[Zuka] 花組トップスター・明日海りお退団会見

3月11日(月)に宝塚大劇場で花組『CASANOVA』の千秋楽とトップ娘役・仙名彩世のサヨナラショーを中継で観て、その後に夜行バスで東京に向かい、星組公演をマチソワしていた12日に花組トップスター・明日海りおの退団発表がありました。そして13日に退団会見が行われました。

花組トップスター・明日海りお 退団記者会見 | 宝塚歌劇公式ホームページ

3月13日(水)、花組トップスター・明日海りおが、Musical『A Fairy Tale -青い薔薇の精-』、レヴューロマン『シャルム!』(宝塚大劇場:2019年8月23日~9月30日、東京宝塚劇場:2019年10月18日~11月24日)をもって退団することを発表し、記者会見を行いました。

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トップ在任期間は退団時に5年6か月を超えるそうで、ハードなトップスターをそんなに長期間務めてくれて、ねぎらいと感謝の思いが強いのですが、それでも退団発表があると寂しいです。11月は2017年・朝夏まなと、2018年・愛希れいかを見送った月ですが、今年は明日海りおを見送る月になりますね。

宝塚花組・明日海りお 11月の東京公演千秋楽を最後に退団 トップスター在任5年6カ月で― スポニチ Sponichi Annex 芸能

退団時には在任5年6カ月を超え、平成以降のトップとしては約6年2カ月の元宙組・和央ようか(51)、約6年1カ月の元星組・柚希礼音(39)に次ぐ3番目に長い任期をまっとうしての退団となる。

みりおさんの退団というのは、2番手だったキキちゃん(芹香斗亜)の組替えがあったのでずれ込んでいるんじゃないかと思っていたのですが、トップ娘役不在にせず4人目の相手役を華ちゃん(華優希)に決めてくれたで、2作くらいはやってくれるのかなと思ったりしていました。『恋スルARENA』も入れると2作か。

昨年の舞浜アンフィシアターでの『Delight Holiday』(作・演出/稲葉 太地)は中継で見たのですが、Tシャツにパンツ姿のみりおさんがホント細くて、本人は元気に歌って踊っていて筋肉はあるんでしょうけれど、全体にペタンコで男の子感が強くて心配になりました。

フォトギャラリー麗しのトップ 明日海りお (朝日新聞デジタル)を見ると、2012年9月24日撮影の写真は頬がまだふっくらしていて、退団記者会見の写真は写真は頬がこけている感じ。11月までこれ以上、痩せないように食べてがんばってください。

明日海りおという人を私は月組最後の出演作『ベルサイユのばら-オスカルとアンドレ編-』から観たのですが、龍真咲・明日海りおの「まさみり」が演じるオスカルとアンドレは美しくて、さすが宝塚歌劇の看板作品だと思ったものです。

みりおさんは、ベルばら千秋楽翌日(2013年3月25日)に花組に組替えになり、その直後の『歌劇』(手元にはないので何月号か覚えてない)でのインタビューか何かでちらりと組替えのつらさを垣間見せていたのが、なんだか気になって『戦国BASARA-真田幸村編-』(2013年, 花組)を東急シアターオーブまでに見に行ったのでした。これが観劇のための初遠征だったと思う。その時に大丈夫かな、この人、凍りついちゃわないかなと思ったのですが(理由不明)、蘭寿さんの花組が良かったんだろうなぁ。同期のだいもん(望海風斗)や月組で一緒だった蘭ちゃん(蘭乃はな)もいて。2番手では役作りに苦労している時もあったけれど、花組トップスターに就くと意識が強化され、どんどん凛々しくなっていった。

美しい人ですが、男役としては小柄で華奢なフェアリータイプで、そのため痛々しいほど自分に厳しく足りない部分や苦手な部分を努力で克服して、線が太くなり、華奢な美しさの中に強く猛々しい部分を持ち合わせる男役像を創り上げたと思います。

自分の隣に立つ相手役にはファンからの目が注がれるため、蘭ちゃん(蘭乃はな)の次に相手役となった花乃ちゃん(花乃まりあ)にもそれなりのレベルを求めて教育し、それが『金色の砂漠』のギィとタルハーミネとなって結実。

次がゆきちゃん(仙名彩世)で本当に良かったと、ゆきちゃんの心意気があふれるサヨナラショーを観て思いました。花組子を引っ張って育て、年度賞で4年連続団体賞という豊穣の花園を築いた花組の偉大なトップスター。

花組トップ、明日海りお退団会見 (産経新聞)@Sankei_newsさんから

花組トップとして経験した“小さなつらい出来事”は「すべて次の舞台へとつながり、今の自分になっている」と言い切った。大きな転機は2014年・平成26年(←記事の「25年」を訂正しました)の組替え。「育った月組を離れるのは本当につらかった」と声を震わせ、涙を落とした。が、すぐに「花組に来られて、花組の男役となって、花組のトップとして恥ずかしくない舞台人になるんだぞ、と思って頑張れたことは…」。再び涙をぬぐい、天を仰ぎながら、「私の宝塚人生で一番幸せなことだったと思います」と語った。

退団まで出来るだけ舞台を見たいですが、花組公演は大劇場でもチケット難なのです。記者会見で小川理事長が花組の観客動員数に触れていましたが、さすがですよね。会見で理事長が稼働率を讃えたことに異議の声があるみたいですが、理事長が経営に触れずしてどうする。大事です。トップスターは経営の要です。

花組トップ、明日海りお退団会見 (産経新聞)@Sankei_newsさんから

会見に同席した小川友次理事長は「彼女はトップとして素晴らしい品格、人格、そして集客力のある人。トップ9作の宝塚大劇場の観客動員数100%超は宝塚史上、例がない。細い体で頑張ってくれて、お礼を言いたい」と、「新世紀宝塚」を牽引(けんいん)したトップをほめたたえた。明日海は「私だけの力ではないです。組子(組のメンバー)に伝えます」と笑顔で話した。

3月7日には宙組で、せーこちゃん(純矢ちとせ)の2019年7月21日(宙組 東京宝塚劇場公演千秋楽)付退団も発表されていて、2019年は89期4人(七海ひろき、美弥るりか、純矢ちとせ、明日海りお)の退団ラッシュとなりました。ショック。寂しい。

だいもん(望海風斗)、かちゃ(凪七瑠海)、あゆみさん(沙月愛奈)、ファイッ。