベネディクトの元No.1愛人かという不可思議さも湧き出る。そうしたら、NOW ON STAGEで、せーこちゃんが(未録画のため曖昧)、小池先生の求めるダイアナイメージのテンポについていくのが大変という発言をしていて、あれは演出の指示かと腑に落ちた。純矢ちとせの力量には感心しきりだが、ここは白雪姫の継母・ヴィランズイメージより、ベネディクトの愛人イメージを優先してほしかった。
とにかく、クイーン・ダイアナがテスを追い落とそうとし、その際にベネディクトがテスを助けようとしなかったことで、テスはベネディクトの薄情さに気づくので、ダイアナの役どころは重要である。そしてダイアナは徹頭徹尾、利己的な生き方に終始し、ベネディクトの動揺とダニー達の策謀を全く気にかけず、ラスベガスの女王の身分を捨て、さっさとブロードウェイに行ってしまう。迫力の爽快さ。
本作で退団のせいこ様には、ご本人の可愛らしさとは正反対のクイーン・ダイアナを全うしてほしいです。応援しているよ!
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下記の生徒の退団発表がありましたのでお知らせいたします。2019/03/07
宙組
純矢 ちとせ
澄輝 さやと
愛白 もあ
蒼羽 りく
風輝 駿
はる香 心
雪乃 かさり
2019年7月21日(宙組 東京宝塚劇場公演千秋楽)付で退団